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「お手配」とは?「ご手配」との違いや使い方・例文・英語表現を解説

「お手配」はビジネスでは使わないほうがベター!

「お手配」を目上の人やクライアントに使用したことがある人もいるかと思いますが、実はこの言葉、ビジネスシーンでは使わないほうがベターだったのです!

「えっ!?お手配は失礼にあたるの?」と思った人や、これまで何気なく使っていたと言う人は要注意!「手配」という表現をビジネスシーンで使用する際は「ご手配」の使用が最適です。

ビジネスシーンで最適な「手配」の使い方を理解したうえで、類語も確認しておきましょう。

「手配」の類語
・準備
・用意
・段取り
・お膳立て

「手配」とはどんな意味を持つ言葉?

手配は、「てはい」と読みますが、物事に先んじて役割・段取りを決めたり、必要となる物の用意・準備を行なうことを意味します。

・車を手配する
・書類を手配する

など文章にするとより分かりやすいかと思います。

また、手配という漢字をそれぞれの言葉にすると「て-くばり」と読めます。

「てくばり」とは、物事に順序や役割を振り当て、配置・備えることを意味します。読み方は違いますが手配(てはい)の意味とは大きく異なるわけではありません。

「お手配」と「ご手配」の違い

「お手配」と「ご手配」を漢字で書くと「御手配」「御手配」となり、どちらも同じ単語になります。では、「お」と「ご」の接頭語の違いにはどんな意味があるのかをご存知でしょうか?

同じ意味の敬語の接頭語でも、状況や関係性によっては使い分けた方が良い場合もあります。ビジネスシーンにおいては、目上の方への使い方を間違えると、相手に不遜な態度と取られる恐れがあるため、注意したいところです。

「お手配」の意味

言葉の上につく接頭語「お」は、敬語としての意味を持つこともありますが、「お手配」の「お」は、言葉を上品に表す「美化語」として使用されています。

敬意を表しながらも堅苦しくならないため、日常会話などの平時やリラックスした状況での使用に向いています。

「ご手配」の意味

「ご手配」の「ご」は、「お」と同じく敬語の一つですが、この場合の「ご」は「謙譲語」として使用されています。自らがへりくだることで相手への尊敬を表しています。

「お手配」が日常会話などの平時やリラックスした状況での使用に向いているのに対し、「ご手配」は緊急時など何かを早急に依頼したい場合での使用に向いています。

目上の人や上司、クライアントなど、相手に不快感を与えず「お願いする」できることから、ビジネスシーンにおいては「お手配」より「ご手配」の使用がベターです。

「手配」を使った例文

ここからは「手配」を使った例文を見ていきましょう。「手配」には”お手配”と”ご手配”という2種類の使用法があるため、それぞれの言葉がどんなシチュエーションに向いているのか例文を挙げました。

ビジネスシーンでは「お手配」より「ご手配」の使用がベターであるため、その点も踏まえ確認してください。

「お手配」を使った例文

「お手配」は、どちらかというと相手に物腰の柔らかいイメージを与えるため、普段使いの言葉として重宝します。「お手配」を使った例文をご紹介します。

・お手配ありがとうございます

「お忙しい中お手配ありがとうございます。」

マナーを外れず、ほんの少しだけ崩した表現であるため相手にも安心感が与えられます。

・お手配いただきありがとうございました

「この度はお手配いただきありがとうございました」

「いただく」は謙譲語ですので、この場合は美化語に謙譲語が合わさった表現になります。相手に敬意を表した謙譲語を使っているので、このまま使用しても問題はありません。

・お手配させていただきます

「大至急、こちらの方でお手配させていただきます。」

「お手配」は基本的にビジネス向けではありませんが、距離感の近い上司や付き合いの長いビジネスパートナーなどに使用することもできます。相手との距離感を確認したうえで使いたいですね。

