「ちなみに(因みに)」とは?敬語?使用例・類語・英語表現を解説!

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「ちなみに(因みに)」の意味=述べた事柄の簡単な補足

課長

みんな今日はお疲れ様。仕事はここまでにしてこれから打ち上げにいこう。
やったー!課長ごちそうになります!あ、ちなみに僕は嫌いなものはないんでなんでも行けますよ。

部下

課長

なんで私がおごる前提になってるんだ…。

ちなみにとは漢字で”因みに”と書き、すでに述べた事柄を補足する際に使う言葉です。例えばわかりづらかった言葉の意味を掘り下げるとき、情報を追加するときに使用します。

最近では「ちなみにアレをどうする?」や「ちなみに●●はお好きですか?」のように、話題を切り替えるときや質問に使用するケースが散見されますが、これらの使い方は間違って広まった誤用です。あくまで、事柄の補足のときに「ちなみに(因みに)」を使用するのが正しい使い方です。

日常会話でよく使われている言葉なので、類語とともにしっかりと正しい意味や使い方をマスターしておきましょう。

ちなみに(因みに)の類語(言い換え表現)
・ついでながら
・ところで
・なお

「ちなみに」は敬語?ビジネスシーンでも使える?

テンポよく会話をつなげられる「ちなみに」を勢いで使っている人も多く見受けられます。実際のところ、話し言葉で使える「ちなみに」をカジュアルなイメージで捉えている人も少なくありません。

敬語と組み合わせても使える便利な言葉ですが、距離感のある目上の人に使うときはより丁寧な言い回し表現に変えるのがベターです。

使いやすいので誰に対しても「ちなみに」を使ってしまっている…そんな心当たりがある人は、ビジネスシーンでの相手との距離を少し考えてから使用していきましょう。

「ちなみに」の使い方・例文

目上の人にも同僚にも使えてしまう「ちなみに」を使い過ぎてしまい、うっかり相手に悪印象を与えてしまう。そんなケースもないとは言い切れません。しっかりと「ちなみに」を例文で確認しながら適切な使い方を覚えましょう。

事柄を補足する際に使う場合

例文1
ちなみに最終便は22時になります。
例文2
ちなみに私と彼は同期の桜である。
例文3
ちなみに紙幣の肖像に女性が使用されたのは3人目です。

前の会話に続いて言葉を補足するときに使用します。例えるなら、”追加情報や豆知識のように付け足す”のがポピュラーな使い方です。説明に対する注釈的な使い方で覚えましょう。

敬語を交えた丁寧な使い方

カジュアルに”ちなみにですが”や”ちなみになのですが”でも間違いではありません。しかしながら、ビジネスシーンではもっと丁寧な使い方を心がけたほうが相手に与える心証がグッとよくなります。

例えば

例文1
ちなみに申し上げますと、こちらが本議題のテーマになります。
例文2
ちなみに付け加えますと、明日は午後より昼食会の予定となります。
例文3
ちなみに補足させていただきますと、日中は席を外していると思われます。

このようにただの丁寧語よりも、謙譲語を交えて使ったほうが相手への敬意が明確になります。”ちなみに”もうひとつ説明を付け加えますと、一回の会話で「ちなみに」の使い過ぎは厳禁です。

先輩

あまり頻繁に「ちなみに」を使いすぎると相手に雑なイメージを与えかねないわ。特にビジネスシーンで目上の人に対しての使い方には注意してね。
ボクは「ちなみに」を使いすぎていたから注意しなきゃ!

部下

「ちなみに(因みに)」の類語

便利な言葉とは得てして使いすぎてしまう恐れがあります。先述したようにあまり頻繁に使うと、”要点のまとめられない雑な人”という不名誉な印象を与えてしまいます。「ちなみに(因みに)」の類語を見ていき、テンポよく会話のリズムをつかめるようにイメージしてください。

ついでながら

事柄に合わせてなにか別のことを行うことを指した表現です。漢字では「序(ついで)ながら」と書きます。

“もののついで”という言葉があるように、その意味合いからぞんざいな言葉に思う人も多いですが、本題から外れる話題に対して恐縮を意味する丁寧な言葉です。

例文1
ついでながら申し上げますと、午後は雨とのことですので時間をずらしたほうがよろしいかと。
例文2
ついでながら、ご紹介をさせていただきます。
例文3
ついでながら付け加えますと、こちらでは夜になるとあたりが静けさを増します。

本来は「好機」という意味をもち、「よい機会なので」という意味合いから、現在でも広く知られている「ついで」が使われるようになりました。

「ついで」という言葉自体が丁寧な表現ですが、”ついでに~”をそのままで使ってしまうとカジュアル過ぎると受け取られやすいので、ビジネスシーンでは「ついでながら」を使用するのがベターです。

ところで

話題を切り替えるときに使用される接続詞です。

例文1
ところで、甘いものはお好きですか?
例文2
ところで、次の面会はいつだったかな?

話題を変えるときに「ちなみに」が誤用されるケースが近年増えていますが、本来は「ところで」を使用するのが正しいです。

例文
ところで、明日は9時からの会議になります。

このように、「ところで」を”本来の正しい意味”の「ちなみに」に置き換えれば言葉の不自然さがよくわかります。

先輩

前の言葉に関連した内容でつなぐのが正しい「ちなみに」の使い方です。話題を変えるときは「ところで」を使用しましょう!

なお

「ますます」や「さらに」のように事柄を強調した言い回しです。文頭や文末に置くことで、注釈と同じ働きの使い方が可能。

例文1
なお、本件とは一切の関係性がないことをあらかじめお伝えします。
例文2
なお、範囲を超える補償は一切ないものとしてご理解ください。
例文3
なお、本日は一日中雨ということですので足元にはお気を付けください。

補足という意味では「ちなみに」よりも語調が強く感じられます。カジュアルな「ちなみに」に対して、固い「なお」というように、同じ意味でもフレーズの印象が大きく異なります。

ビジネスシーンで使える「ちなみに(因みに)」の英語表現・例文

「ちなみに(因みに)」はビジネスシーンでもよく使われる表現です。いざというときのために会話やメールでの使い方を確認しておくと安心です。

「ちなみに(因みに)」の英語表現
「ちなみに(因みに)」は英語で・・・
by the way
と表現できます。

「ちなみに(因みに)」の英語表現を使用した例文はこちらです。

例文
・By the way, the last flight is at 22:00.
ちなみに最終便は22時になります。
・By the way, we are classmates.
ちなみに私と彼は同期の桜である。
・By the way, it is the third time a woman’s portrait has been used for a bill.
ちなみに紙幣の肖像に女性が使用されたのは3人目です。
・By the way, this is the theme of this agenda.
ちなみに申し上げますと、こちらが本議題のテーマになります。
・By the way, if I am alowed to add, it is thought that I have left the seat during the daytime.
ちなみに補足させていただきますと、日中は席を外していると思われます。

「ちなみに(因みに)」をビジネスシーンで正しく使おう

あらゆる場面でカジュアルに使われる言葉のなかでも誤用の多い「ちなみに(因みに)」。いかに正確に言葉を伝えるかもビジネスシーンでは特に重要な要素です。「ちなみに」に頼りすぎず、臨機応変に類語と使い分けていきましょう!