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ブレストとは?実は効率が悪いって本当?活用方法、効果的な進め方を解説

新人

部長から来週末までに新規プロジェクトの企画書を提出するようにいわれてるんですが、考えがまとまりません!
独りで考えてても、却って煮詰まっちゃうかも。会議招集してブレストしてみれば?

先輩

「ブレスト」とは会議手法のひとつ。アイデアだしに効果的といわれています。今回は「ブレスト」の意味やその効果、上手な活用法について解説します。

「ブレスト」とは?

新人

そっか、ブレストすればいいんだ!ところで、そもそもブレストってどういうものなんでしょうか?
そこからかい?先が思いやられる…

先輩

「ブレスト」を会議で取り入れたいなら、その意味や原則を知っておくのが大前提。まずは基本を押さえておきましょう。

Brainstorming(ブレインストーミング)の略語

「ブレスト」とは、Brainstorming(ブレインストーミング)を略した言い回しです。Brainstormは、もともと「直感」や「ひらめき」という意味。1953年、アレックス・F・オズボーンが著作の中で、アイデアだしに有効な会議手法として提唱し、広く浸透しました。

集団で自由に意見を出し合うことで、クリエイティブなアイデアが生まれるというのが、基本的な考え方です。

ブレストの4原則

ブレストには4つの原則があります。

①結論厳禁

発言中に判断や結論を求めないこと。

②自由奔放

出された意見をその場で批判したり評価しない。奇抜・非現実的と思えるアイデアも歓迎すること。

③質より量

些細な事柄や思いつきで構わないので、とにかく多くの意見を出し合うこと。

④結合改善

連鎖反応や関連した発想を促して、出された意見を発展させること。

実はブレストは非効率?

一般的な会議手法として、日本のビジネスシーンでもすっかり定着している「ブレスト」ですが、実は非効率との意見も少なくありません。実際にやってみると、しばしば以下のような状況に遭遇します。

・似たような意見ばかりで、斬新なアイデアが出ない
・周囲を気にして、思い切った発言をする人が少ない
・愚痴や世間話で時間を浪費する

特に考え方が均質で、相手の意向を汲んだり、周囲への配慮を重んじる傾向が強い日本型組織では、こうした現象が起こりがち。これでは、本来ブレストで期待できるはずの効果も半減してしまいます。

ブレストを効果的に進めるには?

先輩

ブレストは自由な意見交換の場だけど、上手に進めるにはコツがあるんだよ。意識しておこう。

ここでは、ブレストを効果的に進めるためのコツをご紹介します。

テーマや目的は事前に周知しておく

ブレストは、あくまでラフなアイデア収集の場ですが、急にお題を与えられても意見が浮かばないことはありえます。特にもともと知見や情報が少ない分野では、即座にアイデアが出ないのは当前でしょう。

先入観を持たずに参加してほしい時は別ですが、多くの場合、あらかじめテーマと目的を周知しておく方がスムーズです。

最適な人数とメンバー構成で

人数が多すぎると、特定の人に発言が偏りがちになるもの。参加人数は5~7名程度に収めるのがよいでしょう。

メンバー構成のバランスにも注意しましょう。互いに批判を恐れたり、遠慮があると自由な意見が出にくくなります。一方で均質すぎると、同じような意見に終始する傾向に陥ります。

進行役と記録役は必須

ブレストを円滑に進めるには、進行役はマスト。自由な意見交換の場は、往々にして脱線しやすいものです。進行役はブレストの4原則を頭において、必要に応じて軌道修正します。ただし、ルールにこだわりすぎると、場の雰囲気が固くなり、意見が出にくくなるので、ほどほどに。

その場でアイデアを発展させるには、メンバーから出された意見を可視化することも必要です。このため、記録係も必ず設定しましょう。

効果を過信せず、上手に活用しよう

「ブレスト」はうまく活用すれば、独断に陥らず、発想の幅を広げることができます。一方で、テーマやメンバー構成によっては限界も。目的と効果を正しく理解した上で、上手に取り入れるとよいでしょう。