「感銘を受ける」とは印象に残るほど深く感動するってこと!
先輩
後輩
先輩
「感銘を受ける」とは、印象に残るほど深く感動する様子をあらわした言葉です。人の話や出来事、事柄、本や映画のストーリーなど、自分の心に忘れられない深い感動を覚えたときに使用します。
“心が動かされる”と形容されるフレーズでもあり、「感銘を受ける」にはさまざまな言い換え表現があります。
・印象に残る
・心を打たれる
・感服する
など
「感銘を受ける」の使い方・使える場面
「感銘を受ける」は、言い換え表現(「感動する」「印象に残る」など)のほうが使われる頻度が高く、日常会話ではあまり使用される機会は多くありません。
しかし、面接や会社などのビジネスシーンでは使用する機会がグッと増えます。ビジネスシーンを中心に、「感銘を受ける」の使い方・使える場面について解説します。
目上に使う「感銘を受ける」の例文
会社の上司、または社外のビジネスパーソンとの会話で使える例文をご紹介します。
部下
課長
クライアント
担当
部下
課長
部下
ビジネスシーンでの「感銘を受ける」は、その人の言葉や姿勢、会社の理念や理想など、「教訓」や「座右の銘」に対して使う頻度が高いです。
面接で使う「感銘を受ける」の例文
面接時に使う「感銘を受ける」は、タイミングを間違えると逆効果になる恐れがあります。このシチュエーションでの、「感銘を受ける」の正しい使い方と誤った使い方の両方を例文で比較して解説します。
面接官
A君
面接官
面接官
A君
面接官
正しい回答と誤った回答の違いは、“何に対して感銘を受けたのかを具体的に説明している”かの違いです。
面接時に定番となっている「御社の〇〇に感銘を受けました」は、面接官が何度も耳にしているフレーズです。面接官に対して印象に残る回答をするには、いかにして自分の言葉を具体的に伝えるかが重要です。
マニュアルのように「感銘を受けました」を使っていては、相手には響きません。また、なぜ”感銘を受けた”のか具体性がないとあなた自身の考えや人間性が見えてきません。
「なにが」「どのように」などの具体性をもたせて説得力を高めましょう。
面接では「感銘を受ける」の多用は厳禁!
言葉に具体性をもたせるには、「感銘を受ける」の多用=安売りは厳禁です。あれもこれも「感銘を受けた」で答えていては、”結局なにが弊社を受ける一番の理由”になったかが説明できていません。
ここでもう一度「感銘を受ける」の意味を見返しましょう。
人生において深く感動する事柄はそう多くはありません。”深い感動”を一言で説明できる「感銘を受ける」は便利な言葉ですが、多用するのでは相手に軽い印象を与えてしまうので要注意です。
会社の社風や企業理念であれば、企業側が一番力を入れている部分・注目してもらいたいポイントを見極め、自分の言葉で具体的に答えましょう。
「感銘を受ける」の類語を例文で紹介!
「感銘を受ける」には、「感動」「印象」「心」といった、自分の心情に関わった言葉が関係します。事柄ごとに類語・言い換え表現を使い分け、言葉のバリエーションを増やしていきましょう。ここでは「感銘を受ける」の類語と例文をご紹介します。
「感動する」
事柄を受けて心が大きく揺り動かされる様子をあらわす「感銘」と同意の言葉です。「感銘を受ける」を言い換えると「感動する」になります。
先輩
後輩
「感動する」のほかに「感動を覚える」や「感心する」などの表現も可能です。
後輩
先輩
部下
上司
「感心する」は自分より格下の相手に使う言葉です。目上には「感銘を受ける」など、別の言葉を使用しましょう。
※「感心する」をもっとよく知りたい人はこちらの記事がおすすめです!↓↓
「感心する」は目上の人にも使える?正しい意味や使い方、類語・英語表現を解説!
「印象に残る」
「感動が心に残る」、「物事や事柄が忘れられない」様子をあらわす言葉です。「強い印象を受ける」や「鮮やかな記憶」など、さまざまな言い換え表現があります。
部下
課長
後輩
先輩
「心を打たれる」
心に響くほど感動しているさまをあらわす言葉です。別の言い換え表現では、「心」を「胸」に置き換えた「胸を打たれる」も使われています。どちらも同じ意味なので、語彙を増やす形で使い分けましょう。
課長
部下
部下
上司
「感服する」
相手に深く感動・感心し、尊敬の念を抱くさまをあらわす言葉です。「感動する」と同意の言葉ですが、言葉に尊敬を込めるときは「感服する」を選びましょう。
先輩
後輩
「感服する」は帽子をとって敬礼するさまをあらわす「脱帽する」の言い換えも可能です。
部下
上司
「感銘を受ける」のそのほかの類語
「感銘を受ける」は、紹介した以外にも類語・言い換え表現があり、相手や状況に応じて使い分けていくのがベターです。相手が目上や同格・格下相手、感銘・感動を受けた物事によってこれらの類語を使い分けていきましょう。
・衝撃を受ける
・心(胸)に刻む
・目に焼きつける
・脳裏に焼きつける
・肝に銘じる
「感銘を受ける」の英語表現
「感銘を受ける」はビジネスシーンにおいても使われるフレーズです。
英語で表現する機会が訪れたときに備えてメールや会話での使い方を確認しておきましょう。
be impressed
と表現できます。
「感銘を受ける」の英語表現を使用した例文はこちらです。
⇒先輩の深い考えには感銘を受けました。
・I was deeply impressed by the philosophy of your company.
⇒御社の企業理念を知り、感銘を受けました。
・Thank you for telling me about this impressive story.
⇒感銘を受ける話しをお聞かせいただき、ありがとうございました。
・I was impressed with yesterday’s presentation.
⇒昨日のプレゼンテーションには感銘を受けた。
「感銘を受ける」を安易に使うのはダメ!使うときは具体的に理由を説明しよう
感銘を受ける事柄は、自身の人生に大きく影響を与えるほど心に響くものです。なんでもかんでも適当に「感銘を受ける」と表現してしまうのは、自分の価値を落としかねないので多用は禁物です。
・話、出来事、物事、風景、思い出などに対する心情や感情
・感銘を受ける出来事は人生で多くはない!安易に使うと言葉が安くなる
自分をアピールするここぞの場でこそ、感銘を受けた理由を具体的にし、自分にどのように影響したかをしっかりと説明しましょう。ケースバイケースで「感銘を受ける」の類語や言い換え表現を使い分けるのがベターです。