トレンドとは「傾向」のこと!
新人
先輩
新人
ビジネスにもトレンドは関わってきますよ。トレンドについて詳しく学び、社会人としての知識を深めましょう。
トレンドの意味を確認
トレンドの使い方をより理解しやすくなるように、まずはトレンドのもともとの意味について確認しましょう。
カタカナ語のトレンドって?
カタカナ語のトレンドは「傾向」「動向」「趨勢(すうせい)」という意味をもつ言葉。ある方向に動いていくことに対して使うカタカナ語ですね。
ちなみに趨勢とは特定の方向に動く、全体の流れのことです。
英語のトレンド(trend)はどんな意味?
トレンドは英語表記すると「trend」。 「trend」には次のような意味があります。
・動向
・趨勢
・方向
・流行
[分野別]トレンドの意味と使い方とは?
トレンドの基本的な意味が理解できたら、次は分野別のトレンドの意味を勉強してみましょう。
ビジネスにおけるトレンドの意味
ビジネスにおけるトレンドは消費者の動向予測や、次にきそうなビジネスチャンスという意味合いで使われることが多いです。
2019年のビジネストレンドについて、詳しくは後の見出しで紹介します。
株・FXにおけるトレンドの意味
株式投資やFX(外貨の購入・両替で利益を出すことを目指す投資)の分野で使われるトレンドは、その株や通貨の値動き(値段の上がり下がり)を大きな波として見たときの方向性のこと。
人気がある株や通貨は多くの人が買いたがるので値段が上がる傾向があり、人気のない株や通貨は売りたい人が多くなるので値段が下がる傾向があります。
値段が上昇傾向にあることを「上昇トレンド」、下降傾向にあることを「下降トレンド」、目立った上昇・下降がない横ばい状態を「トレンドレス」といいます。
ファッションにおけるトレンドの意味
ファッション業界でのトレンドは服装の流行のこと。
トレンドのもとになるのはコレクション(ファッションショー)で発表される作品。まずはファッション誌などがトレンドと紹介することでアパレル業界発信のトレンドになります。その情報を見た消費者がその商品を購入して実際に着用することで、さらに広い範囲の消費者の間にトレンドとして広まるのが一般的です。
ストリートファッションのように、消費者発信で誕生するトレンドもあります。
トレンドと意味が紛らわしいカタカナ語
トレンドには意味を間違いやすいカタカナ語がいくつかあります。使い方を間違えて恥をかかないようにしましょう。
ブーム
ブームは短い期間しか続かない流行のこと。トレンドは長い期間持続する流行のことなので、そこが違います。
ファッション
ファッションはもとの意味は流行。そこから服装に意味が広がり、服や服飾品、髪型、化粧品などをみんながマネしたくなるような魅力的な組み合わせにしたスタイルのことをファッションというようになりました。
最新の魅力的なスタイルのことをファッションと呼ぶことが多く、特定の時代に人気のスタイルはトレンドといわれることが多いです。2019年の今、ファッションといわれているものは2019年のトレンドでもあります。
2030年になると2019年に人気があったスタイルは「2019年のトレンド」といわれることが多くなり、「2019年のファッション」とはあまりいわなくなります。
2019年にビジネスで注目されるトレンド紹介
2019年にビジネス界で注目されているトレンドを学んでみましょう。ビジネスの参考になる実例も紹介しますよ。
スタートアップ企業との提携
スタートアップ企業に注目している既存の企業が増えています。
今までにない価値観で社会に貢献できる新しいビジネスを開拓しているスタートアップ企業は、既存企業がいずれ行く道を先に歩いている企業。創業2~3年の若い企業ではありますが、その道では見本となる先輩企業になります。
スタートアップ企業が経験してきた苦労や困難は、これからその道をたどる既存企業も経験することになるもの。既存企業がまだ挑戦していない分野でのノウハウをいち早くゲットしているスタートアップ企業と提携することで、既存企業は効率的に新規ビジネスをはじめることができます。
リアルとデジタルの融合
何かしらのマーケティング目標を達成する手法として、現実の体験とデジタルな体験の融合が注目されています。
たとえば、消費者の広告離れが指摘されていますが、消費者はすべての広告を嫌っているわけではありません。新聞のチラシに目を通さなくなっても、街中掲示板に面白い内容のデジタル広告が流れていたら、足を止めて眺めたくなりますよね。
