「何卒」の意味とは?会話やメールでの使い方・類語・英語表現も解説!

「何卒」とは「どうぞ」ってこと!

先輩

忙しそうね。少し手伝おうか?
ありがとうございます!何卒よろしくお願いします!

新人

先輩

どういたしまして。でもそんなにきっちりお礼をいわなくても大丈夫だよ。

「何卒」とは「どうぞ」や「どうか」をより丁寧に表現した言葉です。社内外を問わず、依頼や謝罪など幅広く使うことができます。

ビジネスシーンでは「何卒よろしくお願いいたします」などと使われることが多く、挨拶としても定型化しています。

また「何卒」にはいくつか言い換え表現もあるため、シチュエーションに応じたフレーズを選択できるよう類語を身に付けておきましょう。

「何卒」の類語(言い換え表現)
・是非
・どうか
・どうぞ

「何卒」の読み方・意味

「何卒」は「なにとぞ」と読みます。中には漢字になると読めなくなり、人前で「なにそつ」と読んで恥ずかしい思いをした人もいるためくれぐれも注意しましょう。

「何卒」は「どうか」や「どうぞ」と同じ意味を持ち、「相手に対して強く願う気持ち」を強調する言葉です。

また「何卒」は当て字なので漢字からの語源はありません。そのため「なにとぞ」とひらがなで表記しても意味に変わりはありません。

新人

芸能人が結婚会見で「なにそつお願いします」っていってたのを聞いたことがあるけど…すっごく恥ずかしいことだったんですね!

「何卒」の使い方|例文

ビジネスシーンにおいて「何卒」は、一般的にメールや文書などで書き言葉として使われることが多いです。

ここからはビジネスシーンにおける「何卒」の適切な使い方を、例文を交えてご紹介していきます。書き言葉・話し言葉として使う場合の言い回しの違いなどもあわせてチェックしてみてくださいね。

ビジネスメール・文章での「何卒」を使った例文

例文1
結びの言葉
何卒よろしくお願いいたします」
「季節柄何卒ご自愛ください」
ビジネスシーンで最も多く「何卒」を使う場面は、メールや文書の締めの挨拶です。一般的にビジネスメールは用件の前後に挨拶文を添えるのがマナーとされているため、「何卒宜しくお願いいたします」は結びの文として定型化されています。

「よろしくお願いいたします」や「ご自愛ください」だけでも十分気持ちは伝わりますが、「何卒」を添えることで文章全体がフォーマルな印象になります。ほとんどのシチュエーションで使用できるので、積極的に使ってみましょう。

また「何卒」に続く言葉としては「お願いいたします」や「お願い申し上げます」が適切です。「何卒」は前述の通り「どうか」や「どうぞ」の丁寧な表現のため、「お願いします」と続けてしまうと後半に急にくだけた印象になります。「何卒」を使う場合は全体を通して丁寧な言葉を選ぶよう心がけましょう。

例文2
お願いや依頼をする場合
何卒ご理解ください」
何卒ご検討いただきますようお願いいたします」
「ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします」
「◯◯の件についてご返答いただきますよう、何卒よろしくお願いいたします」

「何卒」は文末の締めの言葉としてだけでなく、具体的にお願いや依頼をする場面でも使用します。

言い回しとしては「〜のほど何卒よろしくお願いいたします」「〜いただきますよう何卒よろしくお願いいたします」がスタンダードです。「〜」の部分に「ご了承」や「ご検討」など、依頼内容を加えるだけで一文が完成するのでぜひ覚えておきましょう。

また依頼内容の後に続く言葉が、文章全体の丁寧さを大きく変えます。「何卒~いただきますようお願い申し上げます」と「何卒~賜りますようお願い申し上げます」では、後者の方が圧倒的に丁寧な表現となります。依頼内容に応じて使い分けてみましょう。

例文3
謝罪をする場合
「ご理解下さいますよう何卒よろしくお願いいたします」
何卒ご容赦のほどお願い申し上げます」

ビジネスシーンでは相手に謝罪やお詫びをする場面でも「何卒」を使う場合があります。

「ご理解」は「意味や内容を飲み込む」、「ご容赦」は「許して欲しい」「大目に見て欲しい」という意味のため、どちらも比較的軽い謝罪の表現となります。そのため相手に大きな損失を与えた場合などは不適切な表現となるため、状況に応じて使い分けるようにしましょう。

会話で「何卒」を使った例文

例文1
取引先「それでは工事を前倒しできるよう日程を調整してみます」
自分「お手数をお掛けいたしますが何卒よろしくお願いいたします」

「何卒」は非常に堅い印象になるため、一般的に話し言葉としてはあまり使われません。会話の中で使う場合は、社内の上司やお客様など目上の相手に対して使うとよいでしょう。

上司

身近な上司や同僚に使ってしまうと、ちょっと堅苦しすぎるね。

「何卒」の類語・言い換え表現

「何卒」に似た意味の言葉はいくつかあります。シチュエーションや相手に応じて言い換えられるよういくつかチェックしておきましょう。

是非

「是非(ぜひ)」は「どうあっても」や「心を込めて」という意味の言葉です。相手に何かをお願いする際、その内容を強調するための副詞として使われます。

例文
「是非よろしくお願いいたします」
「是非ともイベントにご参加ください」
「是非こちらのサンプルをお使いください」

「何卒」と比べると押しつけがましい表現にとらえられる場合があるので、相手や状況に合わせて使い分ける必要があります。

どうか・どうぞ

「どうか」は「困難な事と分かっているが、そこをどうにかお願いしたい」とき、「どうぞ」は「単に自分の希望を相手に丁寧に依頼する」ときに使う言葉です。どちらも丁寧な表現のため「何卒」ではかしこまりすぎる場合に言い換えて使うとよいでしょう

例文
「明日午前中の納品をどうかお願い申し上げます」
「本日はどうぞよろしくお願い申し上げます」

「どうぞ」と「どうか」は非常に似ている言葉ですが、微妙にニュアンスが違うため違和感を与えないよう上手に使い分ける必要があります。

「何卒」を正しく使って丁寧に気持ちを伝えよう!

「何卒」は「どうか」や「どうぞ」のフォーマルな表現です。相手にお願い・依頼する場面や、メールの締めくくり、謝罪など様々なシーンで使うことができます。

ぜひこの機会に「何卒」の使い方をマスターして、相手へ丁寧に自分の気持ちを伝えましょう!