専売特許は「自分だけの得意技」という意味
新人
上司
新人
専売特許は、他の追随を許さない特技を指して使う四字熟語。
誰にもマネできない得意技というのは、ほかから抜きんでるための切り札になります。
ビジネスでライバルを引き離す絶対的な特技があったら、かなりの強みになりますね。
また、専売特許にはもうひとつ別の意味もあるので、こちらも確認しておきましょう。
専売特許は2つ意味がある
専売特許の「専売」は「ほかには販売させずに独占的に売ること」という意味をもつ言葉。かつての日本では、塩やタバコ、米などが国の専売になっていました。
「特許」は「国が特定の個人や法人に特別な権利や地位を与えること」という意味をもっています。
「専売」と「特許」を組み合わせた専売特許は、次のような意味の言葉です。
②ほかの人がマネできない自分だけの得意技
専売特許は、もともと①の意味の用語。しかし、特許法における「特許」という仕組みができてからは、一般的に専売特許を①の意味では使わなくなりました。
①の意味を表現したいときには専売特許ではなく「特許」を使うようにしましょう。
②は、専売特許の①の意味がもつ、独占というニュアンスを受け継いで生まれた意味です。こちらは現在でも使われています。
専売特許の使い方・例文
専売特許は、現代では主に「ほかの人がマネできない自分だけの得意技」という意味で用いられています。ビジネスシーンでは、どのように専売特許を使用するのか気になりますね。
例文で専売特許の使い方をイメージしてみましょう。
部下
上司
新人
先輩
専売特許はいい意味で用いるばかりでなく、悪いニュアンスで登場する場合もあります。
専売特許の類語
専売特許は、誰にも負けない絶対の特技というニュアンスをもつ言葉です。似たような意味の類語もこの機会に覚えておきましょう。
■十八番(じゅうはちばん、おはこ):最も得意とする芸や技
■お家芸:最も得意な分野、とびぬけて優れた技量を十分に出せる分野
これらは専売特許の言い換えに使える用語です。語彙を増やして、スマートなビジネス会話を展開できるようになりましょう!
専売特許の英語表現
得意技という意味での専売特許を英訳したいときには、次のような表現が使用できます。
■one’s specialty:お家芸、十八番、専売特許
■my area of expertise:私の専門分野
■what I’m good at:私が得意なこと
■what I do best:私が最も得意とすること
■…is my job:…は私の仕事
ビジネスで英語を使わないといけないシチュエーションに備えて、英語表現も身につけておきましょう!
【おまけ】専売特許の関連語
今ではあまり使われない「特許」の昔の呼び方としての専売特許ですが、歴史のある言葉なので関連語がいくつかあります。
雑学に使えるかもしれませんよ。専売特許に関する用語もおさえておきましょう。
専売特許条例
専売特許条例とは現在の特許法の昔の呼び方です。フランス特許法を手本にして作られました。
専売特許の日
専売特許条例に基づき、明治18年(1885年)8月14日に、日本で初めての専売特許が交付されました。
それを記念して、8月14日は「専売特許の日」という記念日になっています。
専売特許品
専売特許品とは、専売特許を受けた発明品のことです。
専売特許は絶対の自信があるときに使う言葉
専売特許は、誰にも負けない自信があるときに使うのが一般的な言葉です。ビジネスでライバルを圧倒できる特技を身につけられたら、それはあなたの専売特許になりますよ。
専売特許といえる何かを探してみましょう!