コンベンションとは「集会」のこと!
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人が集まるところにはビジネスチャンスあり!コンベンションを正しく理解して、仕事に役立てていきましょう。
コンベンションの意味を解説
コンベンションは、日本語と英語で意味や使用法に異なる点がある単語です。日本語・英語それぞれのコンベンションの意味を確認し、間違った使い方をしないように知識を深めていきましょう!
英語のコンベンション(convention)はどんな意味?
コンベンションは英語表記すると「convention」。「convention」は次のような意味をもつ言葉です。
・(代表者が集まる正式な)会議、集会、大会、年次総会、協議会
・大会参加者、出席者
従来から一般化しているもの、今使われている習慣・慣習・しきたりは「convention」。ただし、伝統的であることを示す「tradition」や「traditional」とは一緒に使うことがないので注意してください。
特に「伝統的な慣習・慣例だ」という点を強調したいときは、「custom(慣習、風習)」や「 culture(文化)」を使用する方が無難です。
日本語のコンベンションとは?
日本語のコンベンションはライブ、イベント、学会などで使われることが多い言葉。次のような意味をもっています。
・大規模な会議。国際的な会議
・昔からの慣習や風俗。因習。習俗
日本語でコンベンションといえば「大会」や「会議」のことが一般的なので、この意味をまず覚えておきましょう!
日本語のコンベンションには、英語の「convention」にあった「大会参加者、出席者」という意味はありません。
ビジネスで役立つ!コンベンションの使い方・例文
コンベンションには「大会」「会議」という意味と、「慣習」という意味がありましたね。まったく異なる意味なので、使用法も全然違ってきますよ。それぞれの意味でコンベンションの使い方を例文でイメージしてみましょう。
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コンベンションの類語
コンベンションのほかにも、「会議」という意味をもつカタカナ語はいくつもあります。それらとコンベンションにはどのような違いがあるのでしょうか。
類語の意味を学び、社会人としての知識を深めましょう!
コングレス
コングレスは正式な代表者が集まる代表者会議のこと。
コンベンションと同様の意味のある言葉として用いられることがあり、学会や国際会議を表す場合もあります。
コンベンションのもとになる英語「congress」は、「gress」の頭に「con」 を組み合わせた単語。「gress」は「歩み、階段」、「con」は「共に」という意味です。「共に行く」が「集まる」に変化し、米国議会、会合、会議、国会という意味が生まれました。
カンファレンス
カンファレンスは「会議」や「相談」という意味の言葉。何かの目的で開かれ、大人数が参加する大規模な会議や会合のことをカンファレンスといいます。しかし、コンベンションほど国際的でもなければ、大規模でもありません。
カンファレンスの英語表記は「conference」。「con」+運ぶ「fer」+こと「ence」を組み合わせた単語で、「物事を共に運ぶ場」がもともとの意味です。そこから「会議」という意味になりました。
カンファレンスについて、くわしくは下記の記事で紹介しています。こちらもぜひ読んでみてください。
カンファレンスの意味とは?ビジネス・医療における意味からミーティングとの違いまで解説
ミーティング
ミーティングは「比較的少人数の会議」「会合」のこと。
ミーティングは人が集まり話し合うことを重視するものです。話し合いの結果、結論が出なくてもOK。結論を出すためではなく、情報伝達やアイディアを集める目的などでミーティングが開かれることもあります。
1対1の打ち合わせでもミーティングは使われます。コンベンションとは規模がまったく違いますね。
サミット
サミットは「主要国首脳会議」「団体や組織の最高責任者同士の会談」のこと。
「最高」という意味のラテン語が語源で、英語表記の「summit」のもともとの意味には、「会議」や「会談」がありません。「首脳(陣)同士の会談」や「首脳会議」は、「summit」がもつ「頂上」「山頂」「首脳(陣)」という意味から派生して使われるようになりました。
コンベンションの関連語
コンベンションはコンベンション〇〇という熟語の形で使われることもよくあります。どれももとになっているコンベンションと深いかかわりをもつ用語ばかりです。
意味を正しく理解し、コンベンションとあわせて使えるようになりましょう!
コンベンションビジネス
コンベンションビジネスとは、コンベンションを開催することでうまれるビジネスの総称。
コンベンションが開催されると、ビジネスや観光でその地域を訪れる旅行客が急増します。
コンベンションを開催するためには、会場の整備はもちろん、周辺には旅行客が利用するホテル、レストラン、アウトレットモールなどのショッピング施設が必要になりますね。公共交通機関の整備も必要です。
コンベンション期間中の運営に関わる事柄だけでなく、これらの都市開発に関わるビジネスもすべて含めてコンベンションビジネスと呼びます。
コンベンションサービス
コンベンションサービスは、コンベンションを滞りなく運営するために必要な、すべてのサービスの総称です。
会場のインフラやコンピュータシステムのサポート、外国からの来場客向けの翻訳・通訳サービス、食事の提供サービス、体調を崩した人をサポートする医療・介護サービスなど。
コンベンションセンター
コンベンションセンターは、展示会や会議などのコンベンション会場にするために作られた大規模な複合施設のこと。会議場やMICE施設と呼ばれることもあります。
日本にあるコンベンションセンターとしては、「東京ビッグサイト」や「幕張メッセ」「パシフィコ横浜」「インテックス大阪」などが有名です。
コンベンションホール
コンベンションホールはコンベンションセンターと同じ意味で使われる言葉。
しかし、近年では、コンベンションセンターの中にある中核的な会議場やイベントスペースを指して、コンベンションホールと呼ぶことが多くなっています。
コンベンションルーム
コンベンションルームはコンベンションセンターの中にある1室のこと。また、一般の建物の中に設けられている会議や講演会、パーティーなどのイベントを開催できる1室やスペースもコンベンションルームといいます。
会議室やカンファレンスルームと呼ばれることも。
コンベンションホテル
コンベンションホテルは、コンベンション参加客をメインターゲットにした大規模なホテルのこと。
団体客にも対応できるグループ・チェックイン・カウンターや広いロビー、宴会場が設けられていたり、コンベンション向けの会議場や展示スペースが用意されていたりすることが多いです。
コンベンションシティ
コンベンションシティはメインになるコンベンションセンターを中心にして、その周辺に複合施設やそのほかの施設を配置し、交通機関を整備した都市のこと。コンベンションシティができることで、周辺の地域も活性化されます。
日本では東京や京都がコンベンションシティとして有名。
コンベンションビューロー
コンベンションビューローはコンベンションを誘致し、開催を支援する公的機関のこと。コンベンションビューローは都市単位で作られ、国や都市の行政から活動をバックアップしてもらいます。
コンベンションビューローはコンベンションの主催者に自分たちの都市を売り込み、コンベンション開催に必要な施設や人員を確保するのが役目。運営の補佐や調整もコンベンションビューローの仕事です。
コンベンションチケット
コンベンションチケットは、サブイベントにだけ参加できる限定チケットのこと。サブイベントは、コンベンションのメインイベントが開催されるのと同じエリアで開催される別イベントです。
コンベンションチケットではメインで行われる会議や試合、ライブなどの会場には入ることができません。
コンベンションを理解し、大きなビジネスに挑戦しよう!
コンベンションが開催されるときには、開催準備期間から多くの人やたくさんのお金が動きます。コンベンションに関連して建設業やサービス業などさまざまな業界に仕事が発生する、大きなビジネスチャンスですね。
新しいチャンスを逃さないようにコンベンションの意味を理解し、情報収集のアンテナを張っておきましょう!