鵜呑みの意味とは「よく考えないで受け入れること」
新人
先輩
新人
考えても正解は出てきそうもありませんね。
新人君は置いておいて、先に鵜呑みの意味や使い方を確認しておきましょう。
鵜呑みの意味
鵜呑みは次の意味になります。
・ものごとの真意を十分に理解しないまま受け入れること
ビジネスで鵜呑みといった場合、普通は「ものごとをよく考えもしないで受け入れる」というニュアンスになります。
鵜呑みの語源・由来
鵜呑みの語源は2つあります。
①鵜飼いで使う鵜という鳥が獲った魚を丸呑みすることから、食物を咀嚼せずに丸呑みすることを鵜呑みというようになった
②何でもかんでも「うん、うん」と返事してしまうことから「うんのみ(にする)」。さらにこの言葉が変化して鵜呑みになった
「食べ物を丸呑みにする」という意味の鵜呑みは、①の鵜飼いが語源と考えるとしっくりきますね。
でも「ものごとを自分の頭で考えないで、何でもいわれるがままに受け入れてしまう」という意味の鵜呑みはどうでしょう。②の「うんのみ」を由来と考えるほうがしっくりくると思いませんか?
①②のどちらが正しい語源なのかは不明ですが、もしかしたら①②両方の言葉が合体して今の鵜呑みになったのかもしれませんね。
鵜呑みの読み方は「うのみ」
現代語の鵜呑みの読み方は「うのみ」です。
しかし、昔は「うんのみ」ともいわれていました。豆知識として覚えておきましょう。
「鵜呑みにする」の使い方・例文
鵜呑みは、何でもかんでも丸飲みすることを表す言葉。ビジネスでは「よく考えてから受け入れるかどうか判断するほうがいいよ」というニュアンスの文脈で使用するのが一般的です。
鵜呑みの使い方を例文でイメージしてみましょう。
新人
上司
「鵜呑みにしない」の例文
先輩
新人
「鵜呑みにしない」は、単に話半分に聞くという意味ではありませんでしたよね。自分で考えたり調査したりして内容を理解した後に、受け入れるかどうかを決めるというのが「鵜呑みにしない」の正しいニュアンス。
この意味をちゃんと理解していなかった新人君はどうなるでしょう?
新人
先輩
「鵜呑みにする」の類語
前の見出しの例文で、上司さんや先輩は新人君に「鵜呑みにするな」と助言をくれました。
でも次は、鵜呑みと同じようなニュアンスの別の言葉で忠告される可能性も。その語句の意味がわからなかったら、新人君はせっかくのアドバイスをまた無駄にしてしまいますね。
失敗を回避するため「鵜呑みにする」の類語も勉強しておきましょう。
頭から信じてかかる:最初から一切疑わずに信じ切っていること
盲信する:ものごとの意味を理解していないのに、ただひたすら信じること
「丸呑み」は、要求などをすべて受け入れることという意味ももつワードです。
鵜呑みの対義語
鵜呑みが失敗のもとなら、その対義語は成功の秘訣と考えられますよね。
鵜呑みの対義語を心に刻んでおくと、仕事で役立つときがきっときますよ。
吟味:くわしく調べて確かめること
熟考:念を入れてしっかり考えること
吟味について、くわしくは下記の記事で紹介しています。
吟味の意味って?詳しい意味や類語、英語表現から奉行所や数学まで徹底解説!
「鵜呑みにする」の英語表現
「鵜呑みにする」を英訳するときには、次のような語句が使えます。
swallow:鵜呑みにする
before checking it:確認をする前に信じる
without checking it:確認もせずに信じる
「鵜呑みにしない」を英語で表現する場合は「take with a pinch of salt」を使用してください。直訳すると「塩をひとつまみ加えて食べる」という意味になります。塩気が足りないものに塩を加えるとマシな味になりますよね。
この直訳が、大したことのないものをごまかしてよく感じられるようにしているというニュアンスに変化。そこから「疑ってかかる」や「鵜呑みにしない」「話半分に聞く」という意味になっています。
鵜呑みにしないで身を守ろう
何でもかんでも疑ってかかれというのは世知辛いですが、自衛手段としてよく考えて判断することは必要です。
自分に都合のいい話ほど信じたくなってしまいますが、すぐに受け入れてしまうのではなくいったん内容を確認する癖をつけましょう。