タイアップとは「提携」のこと!
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ビジネスでは、「お互いに利益を得るために、別々のものが提携し、協力して物事にあたること」をタイアップというケースが多いです。
ビジネスで頻繁に用いられるタイアップについて知識を深め、社会人としてレベルアップしましょう!
タイアップの意味を解説
日本語のタイアップは、英語の「tie up」からきています。しかし、英語の「tie up」と日本語のタイアップは意味が大きく異なります。
間違って使うと、意図したこととは反対のメッセージを聞き手に与えてしまう恐れも。タイアップの意味を正しく理解しておきましょう。
日本語のタイアップはどんな意味?
日本語のタイアップは、次のような意味をもっています。
・提携して行うこと
・力を合わせること
また、タイアップは、提携関係のどちらかがメインになり、どちらかがサブになる特徴をもっています。
英語の「タイアップ(tie up)」の意味
日本語のタイアップのもとになっている英語の「tie up」は、次のような意味をもつ言葉です。
・連合させる
・提携させる
・妨げる
・動けなくする
・停止させる
・不通にする
しかし、この表現だと無理やり提携しているような印象を聞く人に与えてしまう恐れがあるので、使うときには注意が必要です。
英語で「提携」を表現したいときは?
日本語のタイアップと同じような「提携」の意味を英語で表現したいときには、次のような言い方も使えます。
・tie-in:提携関係のどちらかがメインになり、カタカナ語のタイアップと共通している表現
・tie together:一緒に結ぶという意味で、手を結ぶ・協力することを比喩的に伝える表現
・team up with:チームを組むという意味で、どちらかがメインという意図はない表現
【分野別】タイアップの使い方・例文
企業や団体など、別々の組織が協力してビジネスを進めるときに、タイアップが用いられることが多いです。
ひと言にタイアップといっても、分野によってタイアップの使い方は変わってきます。どのような使い方があるか、分野ごとにタイアップの使用法を勉強してみましょう。タイアップの事例も紹介しますよ!
①:商品企画でのタイアップ
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2018年9月に『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』が公開されたときには、亀田製菓の『ハッピーターン』など、いろいろなタイアップ商品が発売されました[efn_note]参考:タイアップ|劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~[/efn_note]。
②:CMでのタイアップ
上司
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タイアップCMは、商品・サービスを宣伝している企業、楽曲や作品を提供したアーティストの双方の知名度・売上アップを狙って作成されます。アーティストから提供された楽曲は、タイアップソングやタイアップ曲と呼ばれることもあります。
日清食品「カップヌードル」のタイアップ曲は、ミスチルの『タガタメ』です[efn_note]参考:日清カップヌードル 新広告展開|日清食品[/efn_note]。
③:広告でのタイアップ
先輩
新人
タイアップ広告は、費用も作成時間も自社単独の広告より多くかかるのがデメリットです。しかし、メディア媒体の知名度や信頼度を活用でき、第三者の目線から自社の商品のよさを宣伝してもらえるメリットがあります。
しまむらは人気ユーチューバーのヒカキン&セイキンとタイアップ。「しまむら店内で本気のかくれんぼバトルしてみたw【ヒカキン vs セイキン】」という動画を作成し、2019年2月15日に公開しています[efn_note]参考:しまむら店内で本気のかくれんぼバトルしてみたw【ヒカキン vs セイキン】|HikakinTV[/efn_note]。
ユニクロは、2015年2月10日発売の雑誌『MonoMax』ともタイアップして、自社ブランドのジーンズを大々的に宣伝[efn_note]参考: 雑誌MonoMaxタイアップ | MEN – Uniqlo|ユニクロ 特集[/efn_note]。メディアの知名度をうまく活用しています。
④:キャンペーンでのタイアップ
先輩
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⑤:テレビ番組や映画でのタイアップ
上司
新人
意味を区別したいタイアップの類語
企業の宣伝活動に使われることが多いタイアップには、意味が似ているカタカナ語がいくつかあります。どのような言葉があるのか、タイアップと何が違うのかを確認してみましょう。
コラボレーション(コラボ)
コラボレーションは、異なる分野の企業や団体、人などが共同で制作・研究・事業開発すること。また、そうして生み出されたものもコラボレーションと呼ばれます。略してコラボ。
タイアップは、提携しているどちらかがメインになり、どちらかはサブになる関係です。一方、コラボレーションは、関係者が対等な立場で協力することが特徴です。
コオペレーション
コオペレーションは協力という意味のカタカナ語。何かの目的に向かって、力を合わせて物事を進めていくときに使われます。コオペレーションでは、協力の目的がさまざま。タイアップと違い、ビジネス以外にも使用される言葉です。
アライアンス
アライアンスは2社、もしくはそれ以上の企業が事業の成長を促進させるために提携し、ビジネスパートナーになること。タイアップは企業とアーティストの提携にも使いますが、アライアンスは企業同士の提携にしか使用しません。
アライアンスについては下記の記事で紹介しています。ぜひ読んでみてください。
アライアンスの意味を正しく理解する上で知っておくべきこと全て
タイアップをビジネスに活用していこう!
タイアップは、提携した双方がともにビジネスで利益を得ることができる協力関係のことをいいます。
知名度や社会的信頼度が高いビジネスパートナーと組むことができれば、ビジネスパートナーのネームバリューを借りて、効率よく自社のビジネスを進めることも可能です。タイアップをビジネスに活用してみましょう!