新しい働き方として注目されているフリーランス。その中でも需要が高く、求人も安定しているとされているのが「エンジニア」です。
フリーランスエンジニアのメリットやこれからの展望、また数多くある案件から、単価や質の高い案件に出会う方法や年収アップのために知っておきたい情報を集めてみました。
「フリーランスのエンジニアになろうかな?」と考えている方必見です♪
フリーランスエンジニアはこれからも需要高が続く
ITエンジニアの需要は高いといわれても「どれくらい高いのか」、「いつ頃までこの状況が続くのか」など、気になることはたくさんありますよね。
特に、これからフリーランスのエンジニアを目指そうと思っている方なら、なおさらでしょう。
現時点ですでに逼迫(ひっぱく)した人材不足の状況であるとともに、2030年以降もこの状況は悪化することはあっても改善されることは期待できないと言われています。
そのため、企業内でさばけない仕事がフリーランスに流れてくると予想できるのです。これからフリーランスのエンジニアになっても仕事探しに困らないで済みそうですね♪
フリーランスのエンジニアになるメリット
なぜ、企業に勤めるエンジニアではなく、フリーランスのエンジニアになる方がいるのでしょうか?フリーランスには、どんなメリットがあるのかを確認しておきましょう。
「時間」
働く“時間”は自分で決められます。隙間時間を活かして働いたり、午後から深夜までの時間で働くなど自分の生活スタイルにあわせて働くことができます。
「場所」
働く“場所”も自由なので、カフェやコワーキングスペースで仕事をしたり、海外や旅行先で仕事をすることも可能です。もちろん自宅で、「誰(何)にも邪魔されずに集中して仕事がしたい!」という方にもピッタリの働き方です。
「仕事の裁量」
やりたくない仕事は断れますし、自分がしたい仕事を選択することもできます。企業勤めの場合は考えられませんよね。
「報酬」
仕事をすればするだけ、その分報酬となります。高報酬を狙うなら、常駐フリーランスとして高単価で短期の案件をたくさん入れることも可能です。自分が目指す年収を実現しやすいのはフリーランスならではの働き方のメリットです。そのため起業の準備としてフリーランスになる方もいます。
また副業・兼業フリーランスとして働く場合は、今の年収にプラスで報酬を得ることができます。「家計の足しに」と働かれている方も多くいるのが副業・兼業フリーランスの特徴です。
フリーランスエンジニアの年収は?
フリーランスのエンジニアは「食べていけるくらい稼げるのか?」「どれくらい稼げるものなのか」ということも気になりますよね。企業勤めのエンジニアと比較しながらフリーランスエンジニアの年収をみていきましょう。また年収アップのために知っておきたい方法もご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
まずは会社員として働いているエンジニアとフリーランスのエンジニアの平均年収をみていきましょう。
会社員エンジニアの平均年収 | 623万円 |
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フリーランスエンジニアの平均年収 | 398万円 |
会社員で「独立(フリーランス)検討中」のエンジニアの平均年収 | 790万円 |
エージェントを利用しているフリーランスエンジニアの平均年収 | 746万円 |
参考:マイナビニュースITエンジニア、最も収入を得られる働き方は? 2018年12月
比較してみると、それぞれ年収に大きな差があるのがわかりますよね。なぜこのような結果になっているのか以下の詳細をご覧ください。
企業勤めエンジニア平均年収
会社員のエンジニアの平均年収は623万円です。一般的なサラリーマンの平均給与(年収)432万円※と比べると、約200万円も高い金額であることがわかります。
※参考:平成29年分民間給与実態統計調査結果について
フリーランスエンジニア平均年収
フリーランスエンジニアの平均年収は398万円です。会社勤めの平均年収から200万円以上、下がっていますね。
これはフリーランスで働く方の大多数がフルタイムではなく隙間時間の活用や副業として1日数時間だったり、週2~3日だけだったりと働く時間が短いからだと考えられます。
エージェントサイトを利用している場合の平均年収
ここで知っておいていただきたいのが、フリーランスエンジニアが低い年収ではないということ。それがわかるのが以下の数字です。
エージェントを利用しているフリーランスエンジニアの平均年収は746万円。企業勤めのエンジニアの平均年収を100万円も上回っています。
フリーランスのエンジニアがエージェントサイトを利用して自分に合った案件を紹介してもらい、安定した働き方をする場合は企業勤めのエンジニアの年収を超えられる可能性が高いといえるでしょう。
年収はこうすれば上がる!知っトク年収アップ情報
良いクライアント・高単価・質のいい案件を探すことや、報酬アップのためにするべきことを把握しておくことで働き方は変わりますよね!
