コンバータとは「別のものに変化させる」という意味
部下
上司
部下
コンバータは「別のものに変化させる」というニュアンスを核にもつカタカナ語。
部下さんは、コンバータという言葉を知らなかったようですね。しかし、私たちは日常的にコンバータのお世話になっています。
コンバータについて学び、周囲に差をつけましょう!
コンバータの英語スペルは?意味は?
コンバータの英語のスペルは「converter」。
「変貌する」という意味のラテン語「convertere」が語源です。
そこから「変形させる」などの意味をもつ英単語「convert」が生まれます。さらに変化したものが「converter」で、次の意味で使われています。
・転換炉、転炉
・改宗させる人
「converter」は「まったくの別物に変化させるもの」というニュアンスを核にもっています。
カタカナ語のコンバータの意味は?
カタカナ語のコンバータは「別のものに変化させる」というニュアンスをもつ言葉です。
しかし、そのままの意味合いでは使われず、一般的には次のような意味になります。
・情報の形態を別のものに変える装置やソフトウエア
カタカナ語のコンバータは、英語の「converter」ほどいろいろなニュアンスで使用されているワードではありません。
コンバーターや整流器、順変換装置と呼ばれる場合もあります。
電気に関するコンバータの意味
電気関係でのコンバータは、電気の直流・交流を変換する回路や機械のこと。専門用語で直流は「DC」、交流は「AC」というので覚えておきましょう。
基本の意味
コンバータは、変換するパターンによって次の3種類に分けられます。
・交流を直流に変換:AC-DCコンバータ
・直流を直流に変換:DC-DCコンバータ
・交流を交流に変換:AC-ACコンバータ
直流から直流、交流から交流に変えるときは、電圧を変えて変換することが多いです。
日本の家庭用コンセントから送られてくるのは、100Vの交流電圧です。しかし、電化製品は、一般的に0.8~20Vくらいの直流電流で動くように設計されています。
コンセントから流れてくる電気は、そのままでは電化製品に使えませんね。
コンバータは、高圧な交流電流を電化製品に適した電流に整えるために使用します。
同じ電化製品の内部でも、それぞれの回路で必要な電気が違っているケースは珍しくありません。
そのため、電化製品の内部回路には複数のコンバータが組み込まれています。回路ごとに適した電気を供給するために、コンバータを使い分けしているんですね。
具体例
蛍光灯は、交流の電気で光る電化製品です。ただ、家庭用電源から送られてくる交流よりも物凄い速さで電圧が強くなったり弱くなったりしています。そうしないと、光が明るくなったり暗くなったりのサイクルが長くなり目がチカチカしまうからです。
同じ交流ですが周波数が違うため、家庭用電源から送られてくる電気はいったんコンバータで直流に直さなければなりません。そこから蛍光灯に必要な周波数の交流に調整します。
コンバータは車にも搭載されていますよ。車でのコンバータは、電気自動車やハイブリッド自動車に使われています。コンバータはライトやワイパー、モーター駆動などで使えるように充電した電力を変換・調整するためのものです。
情報に関するコンバータの意味
情報に関するコンバータは、電気関係でのコンバータとは少し異なる意味になります。こちらも私たちの生活に深く関わっているワードです。
基本の意味
情報の形態を変えるコンバータはITの分野でよく登場するワードです。
たとえば、同じ映像というくくりの中でも「HD」「フルHD」「4K」など、画素数・解像度の水準とされるものが複数ありますよね。画素数や解像度が違うと映像のきれいさが変わってきます。
「HD」を「4K」に変更するなど、ある形式のものを別の形式のものに変換する機能をもつ装置やソフトウエアがコンバータです。
具体例
コンバーターマウスとは、パソコンのマウス信号をPS4やSwitchのコントローラー信号に変換する装置です。
マウスとゲーム機のコントローラーは出ている信号が別なので、そのままではマウスでゲームは遊べません。
しかし、コンバーターマウスを使うと、マウスの信号をコントローラーの信号と同じものに変換できます。ゲーム機がコントローラーで遊んでいると認識してくれるので、マウスでゲームができるようになるわけですね。
コンバータとインバータの関係
インバータは直流を交流に変換する機能や機械のこと。
コンバータで直流に変更した電気を、再度交流に変えたいときにインバータを使います。
交流のままで使用する場合でも、電源からくる強い交流の電気は、丁度いい強さの交流の電気に調整しなければなりません。それを可能にするのが、コンバータとインバータの働きです。
外付けのコンバータをインバータにつける場合もあれば、インバータの内部にコンバータを組み込んだものも。コンバータとインバータをセットにして作る装置で、電圧や周波数を意のままに変更します。
この装置をインバータというケースもあるので注意しましょう。
コンバータの使い方・例文
コンバータは、核に「別のものに変化させる」という意味をもつ言葉でしたね。主に専門用語として使用するため、馴染みのない人もいるかもしれません。
日常的な会話ではコンバータをどのように使うのか、例文でイメージしてみましょう。
上司
新人
上司
新人
上司 部下
【おまけ】万年筆のコンバータとは
万年筆のコンバータは万年筆のインク吸入器のこと。インク瓶から万年筆にインクを吸入して、インクタンクとして溜めておけます。
コンバータタイプの万年筆は、好きなインクが使えてメンテナンスも簡単ですよ。
コンバータとは日常生活に欠かせないもの
コンバータは、専門用語として使用するケースが大半になる言葉です。でも、コンバータがないと電化製品は使えません。
コンバータというワードそのものに馴染みがなかった人も、日常的にコンバータにお世話になっていますよ。
社会人の豆知識として、生活を便利にしてくれるコンバータが身の回りにはたくさんあることを覚えておきましょう!