『青天の霹靂』とは『突然予期せぬ事件が起こる』という意味
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『青天の霹靂』とは、『突然予期せぬ事件が起こる』といった意味を表す日本のことわざの一つです。
現代の日本においてはカタカナ用語が急速に増えてはいますが、教養としてことわざも知っておきたいものです。ここでは、『青天の霹靂』の意味や使い方のほか、類語や英語についてもわかりやすく解説します。
『青天の霹靂』の由来・意味
『青天の霹靂』は『せいてんのへきれき』と読みます。
『青天』とは『晴れ渡る空』、『霹靂』とは『雷が激しく鳴ること』をいいます。つまり、『青天の霹靂』とは、『晴れ渡った空だったのに、急に雷が激しく鳴る』といった意味になります。
その急な天候の変化にたとえ、『突然予期せぬ事件が起こるさま』を『青天の霹靂』というようになったとされています。
『晴天』ではなく『青天』が正しい漢字なので注意しましょう。
『霹靂』の漢字はどう書く?
『青天の霹靂』ということわざを知っていても、『霹靂』という漢字が書けない人はいますよね?ここでどんな漢字なのかを見てみましょう。
『青天の霹靂』の使い方・例文
急な状況の変化は職場でも日常でもありますよね。そのため、難しく感じることわざでも比較的簡単に使えるんです。どんな使い方があるのか、例文でチェックしてみましょう。
■会社の倒産は青天の霹靂といえる出来事だった。
■常に営業成績最下位の部下が、会社始まって以来の大きな契約をとったのはまさに青天の霹靂だ。
■これまで女性役員がいなかった当社にとって、彼女の副社長就任は青天の霹靂といえるのではないだろうか。
■業界最下位の当社が東証一部に上場したとしたら、それは青天の霹靂というべきだろう。
『青天の霹靂』の類語
『青天の霹靂』と同様の意味をもつことわざがあります。
【寝耳に水】
ねみみにみず。『不意に起こったの出来事に驚く』という意味。
【藪から棒】
やぶからぼう。『唐突に何かを行う』という意味。
『青天の霹靂』の対義語
『青天の霹靂』の対義語としては、『予想する流れに沿って物事が進み、結果も予想通り』という意味の『予定調和』があげられます。
そのほか、もっと簡単な表現であれば、『想定内』も『青天の霹靂』と反対の意味をもつ言葉も使えます。
『青天の霹靂』の英語表現
『青天の霹靂』を英語で表現する場合、『青い空に突然稲妻が走る』といった意味の『a bolt from the blue』や『out of the blue』が使えます。
しかし、この2つは少しカジュアルな表現になるので、ビジネスシーンでは『前触れもなく』『突然に』の意味をもつ『all of a sudden』を使うほうが望ましいです。
状況に応じて『青天の霹靂』と類語を使い分けよう
『青天の霹靂』は、どちらかといえばポジティブなニュアンスで、突然に良い変化があったときに使います。
類語である『寝耳に水』は、「そんなこと知らなかった」「そんなの聞いてないよ」といったニュアンスで、『藪から棒』は、「突然何やってるの?!」といったニュアンスで使われることが多いです。
意味は同様でも状況によって使い分けが大切です。今自分が置かれている場面や会話の流れをしっかり理解し、カッコよく『青天の霹靂』を使いこなしてください。