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シミュレートの意味は?シュミレートは間違い?正しい使い方やエミュレートとの違いなども徹底解説!

シミュレートとは『試しにやってみる』こと!

先輩

先方の要望を聞いて、何パターンかシミュレートしたよね?工程と結果、どこが違うかまとめて明日のミーティングで発表してくれる?
シミュレート?先輩、シュミレートでしょ?

新人

先輩

正しくはシミュレート。シミュレーションとの違いも含めて一度調べてみなさいっ!あ、それよりも明日のミーティングの資料作成を先にやってしまってね。

シミュレートは、『実際に近い状況で試しにやってみる』ことを指すカタカナ用語です。そして、この記事を読んでいる人の中には、「シュミレートではないの?」「シュミレーションとはどんな違いがあるの?」と思っている人もいることでしょう。

そんな疑問を一気に解決できるようまとめているので、ぜひ最後まで読んでみてください!

シミュレートの意味をチェック

シミュレートの意味は、「なんとなくわかる」という人が多いはず。この機会に、カタカナ用語としての意味のほか、英語の意味や使い方も一緒に学んでおきましょう

シミュレートを日本語でいうと?

日本語として使われるシミュレートは、『実際に近い状況で試しにやってみる』という意味をもっています。言葉そのものは動詞ですが、会話の中では「シュミレートする」と使うのが一般的です。『動詞+動詞』になるので、使い方としては間違っている感じがするかもしれません。

ビジネスシーンでは、シミュレートは『模擬実験』の意味で使われることも多いため、カタカナ用語としては間違いではありません。この場合、『模擬実験をする』という意味ですね。

シミュレートの類語は?

『実際に近い状況で試しにやってみる』ではまわりくどい表現になってしまいます。しかし、『模擬実験』だとなんとなく違和感を覚える場面もありますよね。広い意味合いでは次のような言葉で言い換えることができるので、マメ知識として覚えておくと便利です。

シミュレートの類語(言い換え表現)
・真似事
・模す
・なぞる
・まねる
・なぞらえる
・見よう見まね など

シミュレートの英語は『simulate』

シミュレートの語源は『まねる』の意味をもつラテン語です。英語では『simulate』と書き、次のような意味で使われています。

■~のふりをする
■~を装う
■擬態する
■模倣する など

そして、熟語ではこのように使われます。

■simulate enthusiasm(熱心なふりをする)
■simulate illness(仮病をつかう)
■simulate the movement of~(~の動きをシミュレートする) など

また、本物を真似たモノや事柄を表す場合には『simulate』の後ろに『d』をつけ、形容詞の『simulated』を使います

■simulated bone(人工骨)
■simulated data(模擬データ)
■simulated experience(類似体験) など

シミュレートに似た用語との違いを解明!

正しい意味が理解できたところで、次に「シュミレートじゃないの?」「シミュレーションとの使い分けは?」といった疑問を解決することにしましょう。

シミュレートとシュミレートの違い

シミュレートの英語のスペルは『simulate』。これを見ると一目瞭然ですが、結論をいうと『シュミレート』は間違いです。正しくはシミュレートなので、今までどちらか迷いながら使っていた人も自信をもって『シミュレート』と使うようにしましょう。

先輩

「シミュレーション」よりも「シュミレーション」が言いやすいよね?そのせいで『シュミレーション』って使う人が多かったのかも。

シミュレートとシミュレーションの違い

シミュレーション(simulation)は、『擬態』『まね』『模擬実験』などの意味をもつ名詞です。シミュレートは『実際に近い状況で試しにやってみる』などの意味をもつ動詞です。つまり、動詞と名詞の違いということですね。

日本語として使う場合は、動詞のシミュレートにも『する』という動詞をつけることが一般的です。どちらを使うか混乱してしまうかもしれませんが、結論としてはどちらでも間違いではありません

■シミュレーションする
■シミュレートする

どうしてもはっきり区別したいという人は、『模擬実験』などの名詞にしたい場合は『シミュレーション』、『模擬実験を実行する』というように動詞にしたい場合は『シミュレート』と使い分けるといいかもしれませんね。

シミュレートとエミュレートの違い

エミュレート(emulate)にも、『まねる』『熱心に見習う』の意味があります。カタカナ用語としては、主にコンピューター上で『模擬実験する』『ほかの機能と同じように動かしてみる』といった意味で使われます

[ビジネス版]シミュレートの使い方・例文

シミュレートの意味、似た言葉との違いはもうわかりましたよね?それでは実際の会話ではどのように使うのか、例文を使ってチェックしてみましょう。

例文1

上司

冬のバーゲンではどのくらいの収益がありそうかシミュレートしてもらえるかな?
例文2
イベントの流れに間違いはないか、もう一度シミュレートする必要がある。
例文3
シミュレートの結果を会議で発表する必要があるため、明日までに資料をまとめなければならない。

シミュレートの関連語

関連する用語としては、シミュレートよりも、名詞表現の『シミュレーション』や『シミュレーター*』を使うことが多いです。それでは数ある関連語の中からいくつかピックアップして見てみましょう。

(シミュレーター*:シミュレーションを実行するための装置)

物理シミュレーション

アニメーションのキャラクターの髪の揺れ方、木の葉の揺れ方など、物理的な現象のシミュレーションをすることを『物理シミュレーション』といいます。CGの分野で使われることが多く、作業する現場では単に『シミュレーション』と呼ばれることもあります。

地球シミュレーター

コンピューター上に仮想の地球を作成し、温暖化状況、大気汚染、海洋汚染、地震発生などをシミュレーションできるスーパーコンピューターのこと。

コンピュータシミュレーション

実際の現場で実験を行うと一目瞭然ですが、場合によっては莫大な時間と費用がかかることもあります。そのため、実際の状況をコンピューター上に作り出し、シミュレート(模擬試験)をすることも多いです。これをコンピューターシミュレーションといいます。

大きな失敗をしないためにもシミュレートを有効に活用しよう!

今はコンピューターの技術も進化し、実物の再現が大変なモノについても比較的手軽にシミュレートできるようになりました。ミスをなくすためにも模擬試験は有効な手段なので、ビジネスシーンはもちろん、プライベートでも大いにシミュレートを活用しましょう。