デザイナーという職業は、クライアントの要望をデザインするのがお仕事です。
デザイナーの種類はさまざま。印刷物のデザインをする「グラフィックデザイナー」やサイトなどのデザインをする「WEBデザイナー」、イラストを描く「イラストレーター」など多くの種類に分かれていますね。現在はWEBデザイナーの需要が高いため、これから目指す方にはおすすめとなっています。
そんなデザイナーという職業で「時間や場所にとらわれない働き方」として注目されているフリーランスにあこがれている方のために気になる情報を集めてみました。
在宅、リモートなどの案件をしてみたいな、雇用されている働き方を辞めて独立したい!と感じている方のために、お金のこと(年収、案件単価、年収アップ方法)や仕事の獲得術までまとめています。
フリーランスデザイナーという働き方
冒頭でも少し触れましたが、フリーランスという働き方の特徴は以下のようなものがありあます。
【メリット】
・時間や場所にとらわれない(通勤時間が不要、会議や朝礼・電話応対などで時間を撮られない、田舎でも海外でも仕事ができる)
・好きな仕事を受けることができる、嫌な仕事は断れる
・働いた分はすべて報酬になる
【デメリット】
・収入が不安定
・自己管理がかなり重要(お金の管理、体調管理ができる人でないとできない働き方)
特徴を知ったうえでフリーランスのデザイナーにならないと、「独立失敗」→「雇用に戻る」ということになります。特にデメリットの部分で、収入が不安定というものがあります。フリーランスが雇用と大きく違う部分であり、問題になる部分です。
この記事ではこの「不安定な収入」をどうしたら生活ができるくらい安定させることができるのかという部分にスポットライトを当ててご紹介していきたいと思います。
年収や案件単価はどれくらい?注目の収入アップ方法とは
フリーランスのデザイナーいいな、フリーランスになってみようかな?と考えた時に気になるのは「生活できるくらい稼げるのか?」ということですよね。フリーランスのデザイナーの案件単価は低いといわれていますが、実際どれくらいなのか?またその年収を上げる為には何をするべきなのか?という部分を掘り下げていきたいと思います。
案件単価
デザイナーの各職種によって案件単価は異なります。またデザイナーの「経歴」や「できる仕事の範囲」、「クオリティ」などでも案件単価は変動します。
特にデザイナーの案件はクリエイティブ・芸術的分野になるため案件単価はあってないようなもの、しっかりとした決まりがないというものなので、自分のスキルよりも案件単価の低い仕事をしている方が多いそうです。
自分の市場価値を知る、どれくらいの案件単価の仕事ができるのかという部分をしっかりと把握するということをよく考えてから、フリーランスの仕事探しをするようにすることが収入アップにつながります。
多くの仕事をこなしたり、スキルがあっていい仕事をしても年収が上がらないということだけは避けていきましょう。
自分の適正な案件単価(時給換算してもOK)を知るためにはエージェントサイトに登録して相談するのもおすすめ。専門のエージェントに無料で相談して、自分のレベルなどを教えてもらえるので活用してみてください。エージェントサイトに関しては以下の見出しで説明します。
新人
フリーランスデザイナーの年収は低い
デザイナーの年収は一般的なサラリーマンよりも低いとされています。WEBデザイナーなど「需要が高い」デザイナー職でも同様です。以下のデザイナーの年収は雇用されている場合も含めての平均年収です。フリーランスではありませんが、参考にチェックしてみてください。
平均年収 | |
一般的なサラリーマン | 422万円…※1 |
グラフィックデザイナー | 332万円…※2 |
WEBデザイナー | 約360万円…※3 |
ファッションデザイナー | 約300万円、キャリアを積んだ40歳でも500万円ほど…※4 |
参考:※1平成28年分民間給与実態統計調査、※2平均年収ランキング2017 転職ならdoda、※3WEBデザイナーになりました!転職に役立つスクールガイド、※4年収ラボ
フリーランスも、企業勤めと同じくらい稼ぐことは可能ですし、それ以上やその数倍稼いでいる人もいます。
デザイナーの年収が低くなってしまっている理由は先に紹介した「適正な案件単価での仕事ができていない」ことと、「価格交渉ができていない」ということが理由に挙げられます。
上司
フリーランスの場合は、仕事を続けていると勝手に報酬が上がるということはほどんどありません。またデザインをすることは、具体的な工数などがあるわけではないので価格の設定があいまいなことも、価格交渉がしずらい原因の一つですよね。
ある程度仕事を続けてきて、クライアントとの信頼関係ができてきたと感じたり、他の仕事での自分の案件単価との兼ね合いも含めて、「価格交渉(報酬の値上げ交渉)」は適宜していくようにしましょう。
度々していると、クライアントにあきれられてしまいますが、自分の仕事の単価と合わない仕事を続けるということは、あなたにとってもクライアントにとってもプラスにはなりません。適正な価格で報酬をいただき、満足していただける制作をするという流れを作るようにしましょう。
もちろん、価格を交渉できるための経験やスキル、またはデザインスキル+他の分野のスキルなど自分に付加価値をつける努力をしているという前提ですのでご注意ください。
年収を安定・アップさせるにはリピーター
案件ごとの契約が基本の「フリーランス」のデザイナーですが、やはり収入を安定さたり、アップさせるにはVIPのリピーターを数件持つということも近道になります。
案件単価が高い、案件数も多いというのがVIPのリピーターさんですね。またやり取りがスムーズであることもいいリピーターの上官からは外せません。
そんなクライアントさんがいたら、離さないぞ!という意気込みでお仕事をさせていただきましょう。クライアントの望む成果+の成果物の納品や、クライアントが望むスキルの取得などが当てはまります。
そして、VIPリピーターであるクライアントは1件だけでは安心ができません。理想としては複数のVIPリピーターを持つことです。もしいきなり1件のクライアントからの仕事が途切れてしまったとしても年収の安定が図れます。
フリーランスデザイナーの仕事獲得術!
