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『能動的』とは?『積極的』『主体的』『自主的』との意味の違いや英語表現についても解説

『能動的』とは『自ら働きかけるさま』の意味

新人

先輩、A社に収める商品の数足りないんですけど、なんとかなりません?
あなた、また?管理部には相談したの?いつも私に言ってくるんじゃなく、もっと能動的に行動しないとダメじゃない。

先輩

新人

能動的…積極的ってことですか?

『積極的』や『自主的』といった言葉はビジネスシーンでも日常でもよく使いますが、実際のところ『能動的』はあまりなじみがないかもしれません。

『能動的』とは、『自ら働きかけるさま』を表す言葉です。しかし、この説明だけでは「積極的や自主的と同じじゃないの?」と思う人もいるでしょう。そこで今回は、ほかの似た言葉との違いも明確にしながら、使い方・英語表現などについても解説します。

『能動的』『積極的』『主体的』『自主的』の違いをチェック!

まずは、それぞれの意味を明確にしておきましょう。

能動的(のうどうてき)

ほかの人に指図されるのではなく、自ら働きかけ、さらに働きかけた相手になんらかの作用をもたらすこと。

積極的(せっきょくてき)

自らの意思をもって意欲的に行動すること。また、ほかの人の意見や考えといった働きかけに対し、自ら行動しても『積極的』となる。

主体的(しゅたいてき)

自らの意思や判断で行動すること。現時点で何をしなければ明確になっていない状況においても自らの考えで行動する際に使うのが適切。

自主的(じしゅてき)

自分自身につい良い望みや意志をもち、ほかの人からも干渉を受けず、自ら進んで行動すること。

MEMO

『能動的』は自分一人では完了せず、相手に影響を及ぼしてこそ完結となる。
『能動的以外』は自分一人での簡潔が可能。

『能動的』の使い方・例文

似た意味をもつほかの言葉との使い分けがまだ難しいと感じている人もいると思います。そこで、『能動的』の正しい使い方を例文で紹介しておきます。

例文

能動的に動き、社内環境の改善が実現した。
②彼は能動的な人なので、上層部も動いてくれるだろう。
能動的に動ける人がいない今の会社では何も変わらないと思う。
能動的な人になりたいなら、まずは自ら行動を起こしていくことだ。
⑤今のわが社には能動的な人材が必要だ。

①の例文の場合、自分の意志で改善してほしいところを意見として集める行動は『主体的』で、集まった意見をもとに自分自身で改善案をまとめて実行することは『積極的』です。

一方、自らの意志で「こういった点が問題です!」と社内で権威をもつ人に訴え、それによって実行に移された場合は『能動的』な行動になります。

『能動的』の対義語

能動的の対義語は、『受動的』です。これは、自らの意志ではなく、ほかの人からの働きかけによって動くさまを表す言葉です。

『能動的』の英語表現

『能動的』の英語は『active』が適切であるとされていますが、『active』には、ほかにもこんな意味があります。

■活発な
■盛んな
■積極的な
■激しい
■活動中の など

『active』を使った熟語も少し紹介しておきますね。

■active avoidance(能動的回避)
■active athlete(現役スポーツ選手)
■active bacteria(活性細菌)
■active approach(積極的試み)

日本語だと『能動的』と『積極的』のニュアンスは異なるけど、英語では同じ単語で表すんだね。

なお、『能動的』は『acrive』ですが、『能動的に』を英語にすると『actively』になるので、あわせて覚えておきましょう。

I work actively.(私は能動的に仕事をします。)

『能動的』の意味を理解し、ほかの言葉と明確に使い分けよう

『能動的』と似た意味をもつ言葉は多く存在しますが、それぞれでニュアンスが異なります。それぞれの言葉をきちんと理解し、状況に応じて正しく使い分けられるようになってください