ノンバンクとは銀行以外の金融機関のこと!
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ノンバンクとは、資金集めをせずに企業や個人にお金を貸す会社のこと。意外にも私たちの日常でもその形態をとるものがたくさんあります。
ちなみに、先輩のいった貯金と預金の違いについて補足すると、預金とは個人から預かったお金を法人融資に回すなどして運用できるものを前提としています。したがって、ゆうちょ銀行のように法人融資に回すことのない銀行預け金は、貯金と呼びます。
ノンバンクの意味をチェック
ノンバンクとは、融資を専門に行う金融機関の総称です。一般の銀行は預金の受け入れを行い、これを企業に貸すことで銀行運営を行いますが、ノンバンクは貸すばかりで資金調達は行いません。
英語は「nonbank:銀行以外の金融機関(の)、非銀行系金融会社(の)」で、名詞的にも形容詞的にも使用されます。「bank」は銀行という意味の他にも「貯蔵庫」「銀行運営する」「銀行にお金を預ける」という意味があり、これを打ち消す「non」が入ると覚えてください。
クレジットカード会社
消費者金融会社
事業者金融会社
信販会社
リース会社
住宅金融専門会社
ファクタリング会社
ベンチャーキャピタル
ノンバンクにはさまざまな形態の会社があります。クレジットカードのカードローンや住宅ローン、不動産担保ローンを組む場合も、ノンバンクの会社を経由することがあります。
ノンバンクの使い方・例文
ノンバンクという言葉の使い方と例文も見ておきましょう。ノンバンクは、融資を受けた人がよく使う用語と言えます。
「カードの審査落ちたー!もう消費者金融に行くしか…」
「お前みたいなのは、ノンバンクで借りちゃダメってことだろ。…はい、返すのいつでもいいから。」
「〇〇会社が、ノンバンク業務に進出するそうだ。」
「Aさんは競馬にのめり込むあまり、ノンバンクを利用しすぎて家計を火の車にしました。」
ノンバンク系のローンを利用するメリット・デメリット
ドラマや映画などの闇金融の話や、怖い取り立てのシーンなどで、「ノンバンクはなんとなくデメリットばかりのイメージ」という人も多いでしょう。しかし、メリットがあるからこそ、ノンバンクの業界は発展しています。メリットとデメリットを確認しておきましょう。
メリット
ノンバンクのメリットは、審査が易しく融資までの時間が短く、すぐ借りられることです。2、3日中に借り入れが必要な人に向いています。フリーキャッシングの場合は、即日融資も可能。
近年では無人契約機を利用することもでき、最短30分~1時間程度でキャッシングを利用できることがあります。これに対し、銀行ローンは時間がかかり、審査も厳格です。
審査が易しい
時間が短い
デメリット
ノンバンクローンの最大のデメリットが金利の高さです。よくイメージで持たれがちな闇金融やものすごい取り立てなどはよほどの悪徳金融や多額の借りない限りありませんが、ノンバンクは銀行よりも金利が高くなります。というのも、ノンバンク自体が銀行から借りており、それをさらに貸すという構図を取っているためです。
法律で上限金利は定められていますが、金利が10%を超えることも決して珍しくありません。もう1つのデメリットは、総量規制の対象であること。総量規制とは、貸金業法により定められるルールで、年収の3分の1までしか借りられないというもの。起業の資金などを集めたい人にとってはこちらがネックになります。
金利が高い
総量規制がある
ノンバンクの類語・関連語
ノンバンクは貸金業を営む会社をいいますが、この言い換え表現やノンバンクを行う金融会社、関連語も、融資を受けたい人にとっては重要な用語です。類語や関連用語をここで見ておきましょう。
ファイナンスカンパニー
ファイナンスカンパニーとは、ノンバンクとして個人や中小企業に融資する金融会社の総称です。ノンバンクとほぼ同義的に使われます。ノンバンクの会社をアメリカなどではFinance companyと呼びます。
ベンチャーキャピタル
ベンチャーキャピタルとは、ベンチャー企業に融資を行うノンバンクの会社です。ベンチャー企業とは、新たな分野や技術により急成長を目指す企業のことです。ベンチャーキャピタルは、ノンバンクの金融機関のひとつで、これらのベンチャー企業のどこが成長見込みがあるのか見極めて融資を行います。
リース
リースとは、機械や設備などを、リース会社から長期にわたり賃貸する取引のこと。レンタルと同じく「貸し借り」の契約ですが、レンタルは期間は比較的短め。リース会社が新たに設備などを購入するのに対し、レンタルは既存の在庫で対応します。
事業資金の調達にはノンバンクも有効活用!
ノンバンクは、金を貸すことを生業とした金融機関。ノンバンクでお金を借りる場合、比較的審査が易しく短期間で融資が受けられます。短期間で返すことができるのなら、金利もそう大変なことにはならないでしょう。事業資金の調達に、銀行と合わせてノンバンク融資も検討に入れてみるのも良いかもしれませんね。