ロジカルとは『論理的な』を意味するビジネス用語!
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ロジカルは、ビジネスシーンでも多く登場するビジネス用語ですが、新人くんのようにピピッと反応できる人もいれば、「どういう意味?」と思う人もいるのではないでしょうか。
『カタカナ語をたくさん知っている人=デキル人』といえるわけではありませんが、わからないと「そんなこともわからないの?」と見られがちです。ここでは意味や使い方のほか、関連語もわかりやすくまとめているので、自信をもって『ロジカル』を使えるようしっかり覚えていきましょう。
ロジカルの意味をチェック!
言葉を正しく使いこなすには、意味そのものを正しく理解する必要があります。まずは、英語での意味合いもあわせてチェックしてみましょう。
ビジネス用語としてのロジカルとは?
ビジネス用語としてのロジカルには、『理論にかなっているさま』『論理的な』という意味があります。言葉の分類としては形容詞にあたり、『ロジカルな~』『ロジカルに』の形で使われることが多いです。
ロジカルの英語は『logical』
ロジカルは英語で『logical』と書き、次のような意味をもつ単語として使われています。
■論理学上の
■論理的な
■筋の通った
■論理的思考ができる など
そして、熟語では、次のような形になります。
■logical account(論理的説明)
■logical approach(論理的なアプローチ)
■logical end(必然的な結末)
■logical analysis(理詰め) など
ロジカルの対義語や類語は?
ロジカルは『理論にかなっているさま』『論理的な』を指すビジネス用語ですが、ほかにもこんな言葉に置き換えることができます。
・一貫した
・つじつまの合った
・首尾一貫した
・一貫性のある
・合理的
・科学的 など
対義語については、カタカナ語で対象となる言葉がありません。日本語で表現するとしたら、『支離滅裂』『めちゃくちゃ』などがあてはまります。
[ビジネス版]ロジカルの使い方・例文
日本語では、さまざまな言い方ができる『ロジカル』ですが、意味はだいたい理解できましたよね?それでは次に、実際の会話においてどのように使われるのかチェックしてみましょう。
上司
上司
ロジカルとロジックの違いは?
ロジカルに似たカタカナ語に『ロジック』がありますが、この言葉は『論理』という意味をもちます。つまりこういうことです。
■ロジカル(logical)⇒形容詞
■ロジック(logic)⇒名詞
言葉の形式が違うだけで、ロジカルとロジックが会話にでてきても『論理』であると考えればいいですね。なお、ロジックについては次の記事でもわかりやすく解説しているので、あわせて読んでみてください。
ロジックの意味と使い方は?ビジネスで役立つ例文や考え方のコツを徹底解説
ロジカルの関連語は?
ロジカルには、関連するカタカナ語がいくつかあります。ここでは比較的広く知られている言葉をピックアップして解説します。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングは、英語で書くと『logical thinking』、そのまま訳すと『論理的思考』になります。
情報や分析した結果を漠然とまとめるのではなく、きちんと筋道を立てて整理しながら考えることは、社会人のスキルとして重要視されています。ロジカルシンキングを鍛えるための本もいろいろと発売されています。
ロジカルノート
文具メーカーのナカバヤシから発売されている『ロジカルシリーズ』の中のノートです。このロジカルシリーズとは、『論理的でシンプルなものづくり』『ユーザーがより使いやすい機能的な商品』を共通のコンセプトとしています。
ノートだけでも『スイング・ロジカルノート』『ロジカル・エアーノート』『ロジカル・ブレインノート』『ロジカル・シンクノート』『ロジカル・プライムノート』とタイプの違う5種類がラインナップされています。
参考 ナカバヤシLogicalロジカルクッキング
■調味料は分量を正確に
■指定どおりの火加減にする
■調理時間もきっちり守る
論理的に調理をすることを『ロジカルクッキング』といい、プロ並みの料理が出来上がるということで、本も発売されています。「いくらやってもなかなか料理の腕前があがらない…」と悩んでいる人は試してみてはいかがでしょうか?
コツがつかめると、本を見なくても美味しい料理を作れるようになるかもしれませんね。
参考
Amazon水島シェフのロジカルクッキング~1ヵ月でプロ級の腕になる31の成功法則
ロジカルシンキングの鍛え方のコツ5つ!
「自分は論理的思考の持ち主じゃないし…」とあきらめる必要はありません。ロジカルシンキングは、ポイントさえおさえれば鍛えることができるんです。ここでは手軽に実行できそうなコツをいくつか紹介します。「これならできる!」というものがあればぜひ試してみてください。
①連想ゲームをする
連想ゲームとは、ある言葉から連想する言葉を次々とつなげていく遊びです。必ずしも二人以上でゲームをする必要はありません。一人でも、次のように連想していくことができます。
①雪が降る
②雪が積もる
③踏みしめられて凍る
④滑りやすくなる
「こうなると、次にはどうなる?」という連想をしていくことでも思考力は自然と鍛えられるものです。『勉強する』より『遊ぶ』に近いので、この方法なら比較的楽しめるのではないでしょうか。
②決定する基準を1つにする
AとBの扇風機があるとします。Aの扇風機にはイオン発生機能がついているけれど、風量の調整が3段階しかない。Bの扇風機にはイオン発生機能がないけれど、風量を細かく調整できる。
「どちらの機能もほしいけど…」と長い時間迷っていたら、なかなか決定することはできません。
しかし、どっちの機能がより自分に必要か考えるとすぐに決まりますよね?日常生活のささいな事柄の基準を1つに定めると、思考力を鍛えていくことにつながります
③具体的に考えるクセをつける
たとえば、「自分の結婚観」について考えるとしたら、何を思い浮かべるでしょうか?とっさに答えが出ない人もいますよね。
しかし、「結婚相手に求める年収」や「結婚相手の居住地」など、具体的に考えていくと思考を整理できます。漠然とした情報や考えを具体化するクセをつけると、考える力も身についていきます。
④相手の立場に立って考えてみる
何かを説明するときには、聞き手の立場に立って考えることも大切です。どんな言葉や表現、ストーリー展開だと話を理解しやすくなるのか、相手の目線で考えてみましょう。
どうしたら相手にとって理解しやすい伝え方になるのか考える過程で、論理的な思考が身につきます。
⑤講座・セミナーなどを利用する
自分で何をすればいいか、どうしてもわからないという人もいるでしょう。でも、なんとしてもロジカルシンキングを身につけたい人は、講座やセミナーを利用するのも一つの方法です。
参考
日経ビジネススクールロジカルシンキング
参考
SMBCビジネスセミナーロジカルシンキング
ロジカルの意味を理解し、論理的思考力を身に付けよう!
社会人として効率よく仕事をするうえで、ロジカルな考え方はとても大切です。そして、現時点で思考力が低いという自覚がある人でも、能力アップは可能です。『ロジカル』の意味を正しく理解するとともに、論理的思考力をしっかり身につけ、ぜひロジカルな人を目指してください。