周りのエンジニアとの差別化を図ったり、仕事探しが楽になったり、年収をグッと上げたりするための情報をまとめてご紹介していきます。
高単価&質の良い案件はエージェントサイトで探す
先にも紹介しましたが、エージェントサイトを利用することで年収は数百万単位で上がる場合があります。
エージェントサイトとは
登録時にカウンセリングを受け、自分に合う企業とマッチングしてくれるサービスを行っているサイト。求人サイトやクラウドソーシングサイトと違い、専門のエージェントが仕事を紹介してくれるのが特徴です。(無料で登録・利用できる場合が多い)
クラウドソーシングサイトにも案件はある
高単価の案件は少ない傾向にありますが、案件数はたくさんあります。軽めの案件から始めたい、隙間時間を活かしたいなどの人にはおすすめのサービスです。常駐案件の紹介も数は多くないですがあります。
案件は簡単なものから知識が必要なものまでさまざまです。「システム開発・運用の仕事・依頼」で検索してみると800件を超える案件が見つかりました。
コードが書ける+顧客満足度を上げる何かを身につける
エンジニアとして、コードが書けるなどのメインスキルにプラスで以下の知識を持っておくことで顧客の満足度を上げたり、他のエンジニアと差別化できたりします。
クライアントに「こんなことまで頼めるの?それなら報酬をアップしてあげよう!」、「他のエンジニアさんではここまで頼めないからまた頼もう!」と思っていただければ成功です。
〜プラスαのスキル例〜
・マーケティング
仕事をする上でエンジニア目線でのマーケティングができることで重宝されることがあります。また、技術スキルや実績などをブログやSNSで発信して、自身のマーケティングも同時に行えるといいでしょう。
・企画
自ら企画したり、企画段階方エンジニアとして参加すると、比較的高単価のチームで動く案件を扱えたり、仕事の質の向上にもつながったりします。未経験や経験が浅いときに企画をするのは難しいので、企業に勤めている間に経験しスキルを身についておくか、常駐案件などチームで動く案件に積極的に参加するようにしてみましょう。
・扱える言語を増やす
コアスキルとなる言語を習得した上で、さらに扱える語を増やすことも重要です。仕事の幅を増やすために、自分の専門分野の言語やこれから需要が高くなる見込みの言語に目星をつけて、勉強する時間も上手に確保しながらフリーランスエンジニアとして働きましょう。
「扱える言語」を増やす際に、参考にしたい情報をご紹介します。
経済産業省が行った「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると以下のように報告されていました。
今後注目すべき先端IT技術
「クラウドコンピューティング」、「情報セキュリティ」、「モバイル端末」などは、「これまで特に大きな影響を与えてきた」と認識されていることがわかる。また、「ビッグデータ」、「IoT(/M2M)」、「人工知能」については、「これまで」よりも「これから特に大きな影響を与える」と認識されていることが読み取れる。これらの3つについては、右下図を見ても、他の項目よりも「今後大幅に市場が拡大する」という見方が強いことがわかる。
新しく言語を学びたい方におすすめなのがオンラインプログラミング学習サービスProgate。イラストが多く使われたスライドを見て学ぶことができます。無料でも利用可能なのが助かります♪(有料プランもあり)言語別・目的別に選べてスマホでも気軽に学べて便利です。
未経験からエンジニアになりたい人向けの「Javaコース」やその他さまざまなプログラミングのコースが用意されています。またWEBマーケやWEBディレクションまで学べるコースがあるので、仕事の幅を広げたい方におすすめです♪
新しい技術にもチャレンジ・勉強していく姿勢でいる
IT業界では先端IT技術がどんどん出てくるため、同じことを続けていては報酬は下がる一方です。さらに、次第に案件に対応できなくなり仕事を続けていくのが難しくなるでしょう。
逆に最新技術を身に着けていれば、貴重な人材になれる可能性大!単価・年収アップも期待できます。
IT関連のニュースを注意してみたり、技術系の雑誌から情報を得たりするのもおすすめです。またWEB関連企業や、有名エンジニアが書いているブログやTwitterなどもチェックしておくと最新の情報が流れてくることがあるので、便利に活用できます♪
信頼を得るための国家資格にもチャレンジ
資格がなくても、フリーランスのエンジニアとして仕事はできます。しかし、エージェントサイトや特にクラウドソーシングサイトなどでは経歴や実績に加え「信用」が重要になってきます。
クライアントが安心して仕事を依頼できるよう、難易度の高い国家資格を持っておくことも一つの手。個人で実績を紹介しているブログなどにも記載できますよね♪
〜IT関連の国家資格例〜
・情報処理安全確保支援士(略称:情報セキスペ)
サイバーセキュリティ対策の専門家。試験合格後に登録が必要。会社のセキュリティを相談できるので重宝されることも。平成30年度春期の合格率約17%
・ネットワークスペシャリスト
ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指す人向けの資格。目的に合ったネットワークを構築・維持するスキルが問われる。平成29年度の合格率約13%
・データベーススペシャリスト
高品質なデータベースを企画から保守までできるスキルを問われる。平成29年度合格率約14%
・プロジェクトマネージャ
プロジェクトマネージャのとしての知識や実務的な能力が問われる。平成29年度合格率13%
参考:IPA情報処理推進機構 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験
その他にも、IT関連資格はあります。詳細が気になる方は、IPA情報処理推進機構のHPでチェックしてみてください。
フリーランスになる前にやっておこう!
勤めている企業を「退職してフリーランスになろう」と考えている方もいらっしゃると思います。準備無しでいきなり退職するのはやめましょう!
フリーランスになるための準備をしていないと失敗するかもしれません。退職する前に!以下の内容をぜひチェックしてみてください。
〜退職する前にやっておきたいこと!〜
・資格取得…フリーランスになる前に資格を取得しておく。フリーランスは信用を得るのが難しい働き方なので、資格を持っていることでプラスになることがある。
・貯蓄…もし、仕事ができない、ない状況になっても2~3か月の間生活できるくらいの貯蓄をしてから退職するのがおすすめ。
・ローン組み、クレカの作成…フリーランスになってからでは審査に通らない場合もあるので、退職前に作っておくのがおすすめ。
・人脈作り…働いている企業や、クライアントとの良好な関係作りができているとフリーランスになったときにも仕事を継続的にもらえることもある。その他、仕事を振ってくれそうな人との人脈を作っておいて損はなし。
以上のように、フリーランスのエンジニアになる前には、しっかりと準備を行っておきましょう!詳しくはこちらの記事をご覧ください⬇
フリーランスとはどんな働き方?あなたに合うかチェックしてみよう!