フリーランスになったらしなければいけないのが、仕事とってくるということです。フリーランスになりたての頃や、仕事が安定しない時、リピート案件が途切れてしまった時、さらに高単価な案件を探したい時などにどのような行動をすればいいのか?という部分をみていきましょう。
ポートフォリオの作成
ポートフォリオは自分のプロフィールのようなものですよね。フリーランスのデザイナーに「ポートフォリオ」(成果物の一覧)は必須営業アイテムです。ポートフォリオを充実させて自分のサイトやブログ、SNS、同業者の集まるコミュニティサイトなどで紹介しているだけで、興味を持ってくれた人からの問い合わせが来ることもあります。
重要性と作り方のコツ
先輩
紹介
クリエイティブな業界では特に重要なのが人脈・つながりからくる仕事の紹介です。フリーランスのデザイナーとして働きだして数年はサイトなどから探してきた案件の仕事をしていても、いつの間かすべての案件が「紹介から」になっているということも少なくありません。一旦得た信頼やつながりから紹介で仕事をゲットができるようになれれば、収入は安定&アップしてくるはずですね。
またそのような状況になれば、案件探しや営業活動の時間を制作に充てることができるため、作業効率も上がりさらに年収もアップするということにもなります。
ただ、フリーランスの働き方上、いきなり太い案件が途切れてしまうということも考えられるので、紹介がメインだとしても複数の案件を探せる方法は持っておくことが重要です。
(例)クラウドソーシングサイトやエージェントサイトに複数登録しておく、紹介案件でも1つのクライアントに仕事が集中しすぎないようにするなど
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトとは、サイト上で「受注から納品」までを仲介してくれるサービスです。単価が低めの案件数が多いのですが、抱えている案件数が少ない時などに活用してみるのもおすすめです。クラウドソーシングサイトの中では、初心者でも簡単無料登録で使える、クラウドソーシングサービス業界、最多200万件超えの依頼実績のランサーズがおすすめです。
エージェントサイト
エージェントサイトとは、登録時にカウンセリングを受け、自分に合った案件を専門のエージェントに紹介してくれるサービスです。こちらの条件(希望年収など)を知ったうえでの紹介をしてもらえるので便利です。比較的単価の高い案件も紹介してもらえます。
比較的高単価案件が多い(月額50~60万円などの高単価案件も)とされるのがレバテッククリエーターです。ITやWeb、デザインなどの業界のフリーランス向けエージェントサイトで、経験者が高単価案件を探す際におすすめです。
求人サイト
一般的な求人サイトにも「在宅」や「リモート案件」、「非常駐」、「スポット案件」などの名称で、フリーランス向けの案件も掲載されています。意外と高単価な案件も掲載されることもあるので、のぞいてみるのもおすすめです。
フリーランスのデザイナーになるにはどうしたらいいのか?
フリーランスデザイナーの目指す場合はどのような動きになるのでしょうか?そもそも未経験からでもフリーランスデザイナーになれるかなど見てきたいと思います。
企業で経験を積んで独立することが多い
結論を言うと、未経験からでもフリーランスデザイナーになる人はいます。デザイナーの職種にもよりますが、専門の学校で勉強し資格を取得しながら、学校内やその他のコミュニティに赴くなどして人脈を形成し、企業に雇用されることなく独立という場合もあります。
しかし、数としては多いとは言えませんし、なかなか難しい方法だということは間違いないでしょう。多くのフリーランスデザイナーは企業に3年から5年程度雇用され、さまざまな教育を受けたり経験を積みながら、フリーランスになる前に、貯金や人脈を形成などの準備をして、独立するということが多くなっています。
会社員との違いをチェック
フリーランスになる場合に、会社を退社した場合にするべき手続きやお金に関しての違いを知っておきましょう。知らずにフリーランスになってしまうといきなりつまずいてしまうことになります。また「収入」に関しての考え方にも会社員とフリーランスの違いが出てきますのでおさえておきましょう。
以下のサイトに会社員を辞める前にしておきたいこと、その他手続きなどがまとめてあります。
会社勤めからフリーランスになる場合の「確定申告」や「その他届け出」などがまとめてある記事はこちらです⬇
フリーランスとはどんな働き方?あなたに合うかチェックしてみよう!