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トラフィックの意味とは?IT・アパレル・広告・交通業界における使い方もわかりやすく解説

トラフィックとは『一定時間に通過する量』のこと

上司

通販サイトのトラフィックが増加するのはいいことだけど、今のサーバーじゃ対応しきれなくなるかもしれないなぁ。
そうなんですよね。実際「フリーズして進めない!」という電話もかかってきているみたいですよ。

先輩

上司

もう問題でてきてるのか。早急に対処するようボクから正式に提案するよ。

Webサイトの運営を行っている会社なら当然気にしなければいけないトラフィック。この言葉は『一定時間に通過する量』を指すカタカナ用語です。

IT用語として使われる場合が多いですが、交通業界、アパレル業界、広告業界では違う意味で使われています。そのため、正しい意味を理解しなければ、会話の中で登場してもその場に適した解釈ができません。

ここではトラフィックの業界ごとの意味だけでなく、関連語や使い方もわかりやすくまとめたので、しっかり学んでいってください。

トラフィックの意味をチェック!

カタカナ用語としてのトラフィックを正しく使うためには、まずは意味そのものをきちんと覚えておかなくてはいけません。ここでは、よく使われる業界での意味を簡単にまとめました。

トラフィックの意味①:IT業界

IT業界におけるトラフィックの意味は、インターネットなどの通信回線の中を、一定時間内に通過する量を指しています。そのほか、Webの世界ではどのくらいのアクセス数があったのか、Webサイト内でユーザーがどのくらい移動したのかを指す場合もあります。

トラフィックの意味②:交通・運輸業界

交通・運輸業界においてのトラフィックは『交通量』を指します。今では主にIT用語として使われることが多いです。そのため、回線を通る情報量を説明する際、『道路を回線』『道路を通る車を情報』に例える場合もあります。

トラフィックの意味③:アパレル業界

アパレル業界、特に店舗運営においてのトラフィックは『入店した客数』を指します。「今日のトラフィックは何人くらいだった?」といった感じで使うことが多いです。

トラフィックの意味④:広告業界

広告やマーケティング業界においては、『トラフィック』よりも『トラフィック効果』という言葉で使われることが多いです。

ネット社会になっている現代では、Webサイトで普通に検索していても、どこかに広告が表示されていますよね?ネットユーザーに広告ボタンをクリックさせ、自社サイトに誘導する効果のことを『トラフィック効果』といいます。

トラフィック効果が高まればアクセスアップにつながるため、広告主はデザインやキャッチコピーを工夫し、より多くの人の目にとまるよう努めています。

トラフィックの意味⑤:F1業界

モータースポーツであるF1業界においてのトラフィックには、大きくわけて2つの意味があります

・決勝戦⇒周回遅れのマシンや他のマシンよりも大幅に遅れているマシンを指す。
・予選⇒ペース確認をする上で邪魔になっているマシン全般を指す。

トラフィックの英語は『traffic』

トラフィックは英語で『traffic』と書き、次の意味をもつ単語として使われています。

・交通
・交通量
・運輸量
・交通運輸業
・運輸
・貨物輸送
・売買をする
・不正取引をする など

そして、熟語ではこんな感じになります。

・traffic accident(交通事故)
・traffic acciddnt certificate(交通事故証明書)
・traffic ban(交通規制)
・one-way traffic(一方通行) など

英語ではIT用語よりも交通用語として使うことが多い印象ね。

[ビジネス版]トラフィックの使い方・例文

カタカナ用語としてのトラフィックは、一定時間に通過する『量』を表すので、『増える』『増加する』『増えない』といった言葉と一緒になることが多いです。それでは、実際の会話ではどのように登場するのか、例文でチェックしてみましょう。

例文1

上司

名古屋店、立地はいいはずなのにトラフィックが増えないなぁ。一週間ほど行って店舗チェックしたほうがいいんじゃないのか?
例文1はアパレル業界での会話で、トラフィックは『入店したお客の数』を指しています。
例文2
Web広告のデザインを変更した直後からトラフィックが倍に増えた。
例文2はIT用語としてのトラフィックで、Web広告を変えたら『アクセス数が倍に増えた』と言っています。
例文3

先輩

東名高速のトラフィックが、事故の影響なのか、この1~2時間でかなり増加しているようね。配送トラックのドライバーに状況確認してみてもらえる?
例文3は交通用語としてトラフィックが使われています。交通量が増えているので、現場にいるドライバーに状況を確認するように言っている会話です。

トラフィックの関連語

カタカナ用語には、それに関連する言葉がいくつか存在する場合があります。トラフィックにも、トラフィック〇〇といった関連語があり、一緒に覚えておくと便利ですので少し紹介しておきます。

トラフィックソース

ソース(source)には、『元』『出どころ』といった意味があります。トラフィックソースはIT用語として使われるので、『通信の出どころ』、つまり、どこからアクセスされたかを示す言葉ということになります。

パソコン、スマートフォンといった通信機器も、インターネットを利用するのに必要なルーターやwifiもトラフィックソースです。

わかりやすくYouTubeを例にあげてみましょう。あなたが何か動画を投稿したとします。それが、Yahoo!を検索してあなたの動画にたどり着いたのか、他の動画のページに表示されていたのかなどが『トラフィック』です。そして、再生されたスマホやパソコンが『トラフィックソース』にあたります。

また、『トラフィック誘導』『ソーストラフィック』『トラフィックソーシング』と呼ばれることもあるのであわせて覚えておくと便利です。

ストアトラフィック

アパレル業界におけるトラフィックは『入店した客数』を指すと前述しましたよね?ストアトラフィックも意味は同じで、企業や店舗によって呼び方が違うだけです

トラフィックジャム

トラフィックジャム(traffic jam)は交通渋滞を指します。ジャム(jam)には、『ぎっしりと詰め込む』といった意味があります。『交通量がぎっしりと詰め込まれている状態』であることから、交通渋滞を表す言葉になったとされています。

[番外編]映画『トラフィック』

2000年に公開された、麻薬をテーマにした、アメリカ映画で、監督はスティーブン・ソダーバークです。

麻薬を密輸する側と、それを撲滅するために紛争する人達の物語が同時進行する形で描かれており、セリフがある役者が100人もの大人数になった群像劇*です。

一定の時間の流れでさまざまな場面が通過していくところから、『トラフィック』という言葉が想像できるのではないでしょうか。

(群像劇*:映画や演劇などの表現方法の一つ。ホテルなど、大きな場所にさまざまな人が集まり、それぞれの場所で物語が展開していく方式をいい、グランドホテル方式とも呼ばれています。)

Webサイトの運営に重要なトラフィックをしっかり理解しよう!

現代では、IT業界に限らず、さまざまな企業で独自のWebサイトを運営しています。公式ページを開設しているならアクセス数はとても大切ですよね。それに関わる用語であるトラフィックの意味を正確に理解し、しっかりサイトの管理をしていってください。