ソートとは『特定の条件で並べ替える』こと!
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エクセルなどの表計算ソフトを使っている人であれば「ソートって、並べ替えのことでしょ?」とピンとくるかもしれません。しかし、ソートは、ただ並べ替えるだけでなく『特定の条件で並べ替える』という意味をもつカタカナ用語です。
この機会にソートの意味や使い方を知り、世の中に存在するソートの種類もぜひチェックしてみてください。
ソートの意味をチェック
ソートは比較的よく見聞きするカタカナ用語で、なんとなく使っている人も多いですよね。まずは言葉の意味を改めて確認するとともに、語源となっている英語の意味についてもチェックしておきましょう。
日本語のソートはどんな意味?
日本語の中では、主にIT用語として『特定の条件で並べ替える』という意味で使われています。
ITの世界でも特にエクセルの中で、文字列、昇順、降順などの条件を指定して並べ替える作業である『ソート』が一般的に広く知られています。このように、条件に沿って並べ替えるところがポイントです。
ソートの類語って?
日本語では『並べ替える』のほかに『分類する』『分別する』といった言い換えをすることができます。カタカナ用語でも『グルーピング』『ソーティング』『スクリーニング』などの類語が存在します。しかし、少しずつニュアンスが異なるので、それぞれ解説をします。
・グループごとに配置すること
(レコード*:コンピューターの中でファイルを構成する単位のこと)
・数ある中から選抜すること。
どれも分類したり、グループに分けたりすることは共通していますが、少しずつ意味が異なります。
ソートの英語は『sort』
ソートは英語では『sort』と書き、次のような意味をもつ単語として使われています。
【名詞】
■種類
■性質
■分類
■仕分け など
【他動詞】
■~を分類する
■~を取り出す など
そして、熟語になるとこんな使い方をします。
■sort~by size(~をサイズ別に分類する)
■sort by~(~の順に分類する)
■sort letters(手紙を仕分けする)
■sort tasks(課題を整理する) など
[ビジネス版]ソートの使い方・例文
ソートは日常的に使われているカタカナ用語なので、あまり使い方に困ることはないかもしれません。いくつか例文を紹介するので、使い方が間違っていないか確認しながらぜひ読んでみてください。
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ソートアルゴリズムをわかりやすく解説
ソートアルゴリズムという言葉を目にしたことのある方はいるでしょうか。
ソートアルゴリスムとは、簡単にいうと『ソートする方法』で、その方法は一つではありません。実際にソートして並べ替えたものを見るとデータをとらえやすくなりますが、プログラムに携わらない人にはちょっと難しいかもしれません。
数種類あるソートアルゴリズムの中からいくつかピックアップし、違いがわかるよう簡単にまとめてみました。
なお、『アルゴリズム』は『問題を解決するための効率的なやり方や手段』のこと。これについては次の記事で解説しているので、こちらも読んでみてください。
アルゴリズムとは?今さら聞けない意味を具体例からわかりやすく解説!
安定ソート
同じ条件のデータについて、ソート後にも、ソート前の順序が維持される方法を『安定ソート』といいます。
A社とC社の売上金額は同じなので、ソートしても並んで表示されることになりますが、並ぶ順番がソート前と同様にA社のほうが先に表示されています。
バブルソート
全配列の要素を最初から最後までチェックし、順序が反対になっているところがあれば入れ替える動きをするソート方法。順番に実行していくので少し時間がかかってしまうのが欠点です。
バケットソート
分類する種類がわかっている場合に用いるソートです。たとえば、次のような文字列があったとします。
上の『AB』『BA』『AC』の文字列を、A、B、C、Dから始まるグループにそれぞれ分類し、順番に並び替えていくソート方法です。
運搬機器に取り付ける、鉱石や土砂などを運ぶ容器のことを『バケット』いいます。そして、それぞれのグループを容器に入れるように分類する作業を行うところから、『バケットソート』と呼ばれています。バケットは掃除のときに使う『バケツ』の意味もあるため、『バケツソート』ということもあるようです。
クイックソート
任意の基準値より小さいものを前半に、大きいものを後半に移動させ、その中で並び替える方法。ソートアルゴリズムの中でも、最もスピードが速いソート方法とされています。
マージソート
マージは『併合』のことです。2つのソート済みデータを併合させ、ソートして一つのデータにする方法を『マージソート』といいます。
先輩
印刷業界で用いるソートの種類とは
並び替えをするのは、パソコン上のデータだけではありません。たとえば、1部20枚ある資料を20部用意しなければならないとき、それぞれのページを20枚コピーすると仕分けするのに時間がかかります。
ソート機能とは、1部目の1ページから最終ページまで印刷し終わったら、2部目の1ページから再度印刷をし始める機能のこと。1セットずつ印刷してくれるので、あとで並べ替える手間がなくなる便利な機能です。
FAX、スキャナーなどの機能が備わった複合機では、『1部ずつ方向を変える』『1部ずつずらす』など、ソートの種類が選べるほか、ステープラー機能がついている商品もあります。
コピー機でも、1部ずつ印刷するだけの簡単なソート機能は備わっていることが多いです。「今まで知らなかった!」という人は、じっくり印刷時に機能の確認をしてみてくださいね。
データ整理・分析に重要なソートを上手に使おう!
データ作成、チェックするときだけでなく、文書印刷などを効率良く行うときにもソートは有効な手段です。ササッと効率よく仕事をしているところを見せると「この人はデキる人!」と思ってくれるかも?これを機にさまざまなソート機能をチェックし、ぜひ実務に活かしてください。