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ネックの意味やビジネス会話での使い方とは?英語、類語から身近な使用例までご紹介

ネックの意味は「首」だけじゃない!

上司

うちのネット通販のこのページ、商品ページからカテゴリーのページにすぐに戻れないのがネックだと思うんだけどどうだ?
えっと、ネックって『重要』って意味でした?『問題』って意味でした?

新人

上司

『問題』のつもりで言ったけど、オレ間違ってるのか?ちょっと『ネック』について調べてみよう。
カタカナ語のネックは、「それがネックだよね」といった感じで結構気軽に使う言葉ですよね。しかし、きちんと日本語での意味を説明できる人は少ないのではないでしょうか

今回は言葉の意味だけではなく使い方などもわかりやすく紹介しますので、今日からは意味をきちんと理解したうえで、正しく使えるよう学んでいってください。

ビジネスシーンで使うネックとは?

ビジネスシーンで『ネック』が登場する場合は、当然のことながら本来の『首』の意味ではありません。それではどんな意味なのか?あなたもほかの人に説明できるよう、わかりやすく解説しておきましょう。

物事の進行において障害となるもの

ビジネスシーンでのネックは、長期的な事業だけでなく、日常の業務なども含め、物事の進行においての障害のなるものを指しています。このビジネスシーンでの意味合いは、日常生活で起こる障害に対しても使われます。

しかし、ネックは本来の『首』の意味でも使うことも多いので、どちらの意味を指しているかは文脈で判断する必要があります。

ボトルネックの略が「ネック」

今回解説しているカタカナ語の『ネック』ですが、実は略語だということを知っていますか?正式名称は『ボトルネック』で、『bottle』+『neck』といった二つの言葉から作られた言葉なんです。

しかし、ボトルネックには、障害の中でも、速度を制限する要因を意味することがありますが、略語の『ネック』では速度についての障害を指すことは少ないので区別をして使いましょう。

なお、ボトルネックについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、読んでみてください。
ボトルネックの意味とは?ビジネスシーンで失敗しないための正しい使い方

英語のネック(neck)にはどんな意味がある?

英語でのネックは『neck』と書き、こんな意味をもっています。

■(動物の)首
■(衣服の)襟/首回り
■海峡などの細い地形
■弦楽器の細長い部分
■食用肉で首の部位 など

『首』そのもののほか、細長いものもネックと呼ぶ傾向にあるみたいだね。

仕事で登場するネックの使い方・例文

ビジネスシーンでもなにか作業の進行が発生する場面で使われることが多いですが、日常生活でも気軽に使えるネック。実際の会話ではどんな形で登場するのでしょうか。例文で見てみましょう。

例文1
あの人、仕事はできるのに昇進できないのは、あのひねくれた性格がネックになってるんだろうね。
例文2
とても便利なシステムなんですが、動作が遅いのはちょっとネックなんですよね。
例文3
最新モデルに搭載されている機能はすごく魅力的ですぐにでも買いたいんだけど、価格が高いのがネックなんですよ。

例文1~3は、対象のものや行動に対して『障害になっている』という意味合いでネックが使われています。

「この服ステキなんだけど、ネックがちょっとキツイのがネックなんだよね…」ってのもあるけど、『首』と『障害』の両方でネックを使うとちょっとしつこいかな。

ネックの類語・言い換え表現

日常会話でも使いやすい『ネック』ですが、こんな言葉に言い換えることもできます。「カタカナ語を使うのはちょっと気が引けるな…」と思う場面では次の言い換え表現の言葉を使ってもいいですね

『ネック』の類語(言い換え表現)
・障害物
・障害
・差し支え
・問題
・不利な点
・欠点
・困ったこと
・難点
・妨げ など

身近なところで使われるネックの例

ここまではビジネス用語としてのネックを紹介してきましたが、世の中には本来の『首』を指すネックもたくさん存在します。中には「こんなところにもネックを使うの?!」というものがあるかもしれません。あなたの周りの物を想像しながら読んでみてください。

身体の「首」

一番メジャーなのは身体の『首』を表すネックですよね。そして、首に装着する物、首に当たる物にはネックが使われることが多いです。

■ネックピロー(首の枕)
■ネックウォーマー(首の防寒具)
■ネックストラップ(首から下げる紐状のバンド)
■ネックレス(首飾り)
■ネックスピーカー(首回りに装着するスピーカー) など

洋服の「襟」

洋服の襟、つまり、首にあたる部分のことを『ネック』といいます。こんな名称はあなたも普段耳にしたり目にしたりしますよね?

■ラウンドネック(丸首)
■Vネック(首元がV字に開いたデザイン)
■ハイネック(襟を折り返さず立てたデザイン)
■ボトルネック(首の部分が瓶の口のように細く立ち上がったデザイン)
■タートルネック(縦長の衿を折り返すようになっているデザイン) など

楽器の「長く突き出たパーツ」

ギターやベースなどの弦楽器で、音を変えるために指で押さえる細長い部分も『ネック』といいます。写真の矢印部分です。

ちなみに、体にあたる部分、弦を弾く部分は『ボディ』といいますので、これからギターやベースを始めようと思っている人は覚えておくと便利です。

焼き鳥の「首の肉」

焼き鳥には、手羽先、もも、胸、ささみなど、さまざまな部位がありますよね?その中でも首の肉のことを『ネック』といいます。また、おなじ首の肉でも『せせり』と呼ばれることもありますので、覚えておくとちょっとした自慢ができるかもしれません。

いろいろ調べてみると、ネックは本来の『首』を表現することも多いみたいだね。だから、ボトルネックのネックなのか、首のネックなのか、会話の内容でしっかり読み取らなければいけないよ。

文脈や使用場面に応じてネックの意味を解釈しよう!

どんなネックが世の中に存在しているか、あらためて確認してきましたがどうですか?「あ、そういえばそうだよね!」と気付く『ネック』もあったのではないでしょうか。

使いやすい『ネック』ですが、『首』と『障害物』を取り違えて解釈すると大変です。また、同じ会話で『首』と『障害物』のネックを同時に登場可能な場面もでてくることでしょう。どんな場合でも正しく意味を理解しながら上手に使いこなしてください。