桜の開花状況をライブ中継する映像とビールの広告を組み合わせたり、レストラン街の広告を各店舗の混雑状態とセットで流したり。
要するに、消費者を引き付けるような仕掛けを使った広告なら見てもらえるわけですね。
リアルとデジタルを組み合わせた広告例
コカ・コーラがイスラエルで街中の広告看板とコカ・コーラアプリを連動させた面白いPRをしたことがあります。
事前にアプリに自分の名前を登録しておき、そのスマホを持って広告看板に近づくと看板に登録された名前が表視されます。同時に、スマホの方には「あなたの名前が今看板に出ていますよ」というメッセージが届きます。
このプロモーションは消費者にウケました。アプリダウンロード数が爆発的に増加し、商品の売り上げも7%向上したそうです。
プラスチックごみの削減
ごみとして捨てられたプラスチックが海に流れ出し、海洋生物に深刻な悪影響を与えていることが世界的な問題になっています。
そのため、主成分石灰石の新素材「LIMEX(ライメックス)」や土に埋めると水と炭酸ガスに自然分解される「生分解性プラスチック」など、プラスチックの代用品として使える可能性がある素材がビジネス業界で注目されています。
環境省でも生分解性プラスチックを開発している企業や、プラスチックの代わりに紙を使用して製品を製造する企業に対する補助金制度を開始する方針を決め、2019年度の概算要求に50億円の予算を盛り込んだそうです。ビジネスに大きな変化を生みそうですね。
ダイバーシティ対応
ダイバーシティ対応とは、多様な人材が差別を受けることなく、自分の力を最大限発揮できるようにする対策のこと。
2020年に東京オリンピック、2025年に大阪万博を開催する日本では、外国人観光客が激増することが予想されます。言葉の違い、宗教の違い、食文化の違い、生活習慣の違いなど、いろいろな違いによって生じる問題が起きそうですよね。
・標識や観光案内などの多言語対応
・飲食店などで提供する食事の対応
・ユニセックストイレなど、宿泊施設や公共施設のLGBT対応
・クレジットカード、各種電子マネーの導入 など
企業としてダイバーシティ対応に取り組むと、お客様ターゲットの枠を広げることができ、ビジネスを有利に進められます。
[ビジネス版]トレンドの使い方・例文
トレンドについての理解が深まったら、次はビジネスでのトレンドの使い方を例文でイメージしてみましょう。
新人
先輩
上司
先輩
Web業界で知っておきたいトレンドの意味って?
Web業界には独特の意味をもつトレンドがたくさんあります。どのような言葉があるのか、覚えておきましょう。
ツイッターでのトレンド
ツイッターでのトレンドはツイッターユーザーがツイートしている話題の中で、その時その時点で特に注目を集めている話題や言葉のこと。トレンドワードといわれることも。特定の地域でのトレンドを見ることもできます。
ただ単にツイートされる回数が多いというだけではトレンドにはなりません。何かのきっかけで急にツイートされるようになり、急激にツイート回数が増えたものがトレンドになることが多いようです。
Googleでのトレンド
GoogleでのトレンドはGoogleで特定のキーワードが検索された回数の、時系列での移り変わりのことを意味します。
Google Trendsで好きなキーワードを検索して、そのキーワードのトレンドを調べることができます。また、過去24時間に検索数が急上昇したワードのランキングを見ることもできます。
トレンドブログ
トレンドブログは時事ネタや芸能ネタ、ゲーム攻略方法などみんなが知りたがる情報の記事を最速でブログにあげて一気に集客。ブログに貼り付けたGoogle AdSense(Google提供の広告)をクリックしてもらってお金を稼ぐ方法です。
トレンドアフィリエイトともいいます。
トレンドという言葉の概念を知っておこう!
ファッションやWeb業界などで使われることが多いトレンドは、日本人の生活に浸透したなじみのカタカナ語ですよね。
トレンドはプライベートの楽しいことだけでなく、ビジネスの先読みなどでも用いられる重要なワードです。言葉の概念を理解しておかないと仕事に支障が出ることも。
トレンドを的確に押さえて、多くの人、社会に求められるビジネスを展開していきましょう!