「コロナ禍で始める 個人ブランド力向上術」の要約を紹介
「コロナ禍で始める 個人ブランド力向上術」の著者・須佐尚弘氏は、転職を仲介する仕事に9年間従事している人材紹介エージェントです。
本書は、人事考課でSuper、A、B、C、D、Eがあるうち、主にB以上の方が自分の価値や年収をアップさせるための指南書という位置づけになっています。
コロナ禍で打撃を受けた業界も多いですが、この本で自分のブランド力を高め、勝ち残っていくためのヒントを得ることができます。
「コロナ禍で始める 個人ブランド力向上術」の目次
第1章
1 経営資源の人材を巡る構造整理
2 価値向上の三代要素とは!?マインド、スキル、キャリア
第2章 セルフイメージを上げるためのマインドセット
第3章 あなたの価値を引き上げる技
第4章 仮説:30歳代の会社員が年収1000万円を達成する4つの選択肢
第5章 年収1000万円プレイヤーのミッション
エピローグ
労働者としての価値について意識したことはあるでしょうか?本書では、人材の価値を高める要素がマインド、スキル、キャリアの観点から解説されています。
整理して考えていくと、「なるほど、確かにこういう人材は魅力がある」と思えるはずです。
個人ブランドを高めるのは「マインド、スキル、キャリア」
著者はマインド、スキル、キャリアの順番で大切だと述べています。やる気があり、スキルが磨かれていけば、キャリアも築かれていくからです。それぞれ次のようなものを指します。
マインド:志、動機、使命感など
スキル: 技術など
キャリア:ポジション、存在感など
本書では、この3つを高めていくことで、自分のブランド力が上がっていくという考え方が基軸にあります。
一番大切なのは「マインド」と謳っているように、表面的なテクニックよりも、「役に立ちたい」「伝えたい」という心があれば相手に伝わると記されています。
マインド、スキル、キャリアはどう磨いていく?
個人ブランドを高める3つの要素について、それぞれどのようにしてブラッシュアップしていくのかみていきます。
マインドを高める方法
「第2章 セルフイメージを上げるためのマインドセット」で、マインドを高めるとはどういうことなのかがわかります。「One for All, All for One」の考え方を、ラグビーを例に紹介しています。
また、日本資本主義の父といわれる渋沢栄一の「論語と算盤」という書物も引用しており、道徳と金銭的余裕の両立が必要だと述べています。
このほか、有用な人脈を引き寄せる方法など、どんなマインドを持っていれば成功するのかヒントがたっぷり詰まっています。
スキルを高める方法
「第3章 あなたの価値を引き上げる技」では、スキルについて触れられています。特に、話す力、プレゼンする力については、コツが散りばめられています。
また、言語表現よりも、非言語表現の方が相手に与える印象が大きくなることなど、人材紹介エージェントの目線で記されていました。
キャリアを高める方法
「第4章 仮説:30歳代の会社員が年収1000万円を達成する4つの選択肢」のパートが該当します。この章では、「ポストコロナ」を意識した記述が多いです。売上が30%以上アップダウンしている企業も多く、増益業種、減益業種も紹介されています。
転職するなら増益が見込め、かつ、ピークに達していない業種にするのが賢明とのこと。
他、副業、デュアルモードワークのあり方など、年収1000万円を達成するために考えられるいくつかの方法が記されています。
志望動機、職務経歴書の書き方もわかる
人材紹介業界で経験を積んできた筆者が、厳しい現実とともに、書類選考のあり方について教えてくれています。書類選考の通過率は、8人に1人という厳しい割合になるのだとか。エージェントとしては、書類に通すことが第一関門となります。
本書では、実際の記入例としてお手本になるような文章がそのまま掲載されています。しかも、年俸1400万円で内定した人の例など、リアリティがあるので興味深く読むことができます。
ポストコロナでも通用する転職を!
本書はコロナ禍、ポストコロナでの転職の道標となる一冊です。
人材紹介エージェントとして魅力を感じる要素について触れられており、特にどんなマインドを持てばよいのか、改めて考える機会となります。また、ポストコロナで年収1000万円を達成するための選択肢も提示されているので、このあたりは興味を持つ方も多いのではないでしょうか?
「コロナ禍で始める 個人ブランド力向上術」で今後の働き方、転職について考えてみてくださいね!