サジェストとは『提案する』こと!
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インターネットで情報を提供している人はもちろん、検索ユーザーの多くの人が『サジェスト』というカタカナ用語を聞いたことがあるはず。しかし、『提案する』『示唆する』の日本語で言い換えられるときちんと理解している人は、そう多くないかもしれません。
カタカナ用語は、正しく意味を理解していなければ、適切な場所で使うことはできません。今回は、サジェストの意味や使い方だけでなく、関連用語や英語などについても紹介するので、しっかり学んでいってください。
サジェストの意味をチェック!
日本語として使われる『サジェスト』は、広い意味では『提案する』の意味があります。しかし、一般的なビジネスシーンとIT業界で若干ニュアンスが異なります。まずは、それぞれの意味の違いを確認し、英語でも同じ意味で使えるのかチェックしておきましょう。
サジェストの意味①:ビジネス用語
ビジネス用語としてのサジェストは、主にこんな意味で使われます。
■提案する
■推奨する
「こんなやり方があるんですが、いかがでしょうか?」「代案としてこれを提案します」などと発言する場面で、『サジェストする』という言葉が登場します。ビジネスでは、何かを提案したり、推奨したりする場面がありますが、そんなときにサジェストという用語を使えます。
サジェストの意味②:IT用語
GoogleやYahoo!の検索サービスを利用する際、検索窓に調べたい内容に関するキーワードを入れます。すると、下に候補となるキーワードが表示されます。
たとえば、検索窓に『Google』と入れると、『Googleマップ』や『Google翻訳』など、キーワードの候補が下に表示されます。これがサジェストと呼ばれるものに当たります。
最初に検索窓に入れた言葉と一緒に、よく検索されているワードが自動的に選択されています。つまり、GoogleやYahoo!などがユーザーに提案・推奨しているキーワード。これがIT業界の中でも、Web業界でよく使われる『サジェスト』になります。
そして、情報サイトを運営している人は、より多くの人にサイトを見てもらえるよう、SEO*対策を行っています。サジェストに含まれるキーワードを取り入れることも、対策の一つです。
(SEO*:Search Engine Optimizationの略で、日本語では『検索エンジン最適化』といいます。)
サジェストの英語は『suggest』
サジェストは英語で『suggest』と表記し、次の意味をもつ単語として使われています。
■提案する
■~に提案する
■暗示する
■持ちかける
■示唆する
■それとなく示す など
そして、熟語ではこのように使います。
■suggest a compromise solution(妥協案を出す)
■suggest a meeting(会議を持ちかける)
■suggest a plan to~(~に提案する)
■casually suggest(気軽に提案する) など
なお、英語のsuggestは『提案する』という動詞。名詞で『提案』を示すのは『suggestion』となります。日本語では、『サジェッション』といったり『サジェスチョン』といったりします。
「何か提案ある?」の意味で、「サジェッションある?」と言う人もいるので、あわせて覚えておくと便利です。
[ビジネス版]サジェストの使い方・例文
意味を知っていても、なかなか会話の中で取り入れられないカタカナ用語もたくさんありますよね。次に、『サジェスト』の例文を用意しました。「ビジネス会話で応用できそうだな」と考えながら読んでみてください。
厳密にいえばサジェストは動詞なので、「する」「できる」がつく場合には名詞形のサジェッションになります。しかし、日本語としてのサジェストの場合は、『サジェストする』『サジェストできる』といった使い方をすることが多いので覚えておきましょう。
サジェストの類語・言い換え表現
一般的なビジネスシーンにおいてのサジェストは、『提案する』『推奨する』の意味で使われることが多いです。しかし、次のような表現もあるので、あわせて覚えておいてください。
ヒントを与える
ハッキリと提案するのではなく、答えを導くための道筋を与えること。ほかにも『匂わせる』『仄(ほの)めかす』といった表現もできます。
暗に示す
『暗に』とは、ハッキリ言わず、なんとなく匂わせるさまをいいます。『ヒントを与える』はハッキリと口に出すことことなので、「考えて気づいてほしい」といった場合には『暗に示す』を使うといいでしょう。
サジェストの関連語
サジェストというカタカナ用語には、『サジェスト〇〇』といった関連語がいろいろ存在します。ここでは比較的よく遭遇する言葉をピックアップして解説しておきます。
サジェスト機能
インターネットの検索エンジンで、検索するために入力した言葉と関連深いワードを予測して表示する機能を『サジェスト機能』といいます。
サジェストキーワード・サジェストワード
『サジェスト機能』を使って表示させた言葉を『サジェストキーワード』といいます。『サジェストワード』と呼ばれる場合もありますが、同じ意味です。
サジェスト汚染
たくさんの人がキーワードとして入力している言葉は、サジェストキーワードとして表示されます。しかし、検索する言葉のイメージを下げるサジェストワードが表示される場合があり、これを『サジェスト汚染』といいます。
たとえば、売り出し中の化粧品があったとします。そして、商品名のあとに『肌が荒れる』『効果がない』など、ネガティブなサジェストキーワードが並ぶと、商品の印象が悪くなりますよね。それが『サジェスト汚染』です。
サジェストを調べるこんなツールもある!
サイトを運営している人はもちろん、個人的にブログを書いている人も、できるだけ多くのユーザーにアクセスしてもらいたいもの。そのためには、どんなサジェストが適しているか調査することは重要な作業ですよね。そんな人のために、サジェストを調べるツールを2つ紹介しておきます。
サジェストキーワード一括DLツール
キーワードの欄に調べたい言葉を入れて検索すると、CSVファイルで一気にダウンロードできるツールです。『グーグルサジェスト』『ヤフーサジェスト』『アマゾンサジェスト』『ユーチューブサジェスト』を項目ごとに検索可能です。
参考
Googleグーグルサジェストキーワード一括DLツール
KOUHO
『Amazonサジェスト』『楽天サジェスト』『Bingサジェスト』『はてな連想語』『Twitter共起語』を項目ごとに検索できます。
参考
候補.jpトップページ
[番外編]LINEのサジェスト機能とは?
LINEでサジェスト表示をオンにしておくと、入力した文字の上に、関連する絵文字やスタンプが表示されます。
たとえば、『あ』と入れれば、いろんな文字スタイルの『あ』が表示されます。これが、LINEにおけるサジェスト機能です。
『設定』画面の『スタンプ』の項目の中に『サジェスト表示』があるので、「かわいい文字を使って送りたい」と考えている人は、一度試してみてください。
サジェスト機能を利用して効率よく検索しよう!
検索をしたいがどんなワードを入れればいいのか思いつかないという場合にも、候補として表示されるサジェストキーワードはとても便利。いろいろと言葉を考える時間も短縮できます。効率よく検索していくためにもサジェスト機能を有効利用しましょう。