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カフェテリアプランとは?福利厚生の意味?言葉の使い方から事例まで徹底解説

カフェテリアプランとは『選択型福利厚生制度』のこと

新人

先輩、すみません。部長には言ったんですけど、再来週有給もらいますね~。久々に家族旅行に行くことになったんです。
そうなんだ。あ、カフェテリアプランに『旅行補助』ってあったよね?『ガソリン代補助』もされるんじゃなかったかなぁ?

先輩

新人

福利厚生のカフェテリアプランですか?あれって、お得に喫茶店の利用ができるものだと思ってましたよ。

カフェテリアプランは、福利厚生の形態のひとつです。言葉を聞いただけでは『カフェ』に関する何かだと思ってしまうので、勘違いをしている人がいるかもしれません。

ここでは、カフェテリアプランがどんなものなのかを明確にするとともに、事例や似た言葉との違いについてもわかりやすくまとめました。上の会話の新人くんのようなことを言ってしまわないよう、しっかり覚えていってくださいね。

カフェテリアプランの意味をチェック

選択型の福利厚生制度であるカフェテリアプランは、海外、特にアメリカで広く取り入れられていました。そして、日本ではベネッセコーポレーションが最初に導入し、今では大企業だけでなく、中小企業にも浸透しています。

カフェテリアプランとは、どんな特徴をもった福利厚生制度なのでしょうか。メリット・デメリットも含めてチェックしてみましょう。

カフェテリアプランの特徴

カフェテリアプランは、カフェでいろんなメニューの中から選択するように、福利厚生のメニューから好きなものを利用できるところから名づけられたといわれています。

一般的には、福利厚生サービスを事業とする会社がカフェテリアプランを運用しています。そして、カフェテリアプランを導入した企業側が、従業員に対して福利厚生ポイントを付与し、それを消化していく形式となっています。

福利厚生アウトソーシング企業によって内容は多少異なってきますが、カフェテリアプランのメニューとしては、次のようなものがあります。

■育児補助
■旅行補助
■チケット購入補助
■人間ドック補助
■資格取得補助
■宿泊施設利用補助
■スポーツジム利用補助 など

ほかにも、交通機関のチケット補助や財形貯蓄、学費補助など、自身の余暇や家庭経費の補助に使えるメニューがいろいろあるよ。

メリット

カフェテリアプランを導入する企業が増えているのには、なんらかのメリットがあるはずですよね。それでは、どのようなものがあるのでしょうか?いくつかメリットをあげてみました。

■ポイント付与のため、福利厚生の予算が立てやすい。
■メニューが多いため、従業員のライフスタイルの多様性に対応できる。
■採用の際に、福利厚生の充実度をアピールできる。

デメリット

前述の内容を見ると、カフェテリアプランの導入は、従業員にとってメリットしかないように感じませんか?しかし、実はこんなデメリットがあるんです。

■システムを管理する手間がかかる。
■年間のポイント数が決まっているため、利用計画を立てなければ、本当に必要なときに使えなくなる。

カフェテリアプランとパッケージプランの違い

福利厚生サービスには、カフェテリアプランのほかに『パッケージプラン』があります。企業によって、『福利厚生パッケージ』と呼ばれる場合もあり、カフェテリアプラン同様、外部企業が運営する福利厚生パッケージサービスを導入しての利用となります。

これは、宿泊施設の利用料割引、映画館やフィットネスクラブなどの割引など、各種施設の割引がパッケージメニューになっている形式です。

カフェテリアプランではポイントに応じた補助金額になりますが、パッケージプランでは、割引料金が最初から設定されているというところに違いがあります。

そのほか、カフェテリアプランでは。400ポイント中100ポイントをAに、200ポイントをBにといったように分散させて使うことができます。それに対して、パッケージプランは決められたメニューにしか使えません

カフェテリアプランの事例

現在は、日本でもさまざまな企業においてカフェテリアプランを福利厚生として導入しています。ここでは二つの企業の事例を簡単に紹介しておきます。

アイシングループ

アイシングループの福利厚生、保養所、スポーツ施設、貯蓄・融資などの基礎メニューと、ポイントで利用できるカフェテリアプランといった2種類で構成されています

カフェテリアプランのメニューの大きな分類としては『心身の健康増進支援』『仕事と家庭の両立支援』『自己啓発支援』『余暇充実支援』『生活支援』『その他』となっており、各項目の中にさらに細かなメニューが設定されています[efn_note]参考:アイシングループ カフェテリアプラン|AISIN GROUP[/efn_note]。

デンソーグループ

デンソーグループの福利厚生は、保養所、各種施設の割引チケット提供など、企業が用意したものに加え、カフェテリアプランを導入しています。

しかし、グループ統一ではなく、企業で用意している福利厚生の種類に違いがあったり、カフェテリアプランとパッケージプランの利用ができたりするところがあるようです。

デンソーでは、「デンソーカフェテリアプラン」という選択型福利厚生サービスを導入しています[efn_note]参考:福利厚生|株式会社デンソーファシリティーズ[/efn_note]

カフェテリアプランのアウトソーシング企業

カフェテリアプランは、一般的には福利厚生アウトソーシング企業が運営しているものを、利用したい企業が導入する形式となっています。ここでは有名企業を2社紹介します。

ベネフィットステーション

株式会社ベネフィットワンが提供している福利厚生サービスです。2019年4月時点で、東証一部企業の受託企業701社、福利厚生会員856万人、個人会員253万人が利用している大手企業です。

140万件以上の割引サービスに加え、毎年の健診データをサイト上に蓄積できる健康管理サービスを提供しています。さらに、歩数計、施設チェックイン、睡眠時間管理など、健康にまつわる特定のアクティビティでポイントがたまるシステムも用意されています。

参考 TOPページBenefit Station

JTBベネフィット

JTBグループである、株式会社JTBベネフィットが運営する福利厚生サービスです。『低コストで円滑な運用』ができるのが特徴で、導入後も経験豊富なコンサルタントがサポートしてくれます。また、旅行会社であるJTBグループの企業ということで、旅行関連メニューに強いのがポイントです。
参考 カフェテリアプランJTB Benefit

カフェテリアプランの例文

カフェテリアプランは福利厚生なので、業務をするうえで登場することは少ないでしょう。しかし、会話での使い方を念のために確認しておきましょう。

例文1

営業部の山田さん、今月末で試用期間終わりだから、カフェテリアプランのシステム登録についての案内メール出しておいてね。
例文2

上司

当社でもカフェテリアプランを導入しようという話が出てるんだが、『ベネフィットステーション』と『WELBOX』のどちらがいいか、費用面も含めて調査しておいてくれるか?
例文3
カフェテリアプランのポイントを利用したおかげで、旅行費用を安くおさえることができた。

カフェテリアプランを上手に利用しながら働こう

企業での基準をクリアした従業員は、福利厚生を利用することができます。あなたのいる会社でカフェテリアプランを導入しているなら、まずは一通りメニューを確認し、ポイントを有効利用できるよう計画を立てましょう