『有終の美』とは『結果が立派』という意味
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「有終の美を飾る」、何かいい結果に終わったときに、実際に使ったことがある人もいるでしょう。しかし、そもそも『有終の美』にはどんな意味が含まれているのでしょうか?
『良い結果=有終の美』なのでしょうか?
ここでは、有終の美の意味や由来のほか、正しい使い方や英語表現についてもわかりやすく解説します。
『有終の美』は最後までやり遂げることが条件!
古代中国の詩集の中に、「初めはやる気があっても実際にやりとげる人は少ない」といった意味の詩が存在します。この詩から『最後までやりとげるのは立派で美しい』という解釈され、『有終の美』が生まれました。
そのため、偶然に良い結果が得られてもそれは『有終の美』ではありません。なにかものごとをやり始め、それを最後までやり遂げて良い結果が得られた場合のみ『有終の美』となるわけです。
『終わり良ければすべて良し』との違い
『有終の美』は、始めたことを最後まで継続してやり遂げて良い結果を得られたこと。一方、『終わり良ければすべて良し』は、途中経過はどうでもよく、結果のみが良ければいいという言葉です。
ここで、わかりやすい例文も紹介しておきますね。
『有終の美』の類語
『有終の美』をほかの言葉に置き換えるには、次のような言葉があてはまります。
■成し遂げる
■達成する
■完遂(かんすい)=完全にやり遂げること
■既遂(きすい)=なし遂げたこと
これらのほか、『ものごとの最後を立派に締めくくる』ことを意味する『掉尾(ちょうび)を飾る』も類語とされています。
『有終の美』の使い方・例文
『有終の美』は『~を飾る』『~で終わる』といった言葉がつくことが多いです。ここではこれらのほかの使い方も含め、例文をいくつか用意しました。間違った使い方をしないようチェックしておきましょう。
■みんなの協力のおかげで有終の美を飾ることができた。
■このプロジェクトをなんとしても成功させ有終の美で終わろう。
■今日はプロ野球選手である父の引退試合。有終の美を見届けるために家族で球場で観戦する予定だ。
『有終の美』の対義語
『有終の美』と反対の意味を示す言葉には、このようなものがあります。
『有終の美』の英語表現
『有終の美』をそのまま英語にすると『the end of beauty』ですが、終わりが美しいということだけ伝えるのではなく、『結果が立派』の意味も含まなければなりません。
そのため、『有終の美を飾る』を英語で表現するには、次の熟語が使えます。
■adorn the ending with success(結末を成功で飾ってください)
■to perfection(立派に仕上げをする)
■done to perfection(完璧に完了した) など
途中経過も大切にして『有終の美』を飾ろう
『有終の美』は、最後だけ美しくては意味がありません。『終わり良ければすべて良し』にならないよう、途中経過も大切にしながら行動していきましょう。