・お手配いただきますよう

「何卒、お手配いただきますようお願い申し上げます。」

接客業などでも使われる「相手にお願いする立場」として使います。促す時の言葉として、軽々しくならないように気を使った言い方になります。

・お手配お願いします

「パンフレットのお手配お願いします。」

文章で見ると少々冷たい感じを受ける表現です。あまり親しくない他人への敬語として使います。

「お手配」と「お願いします」に「お」が連続するため不自然に感じる人もいるでしょう。使いづらいと感じた場合は「資料の手配お願いします」として伝えることも可能です。

「ご手配」を使った例文

美化語の「お手配」に対して敬語(謙譲語)として使われるのが「ご手配」です。ここでは、目上の人に対して失礼のないように使われる「ご手配」を使った例文をご紹介します。

・ご手配賜りますよう

「資料請求、ご手配賜りますようお願い申し上げます。」

明らかに自分より目上の人や絶対に失礼があってはならない相手に対してお願いをする時に使います。例えば、顧客に対してこちら側が「どうしてものお願い」をする時などに使うと良いでしょう。

・ご手配させていただきます

「お車をご手配させていただきます。」

取引先の人など、丁重に扱うべき相手に対してこちら側が取り組む姿勢を示す時に使います。この場合だと相手へのもてなしも兼ねているので、敬意と礼を示す言葉となります。

・ご手配いただきありがとうございます

「この度はご多忙の中ご手配いただきありがとうございます。」

自分のために時間を割いてくれた相手に対してのお礼の意味も持ち合わせています。

・ご手配くださりありがとうございました

「この度は迅速にご手配くださりありがとうございました。」

相手側の早い対応に対しお礼する意味合いも込められています。

・ご手配の程よろしくお願い致します

「お手数ですが、至急ご手配の程よろしくお願い致します。」

相手に手間を取らせてしまうお願いごとをする時など、不快にさせないようにへりくだる形で使います。

「手配」の類語

手配と同じ「段取り」や「準備」との意味を持つ類語は「準備」「用意」「段取り」「お膳立て」などがあります。それぞれの言葉を正しく使い分けることで同じニュアンスとして相手に伝えることができます。

準備

「人手の確保は準備できました。」

イベントや会議などで必要な人や物を揃える時に使います。日常会話でも使われているので堅苦しさがなく、一般的で無難な使い方になります。

用意

「会場の用意は済ませておきました。」

こちらも日常会話でも使われている言葉なので、シンプルに意味を伝えるのに最適です。もう少し丁寧な言葉を使いたい時には「手配」にすると良いでしょう。

段取り

「プログラムの段取りは終了しています。」

行動や計画に必要な事前準備に対して使います。作業をスムーズに進める時など、事前の「手配」として使われます。

お膳立て

「交渉のお膳立ては整いました。」

食事前に食器や料理を並べる行為を物事の事前準備や用意に形容して使っている言葉です。すぐにでも取りかかれる状態に整える意味を持ちます。

「手配」の英語表現

「手配」の英語表現も確認しておきましょう。

・Could you make an arrangement for a ~?
⇒ 「~のお手配をお願い致します。」

準備、用意する「arrangement」を使っています。お願い事を意味する「Please」だと命令形になってしまうため。ここでは「Could you」もしくは「Would you」を使用します。

・Thank you very much for arranging ~
⇒ 「~を手配しいただきありがとうございます。」

こちらは相手が手配してくれたことに対し、感謝の気持ちを伝えています。「Thank you」だけではカジュアルな表現となります。「very much」を付けるとカジュアルでもビジネスシーンでも使用可能です。

ビジネスでは「お手配」よりも「ご手配」の使用がベター!

「お手配」も「ご手配」もどちらも正しい表現ですが、「お手配」の接頭語「お」は上品な言葉として使用する”美化語”としての使用であるため、ビジネスシーンの使用はより相手に敬意を示す「ご手配」がベターです。

言葉は「お」や「ご」が付いていれば何でも丁寧という訳ではないため、目上の人や上司、クライアントに対して失礼にあたらない言葉を知り、使い分けましょう。

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