「ご交誼」は”親しい関係”を表した言葉
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「ご交誼」は簡単に説明すると”親しい関係”を表す表現です。
字面だけをみるととても硬いイメージのある言葉ですが、目上の人に対して使用すると失礼にあたるため注意が必要です。
「ご交誼」は頻繁に使われる言葉ではないため、同じニュアンスで使用できる類語を覚えておくと安心です。
・友誼
「ご交誼」の読み方や意味を解説
「ご交誼」の読み方や言葉の意味が分からない人もいるかと思います。以下に記載しましたので確認してください。
「ご交誼」の意味・・・親しい関係、親しいつきあい
「ご交誼」の使い方
「ご交誼」は親しい関係やつきあいを意味する言葉ですが、親しい人以外にも”友人としての仲”を表す言葉でもあります。そのため、冒頭でもお伝えしたとおり、目上に人に対してつかうと失礼にあたります。今一度その点を確認し、マナーとして覚えておきましょう。
「ご交誼」の例文
「ご交誼」を正しく使用する方法を例文ともに確認していきましょう。
「ご交誼賜りますよう」
「ご交誼」のもっとも一般的な使い方が「ご交誼賜りますよう」です。
「親しいつきあいや関係をお願いします」との意味になります。”親しきなかにも礼儀あり”ではないですが、関係が深い相手に対してつかう丁寧な表現です。年賀状などで使用する機会も多いため、覚えておきましょう。
「ご交誼のほどお願い申し上げます」
「今後も親しいつきあいをお願いします」との意味を丁寧に表現しています。こちらも親しい間柄であることが分かっていても、年賀状などで使われる表現です。ビジネスにおいては、個人的な繋がりのある親しい人間に対して使用することになります。
「ご交誼」と同じ読み方の「ご厚誼・ご高誼・ご好誼」の意味や使い方
「ご厚誼」「ご高誼」「ご好誼」は、どれも「ご交誼」と同じ読み方をする言葉です。とても紛らわしいため、ここでそれぞれの意味と使い方を例文とともにご紹介します。正しく使い分けできるようにしましょう。
「ご厚誼」の意味・使い方・例文
「ご厚誼」の「厚誼」は”厚く親しいおつきあい”を意味しています。
「ご交誼」と意味は似ていますが、「ご交誼」は主に対等な関係、友人関係でつかう言葉です。それに対して「ご厚誼」は目上の人に対しても使用できる言葉となります。
上記のように、年賀状の書き出しとしても使用できます。
「ご高誼」の意味・使い方・例文
「ご高誼」の「高誼」は”思いやりや目上の人からの好意”を意味します。
言葉自体に”目上の人からの好意”との意味があるため、その行為に対するお礼や感謝の言葉・気持ちを述べる際に使われます。
「ご好誼」の意味・使い方・例文
「ご好誼」の「好誼」は”心のこもった親しい関係”を意味する言葉です。
「ご好誼」は心がこもったつきあいのある人に対してつかう言葉であるため、「ご交誼」同様、目上の人に対してつかうことは失礼にあたります。
「ご好誼」を使用した上記の例文は手紙などでよく使われます。
喪中はがきでの使用は「ご交誼・ご厚誼・ご高誼・ご好誼」どれが適切?
「ごこうぎ」と読む漢字がこれだけあると、どのシチュエーションでつかうべきか判断に迷うこともあるかと思います。そのなかでも「喪中はがき」でどの漢字を使用するかはその最たる例と言えるでしょう。
身内が亡くなった際に喪中はがきを送る必要があります。文面の結びの言葉として変わらぬ関係を引き続きお願いしますとの意味で「ごこうぎ」が使用されるのです。ではどの漢字を使用すべきと思いますか?
・「ご交誼」は友人関係や対等な関係の意味が強く、目上の人につかえない。
・「ご高誼」は目上の人に対してつかう言葉。後輩に送る際に適当ではない。
・「ご好誼」は目上の人につかえない。
喪中はがきには結びとして
がよく使われます。
「ご交誼」「ご厚誼」「ご高誼」「ご好誼」はビジネスには直接関係がなくても、礼儀として重要となる年賀状や喪中はがき、お礼・感謝の言葉として使用する機会の多いフレーズです。相手に対して失礼にならないようマナーとして使い方を身につけておきましょう。
「ご交誼」の類語
「ご交誼」と同じニュアンスで使用可能な類語も確認しましょう。「ご交誼」の類語は「親交」や「友誼」があげられます。
親交
「ご交誼」を平たくいうと「親交」になります。「親交」は”親しい関係”を意味します
「ご交誼」と同じ意味のため、硬い言葉をつかう間柄ではない人との会話やメール・手紙でつかうことができます。
友誼
「友誼」も「ご交誼」の言い換え表現として使用できます。
「友誼」は”友達として親しい関係”や”友情”を意味する表現です。
「ご交誼」の英語表現
your patronage
と表現できます
今すぐ使える英語例文はこちら!↓↓
⇒ご交誼賜りますようよろしくお願い申し上げます。
・I wish for your patronage from now on as always.
⇒今後も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます。
・Thank you for your patronage.
⇒ご交誼を賜った方々に感謝いたします。
「ご交誼」は目上の人や上司に使わないよう注意しよう!
「ご交誼」は関係の深い人に対してつかえる言葉です。この言葉が使われるということは親しい間柄であると認識されていることになります。「ご交誼」と聞くと、目上の人や上司に対してつかえそうな言葉であるようにも感じますが、失礼にあたるため使用する相手には注意してください。
「ご交誼」には同じ読み方の漢字もあるため、正しく使い分けて活用できるようになりましょう!