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「改善」とは何か?意味・使い方・類語・英語表現など詳しく解説!

「改善」は「悪いところを直す」ってこと!

上司

今日から新しい見積書作成システムが導入されたから、そっちを使ってね!
どれどれ…。あっ!前より入力が簡単になってますね!

新人

上司

前から改善の要望を出していたんだ。これで業務効率も上がりそうだね。

「改善」とは「悪いところを直す」という意味の言葉です

ビジネスシーンでは会話の中で「この業務もっと改善できないかな?」などと使うことも多いですね。しかし一口に「改善」といっても、状況や個人の感覚で「改善」する内容は異なります。そのため、本来の言葉の意味や使い方を覚えておくことが大切です。

また、「改善」には似た意味の言葉が非常に多いため、混同してしまうこともあります。状況に応じて類語や対義語を正しく使い分けられるようにしておきましょう。

「改善」の類語(言い換え表現)
・改良
・是正
「改善」の対義語
・改悪
・悪化
・維持
・保守

「改善」の意味

「改善」とは、「今までと違った状態にする」や「改める」という意味を持つ「改」と、「よいこと」という意味を持つ「善」という漢字を組み合わせた言葉です。

つまり、「改善」とは「物事をよい方に改める」「悪いところを直す」という意味の言葉となります。

「改善」の使い方・例文

「改善」とは主に、行動や目的など抽象的なものに対して使う言葉です。たとえば、「環境を改善する」「体質を改善する」などのように使われます。

ビジネスシーンでは「業務の効率化を図り、よりよい成果を残す」という意味で、「業務を改善する」などのフレーズが多く使われます。

ここからはビジネスシーンにおける「改善」の適切な使い方を、例文を交えてご紹介していきます

「改善の余地がある」

例文
「工事計画書を見る限り、まだ改善の余地がある」
「今回新たに作成したシステムは、操作性の部分で改善の余地がある」

「余地」とは文字通り「余っている土地」、つまり「物事をさらに行うことができるゆとり」「余裕」を表しています。「改善の余地」とは、「まだ悪いところがある」「改善できる部分がまだある」という意味です

一方、「これ以上よい方向にすることができない」「直すところがもうない」場合は「改善の余地がない」と表現されます。ビジネスシーンでは比較的多く使われる言葉なので、ぜひ覚えておきたいフレーズの一つです。

「改善の見込み」

例文
「世界経済は改善の見込みがある」

「改善」は「将来の可能性」という意味の「見込み」という言葉とも、よく組み合わせて使われます。

「改善の余地」は「まだ悪いところがある」という意味合いで使われますが、「改善の見込み」は「対応次第で今よりもよくなるかも知れない」というニュアンスが含まれます

ほとんど意味は同じですがニュアンスが異なるため、状況に応じて使い分けるようにしましょう。

新人

「改善」できるかどうかの度合いによって、微妙に言い回しを変える必要があるんですね!

その他の「改善」を使った言い回し

例文
改善が期待できる
改善が見られる
改善すべき点を洗い出す
改善の見通しを立てる

ビジネスシーンでは何かトラブルが起きた際、原因と改善策を提出・提案する場面が多くあります。そのような場合にさまざまな「改善」を使った言い回しができると、文書作成もスムーズに行えるでしょう。

「改善」の類語・対義語

「改善」には多くに類語・対義語があります。意味やニュアンスがそれぞれ違うため適宜使い分けられるようにしておきましょう。

「改善」の類語・言い換え表現

「改善」の類語としては「改良」「是正」などが挙げられます。特に「改善」と「改良」は混同してしまいがちなので、しっかりとそれぞれの意味を理解しておく必要があります。

「改善」と「改良」の違い

「改良」は「改善」と同じように、「物事の悪いところを改め、前よりよくすること」という意味で使われます。

しかし、前述の通り「改善」は「行動や目的など抽象的なものに対して使う言葉」で、「改良」は「機械や道具など物理的なものに対して使う言葉」という違いがあります。

例文
「品種を改良する」
「本製品は改良により、大幅にリニューアルしました」

上司

ビジネスシーンでは製品・商品などに対して「改良」が使われるね!

「改善」と「是正」の違い

「是正」は「ぜせい」と読み、「悪い点・間違っている点を改めて正しくすること」という意味の言葉です。主に公的なルールや法律などを改める際に使う言葉です。

例文
「働き方改革の取組みの一つに『長時間労働の是正』があります」
「雇用形態による賃金格差は、今後是正される見込みだ」

「改善」は「是正」と同様に「悪い点を改める」という意味でも使用されます。

しかし、「改善」する対象は、必ずしも悪い点・間違っている点とは限りません。そのため「今までの悪いところを改め、よりよい状態にしよう」というポジティブな意味合いがあります。

一方「是正」は「悪い状態を改め、普通の状態にすること」「バランスの崩れた状態を、元のバランスのとれた状態に戻す」など、比較的ネガティブなニュアンスを含みます。

「改善」の対義語

「改善」の対義語には、「物事を改めて、かえって悪い状態になる」という意味の言葉である「改悪」があります。「改悪」は「悪化」と言い換えることもできます。

例文
「内容量が減ったことで実質的に値上げとなり、消費者からは改悪との声があがった」

「物事が悪くなる」という意味の言葉としては、他にも「悪循環に陥る」「右肩下がり」「泥沼化」「深刻化」「下降の一途」などがあります。あまり使う機会がないことが望ましいですが、語彙力アップのために覚えておくとよいでしょう。

少し観点を変えてみると、「今の状態を続ける」という意味を持つ「維持」や「保守」も対義語の一種と考えられます。

「改善」の英語表現

「改善」はビジネスシーンにおいてよく使われる言葉です。英語を使いこなしたい人は事前に会話やメールでの使い方を確認しておくと安心です。

「改善」の英語表現
「改善」は英語で・・・
improvement
と表現できます。

「改善」の英語表現を使用した例文はこちらです。

例文
・Improvement can be expected.
改善が期待できる。
・Itentify the points that need improvement.
改善すべき点を洗い出す。
・As far as the construction plan goes, there is still room for improvement.
⇒工事計画書を見る限り、まだ改善の余地がある。
・Regarding operability the newly created system has room for improvement.
⇒今回新たに作成したシステムは、操作性の部分で改善の余地がある。
・The world economy is expected to improve.
⇒世界経済は改善の見込みがある。

「改善」の正しい意味と使い方を身に付けよう!

「改善」は「悪いところを直す」という意味の言葉です。ビジネスシーンでは「仕事をやりやすくする・効率を上げる」ために「業務改善」に取り組む企業も多いでしょう。

使い方のポイントとして「改善」は、行動や目的など抽象的なものに対して使う言葉と覚えておきましょう。混同しやすい類語の一つである「改良」は、物理的なものに対して使う言葉です。

「改善」は類語・対義語がとても多い言葉なので、正しい意味を理解して上手に使い分けできるようにしておきましょう!