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デッドラインの意味とは?ビジネスにおける使い方、英語、類義語も解説!

デッドラインとは『超えてはならない線』のこと

先輩

A社納入のデッドラインは今月末だけど、生産状況はどう?
ギリギリみたいですが…ところで、本当の締め切りはいつですか?

新人

先輩

だから!デッドラインが今月末だって言ってんじゃないの!

デッドラインとは、『超えてはならない線』を意味するカタカナ用語です。しかし、意味を正しく理解していなければ、上の先輩と新人くんのように会話が嚙み合いません

ここでは、デッドラインの正しい意味や使い方のほか、英語表現や似た言葉との違いについてもわかりやすく解説していきます。

デッドラインの意味をチェック

正しい使い方をマスターするためにも、まずは意味を明確にしておかなくてはなりません。英語での使い方もあわせて簡潔にまとめているので、比較しながらチェックしてみてください。

デッドラインの英語は『deadline』

デッドラインは英語で『deadline』と表記し、次の意味をもつ単語として使われています。

■最終期限
■最終受付日
■締め切り

そして、熟語ではこのように使います。

■Keep tha deadline.(期限を守りなさい。)
■deadline crises(締め切りに追われる)
■deadline for delivery(納入期限)
■deadline for payment(支払い期限)
■deadline for a report(報告書の締め切り)
■deadline for bidding(入札期限)
■deadline for concluding negotiations(交渉期限) など

また、『納期』は『納入の締め切り日』なので、『deadline』で表現する人もいますが、厳密には『配達日』を意味する『delivery date』になります。

たとえば、「納期は10/1で、最悪10/10までならOK」という場合、英語ではこのように表現します。

delivery date:October 1st(納期:10月1日)
deadline:October 10th(最終期日:10月10日)

英語で「この期日は絶対に守ってください!」という意志を確実に伝えたい場合は、『delivery date』ではなく、『deadline』を使ったほうがいいです。知識として覚えておけば、海外とのやりとりが必要になった際に役立ちますね。

ビジネス用語のデッドライン

ビジネスシーンにおいては、主に『納期』『締め切り』を指しますが、新聞社や出版社など、原稿を取り扱う分野においては、締め切り日より『締め切り時刻』を指す場合が多いです。また、内部ミーティングなど、仕事の現場では『デッド』と略語が使われることもあります。

そのほか、水や油などを貯蔵するようなタンクを所有している企業では、「このラインを下回らないうちに補給が必要」という意味で、『限界線(ライン)』が記されています。このラインもデッドラインと呼ぶので、どの意味なのかは文脈による判断が必要です。

デッドラインの言い換え表現

前述したように、ビジネスシーンでは、場面によって指すことがらが異なります。そのため、日本語での言い換え表現もいろいろあるので、適切な言葉を選んで使う必要があります。

デッドラインの類語(言い換え表現)
・締め切り日
・期限
・納入期日
・引き渡し日
・最終期限
・限界点 など

[ビジネス版]デッドラインの使い方・例文

デッドラインは多くの分野で使われているビジネス用語です。間違った使い方をしないためにも、例文でチェックしておきましょう。

例文1

この製品、増産が決まったから、11月5日の納期がデッドラインって念押しの連絡しておいてくれる?
例文2

洗浄用の水がデッドライン切ってるよ!アラーム鳴らなかったのか?
例文3

B先生から原稿がまだ届かないんだけど、デッドラインはちゃんと伝わってる?
それぞれの例文のデッドラインが指す意味はわかりましたか?

例文1は『最終期限』、例文2は『限界線』、例文3は『締め切り時刻』です。

デッドラインに似たカタカナ用語

カタカナ用語の中にはデッドラインに似た言葉が存在します。きちんと区別するためにも、ここで一緒に覚えておくと便利です。

デッドエンド

デッドエンドは、『行き止まり』や『物事が行きづまったさま』を指すカタカナ用語です。

そのほか、「水道管はここまでしか通っていません」「ガス管はここまでです」というように、回路の切れ目を指す場合にも使います。

また、デッドライン同様、『納期』や『締め切り』を指すこともあります。その際は、「これ以上はどんなことがあっても待てない」「本当にここが最終地点」といったニュアンスが強くなるので、きちんと区別して使うようにしてください。

レッドライン

レッドラインとは『超えてはならない一線』を意味するカタカナ用語です。これだけを見ると、「デッドラインでもいいのでは?」と思うかもしれませんが、この意味で使うレッドラインは和製英語です。

主に、軍事や外交関連の案件などの『超えてはならない一線』を表す場合に使います。そのため、ニュースや新聞記事では『レッドライン』がよく登場します。使用例としては次のとおりです。

■国への反発とみなすレッドラインは…。
■A国の今回の行動はレッドラインを超える。

そのほか、言葉のとおり『赤い線』を意味して使う場面も多く、アイスホッケーのリンクでは中央に引かれている赤い線をレッドラインといいます。

また、車に搭載しているタコメーターの「これ以上のスピードは出してはいけません」という基準を示す赤い線もレッドラインと呼ばれています。

デッドラインもレッドラインも文脈での判断が必要ってことだね。

デッドラインの意味を理解して期限を守ろう

英語に精通していない人でも、デッドは『死』を連想しやすいので、縁起の悪い言葉に感じるかもしれません。

しかし、このイメージがあるからこそ、『デッド』が使われると「絶対にこの納期や提出を守らなければいけない!」という心理が働きやすいものです。

そのため、ビジネスシーンでは、相手に強い印象を与える目的で、あえて『デッドライン』で表現する場合もあります。しかし、実際の会話では、本来の意味を正しく理解したうえで、状況に応じて使うようにしましょう