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【本の要約】「年収が上がる転職 下がる転職」(山田実希憲著)

「年収が上がる転職 下がる転職」の要約を紹介

年収が50万増えたら生活にも少し余裕ができるんだけどな…
思い切って転職して、年収アップを狙うのも方法だよ

転職して年収が上がる乗ってどんな場合なのかしら?まずは下調べをしなくちゃ!

年収をアップさせたいという思いから、転職を検討する方も多いです。実際、社内で昇給や昇進のチャンスを待つよりも、転職してしまう方が年収が一気に増えるチャンスもあります。

転職で年収アップを狙う人にオススメしたいのが山田実希憲著「年収が上がる転職 下がる転職」という書籍。年収が上がる転職の基本パターンがわかるため、一読する価値はあるでしょう!

「年収が上がる転職 下がる転職」の目次

はじめに

PROLOGUE 転職活動のススメ

CHAPTER1 年収が上がる人下がる人

CHAPTER2 転職活動のイロハ

CHAPTER3 転職エージェントのトリセツ

CHAPTER4 ブラック企業の見極め方

CHAPTER5 転職しないほうがいいことも

CHAPTER6 転職活動スキルは生き続ける

おわりに

本書は上記のような構成となっています。本書のテーマである「年収が上がる転職」とは、どのような転職なのか、その答えもしっかり書かれています。

世の中には、当たり前のことばかりが書かれてあって収穫がない書籍もあります。しかし、本書は5,000人と面接をしてきた現役転職エージェントが執筆しているだけあり、ポイントがわかりやすいです。

たくさんの人を見てきている、転職のプロが書いた本なんだ。

年収が上がる転職のパターンとは?

本書を読もうとする人がまず知りたいのは、どうすれば転職で年収が上がるのか、ということ。筆者は次の5つのパターンを提示しています。

1.オンリーワン採用

2.ピラミッド採用

3.経済延長採用

4.役職付き採用

5.その他

「役職付き採用」は文字通りですが、それ以外はイメージがわくでしょうか?

例えば、「オンリーワン採用」は、自分と同じ経験を持つ人が会社にいない場合。新規事業の立ち上げにおける責任者としての採用などがその例です。若年層のオンリーワン採用もあり得るとされています。

それ以外のパターンも納得できるものばかりなので、ぜひ確認しておきましょう。自分はどのパターンで年収アップを狙えそうか考えてみてください。

転職の流れだけでなく必要な「考え方」がわかる

本書では、「転職活動のイロハ」というパートがあります。そこでは、自分研究、業界研究、転職エージェント面談、求人情報収集、面接対策、退職交渉、入社前準備という段階があると記されています。

このように、転職活動の手順ややり方について解説している書籍やWeb記事はとても多いです。しかし、本書の良いところは、それぞれのステップにおける「考え方」を学べることです。単なるやり方の紹介にとどまっていない点に価値があるといえます。

例)「他責ではなく自分事として捉える」という考え方

転職相談の中で、現在の職場など周囲の環境に問題があり、辞めたいと言う人は多いのだとか。そのときに「他責」となっては自分の成長の機会を捨てることになるので、「その問題に対して自分は何かできなかったか」「自分がやったことの何が不足していて改善できなかったのか」と考えることの必要性を説いています。

たくさんの転職相談を担ってきた著者だからこそ、多くの人にありがちなパターンを熟知しており、考え方や取り組み姿勢として必要なものを教えてくれているのです。

他にも面接対策で必要な「ストーリー」と「キーワード」であったり、転職エージェントの活用方法であったり。どれもわかりやすいわ!

ブラック企業を見分けるノウハウも

年収が上がる、下がるを考えるときは、ブラック企業かどうかを見極めることも大切になります。年収が上がったとしても、サービス残業が多かったり、長時間労働になったりしたら、かえって良くない結果となってしまいます。

本書では、ブラック企業を見分けるためのノウハウとして、転職エージェントや転職先に確認すべきことがいくつか紹介されています。

特に参考になると思ったのは、ブラック企業かどうかを探るための「質問」の仕方です。

すぐに出世します

→なぜですか?管理職が不足しているのか、できる人が辞めていくのか。

上記のような例が紹介されており、実際の面接でも使いたい質問・確認の視点がいくつかありました。高収入、スピード昇進など、求人情報に良いことばかりが並べられているときこそ確認すべきといえます。

他にも「この場で決めてください」と決断を迫られる場合の注意点などにも触れられています。

転職しない方が良い場合もある

転職関係の書籍や情報では、転職をオススメするものが圧倒的に多いです。しかし、本書の著者はたくさんの転職者の対応をしてきたプロなので、転職しない方が良い場合もあることを理解しています。

転職せずにキャリアを広げるという選択、自分の不満を掘り下げる方法などが解説されています。転職によって年収が上がり、満足できる状態になるケースもありますが、そこに固執せず、自分にとってベストな道を探すという意識も大切になるのでしょう。

まとめ

本書では、転職について多角的に考えることができます。転職を成功させるために必要なエッセンスが凝縮されており、常識的に「それはもう知っている」という情報ではなく、「なるほど」と頷ける情報が多かったです。

転職で年収を上げたい人が主な読者層になるとは思いますが、転職を考える人は誰でも一読する価値はあるでしょう。論理的に、理由や具体例とともに記述されているので、読んでいて腑に落ちる部分が多いはずです。

これから転職を考えている人は、ぜひ「年収が上がる転職 下がる転職」を読んで参考にしてみてください。

なお、本書でも転職エージェントの活用方法について紹介されていますが、こちらの記事では具体的なエージェントの情報もお伝えしています。気に入った転職エージェントがあれば、登録も検討してみてくださいね!