パイオニアの意味は何？ビジネスで役立つ使い方と例文、英語、類義語までやさしくガイド

パイオニアは「新しく物事を始める人」のこと！

スピーカーのパイオニアは日本で初めて開発された純国産ダイナミックスピーカーを作った会社だから、パイオニアという名前がつけられています。ちなみに、S-1EXは2005年にパイオニアが発売したハイエンドスピーカーです。

「パイオニア」は会社の名前にも使われていますが、もともとは「業界の先駆者」という意味の用語です。「パイオニア」について詳しくみてみましょう。

パイオニアの意味をチェック

「パイオニア」の使い方を理解できるように、まずは「パイオニア」のもともとの意味をしっかり勉強してみましょう。「パイオニア」の語源や、英語ではどのような言葉になるのかも合わせて紹介します。

日本語のパイオニアの意味は何？

カタカナ語の「パイオニア」は次のような意味をもつ言葉です。

英語の「pioneer」はどんな意味？

「パイオニア」は英語表記すると「pioneer」。「pioneer」にはたくさんの意味がありますが、ここではビジネスに関係してくる意味を中心に学びましょう。

[豆知識]語源は古代フランス語

「pioneer」の語源は「足」という意味の「peon」と、「～する人」という意味の「eer」を組み合わせた古代フランス語です。

「peonier」で「歩兵」を意味します。先駆けて移動する歩兵といったイメージですね。

後に「pioneer」につづりが変化し、現在の「pioneer」という英語になっています。

[ビジネス版]パイオニアの使い方・例文

「パイオニア」の意味が確認できたら、次は「パイオニア」の使い方を例文で確認してみましょう。シチュエーションをイメージしながら読んでみてください。

ビジネス業界で有名なパイオニア3人

「パイオニア」の使い方がわかったら、ビジネス業界で「パイオニア」と実際に呼ばれている人物にどのような人がいるのかをみてみましょう。「パイオニア」といわれるようになった理由や考え方を知ると、ビジネスの参考になりますよ。

①：アパホテル社長　元谷芙美子さん

元谷さんは女性としての持ち味を生かして、自らホテルの広告塔になっています。人目を引く派手な衣装や帽子を身につけた姿は一度見たら忘れませんよね。

賛否両論を受けつつも諦めずに続けることで、赤字に近い業績でグループのお荷物になっていたホテル部門を見事に立て直した女性社長のパイオニアです。

元谷さんは男性社会体質が残るビジネス業界で女性が活躍するためには、男性社会にあらがうだけでなく、男性を立てて仲間とうまくやれるようにすることも大事と語っています。

②：株式会社Candee　CEO　古岸和樹さん

古岸さんは動画ビジネスで大手企業と勝負するためには、自ら起業し差別化できる独自の動画コンテンツを作るしかないと考えCandeeを起業しました。

何年も次のブームとして「動画がくる」といわれ続けつつも、なかなかやってこない動画ブームを自分たちで引き起こそうとも考えていたそうです。

起業時の決意通りに動画ブームを巻き起こした古岸さんは、動画業界のパイオニアですね。

③：アートコーポレーション株式会社　代表取締役社長　寺田千代乃さん

寺田さんは日本で初めて引っ越しを専門業務とする会社、アートコーポレーション（アート引越センター）を創業した人物。

女性ならではの目線でお客さんの負担を軽減することができる新サービスを積極的に導入。引っ越しを単なる運送業からサービス業にまで進化させたパイオニアです。「引越サービス業」の生みの親や、育ての親とも呼ばれています。

パイオニアの類義語

「パイオニア」には似たような意味の類語がいくつかあります。ニュアンスが少し違うので、しっかり覚えて使い分けできるようになりましょう。

トップランナー

「トップランナー」は「リレー競走の第一走者」「陸上競技の一流ランナー」「一流走者」のこと。ここから意味が転じて、特定の時代や分野の最先端で活躍している人のことも意味するようになりました。

似た意味で「フロントランナー」という言葉も使われます。「フロントランナー」は「競争の先頭を走っている人」「リードしている人物」「選挙などの最有力候補」という意味の用語です。

第一人者

「第一人者」は特定の分野や社会、団体の中で、最も優れていると周囲から認められている人。プロの中のプロのことです。

漢字違いで「第一任者」いう言葉が使われることもありますが、こちらは最適任者。なにかを任せるのに最もふさわしい人物を意味する言葉です。

旗振り役

「旗振り役」は「合図などの目的で旗を振る役割の人」のこと。ビジネスでは、「先頭に立って周囲の人々を引っ張り、推し進める人」という意味で使われています。

[番外編]歌詞や社名に使われる「パイオニア」

「パイオニア」は新しく物事を始めた人物を評するときに使われるだけでなく、歌の名前や会社名に使用されることがあります。皆さんの知っている「パイオニア」がないか読んでみてください。

歌手・高橋優が歌う「パイオニア」の意味

プライベートやビジネスでいろいろな失敗をして、落ち込んだりやさぐれたりした経験はありませんか？

高橋優さんの「パイオニア」は、失敗から受ける精神的ダメージを回復させてくれる曲です。沈んだ気持ちを元気づけて、浮上させてくれます。

回り道でも自分や周囲を信じて頑張れば、誰でもパイオニアになることができるというメッセージが込められています。

パイオニア株式会社の「pioneer」の意味

パイオニア株式会社はこの記事の冒頭にも登場した、かつてスピーカーのパイオニアと呼ばれていた会社です。現在、パイオニア株式会社はホームオーディオなどを製造するホームAV事業から撤退しています。ホームAV事業はオンキヨー株式会社に受け継がれました。

「パイオニア（pioneer）」という社名は、もともとは創業者の松本望が日本で初めて開発した純国産ダイナミックスピーカー「A-8」につけた商標です。商標に込めた意味はそのものずばりの「開拓者」。

「開拓者」はパイオニア株式会社に受け継がれている信条でもあります。

開拓者精神を持って新しいことにチャレンジしよう！

企業も人間も挑戦を忘れると成長が止まってしまいます。新人もベテランも同じことばかりしていたら、それ以上進歩する余地がないですよね。

「パイオニア」を目指していろいろなことに挑戦してみましょう！