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「お疲れ様です」は失礼な敬語?「ご苦労様です」との違いやメールでの使い方・言い換え・英語表現まで徹底解説

「お疲れ様です」は使い方に注意すべき敬語!

上司に対して使用している人も多い「お疲れ様です」という言葉。実は使い方に注意すべき敬語だったのです!

「敬語であるため使用しても問題ない」「マナー教室で上司には”お疲れ様です”を使いましょう」と教えられたから大丈夫だと思っている人は多いと思います。しかし、ビジネスの場で使用頻度の多い言葉だからこそ正しい使い方を今一度確認しておくべきです。

「お疲れ様です」は使い方に注意すべき言葉。そのため、同じニュアンスで使える言い換え表現もしっかり押さえておきましょう。

「お疲れ様です」の言い換え表現
お先に失礼します。
⇒「お疲れ様です」を先に帰りますと言うという意味で使用する人はこちらに言い換えできます。
おかえりなさい。
⇒帰社した人の「ただいま戻りました」と言う言葉に対して「お疲れ様です」と返答している人はこちらに言い換えできます。

「お疲れ様です」の意味

「お疲れ様です」は相手の労をねぎらう意味を持っています。

そのため、帰社した人や帰ろうとしている人、上司に対して使う人が多く、社内でもよく耳にすると思います。

しかし、この「お疲れ様です」は”労をねぎらう言葉”であるため、本来は目上の人が目下の人に使う表現なのです。

上司に「お疲れ様です」と使うのはビジネスマナーとして間違いではない

本来の言葉の意味からすれば「お疲れ様です」は目上の人が使うべき言葉です。

しかし、皆さんの会社でも上司に「お疲れ様です」と言う光景が見られるのと同じように、目下の人が目上の人に対して「お疲れ様です」を使うのは現在では一般的となっています。

「お疲れ様です」を使われることで不快な気持ちを持つ上司もいるため、注意された場合には先に提示した言い換え表現を使うようにしましょう。

「お疲れ様です」は会社内で使える言葉

「お疲れ様です」は、一般的に会社内の上司や同僚に対しての使用が許容されている表現であるため、社外の人間に対して使わないよう注意してください。

社外の目上の人に対して「お疲れ様です」を使うと、労をねぎらう意味となり、失礼にあたります。

注意
目下から目上の人へ使うことが厳密に言えば失礼にあたる「お疲れ様です」は、社内でOKであっても、社外の人間に対しての使用は失礼になるため使わないようにしましょう。

「お疲れ様です」と「お疲れ様でした」の違いは?

「お疲れ様です」の過去形に「お疲れ様でした」があります。

この「お疲れ様でした」は、大変な思いや苦労をした人に対してかける言葉です。意味はもちろん「お疲れ様です」と同じになります。

「お疲れ様でした」は別れの挨拶

「お疲れ様でした」と「お疲れ様です」の大きな違いは、「お疲れ様でした」の場合、何か大きな仕事をやり遂げた後や、人が会社から帰る際の別れの挨拶として使うことができます。

この「お疲れ様でした」も「お疲れ様です」と同じように一般的に定着しているため、労をねぎらう言葉ですが、目下の人が目上の人に使用しても違和感はありません。

「お疲れ様です」と「ご苦労様です」の違いは?

「お疲れ様です」に似た表現として「ご苦労様です」が挙げられます

「ご苦労様です」を「お疲れ様です」の代わりに使用している人も多くいますが、使えるシチュエーションなどに違いはあるのでしょうか?

「ご苦労様です」は目上の人に使うと失礼なフレーズ!

「お疲れ様です」は現在であれば目下の人から目上の人に対して使用しても大丈夫な言葉ですが、「ご苦労様です」は目下の人が目上の人や上司に対して使うと失礼にあたる言葉です。

「お疲れ様です」も「ご苦労様です」も、どちらも労をねぎらう言葉ですが、「ご苦労様です」はよりその意味合いが強くなります。そのため、社外ではもちろん、社内の上司にもうっかり使わないように注意してください。

注意
「ご苦労様です」は目上の人や社外での使用はもちろん、社内の上司に使っても失礼にあたる!

ビジネスマナーとして知っておきたい「お疲れ様です」の使い方

「お疲れ様です」は社会でよく使われる言葉であるため、最低限のビジネスマナーとして正しい使い方を知っておく必要があります

「お疲れ様です」を使ったビジネスシーンでの例文

「お疲れ様です」を使ったビジネスシーンで使える例文を見ていきましょう。会話での例文とメールで使用する際の例文を知っておくことで使用できる範囲が広がります。

会話で使う「お疲れ様です」の例文

まずは会話で使用する際の「お疲れ様です」の例文を確認しましょう。

・帰社した人「ただいま戻りました」
⇒「お疲れ様です」
・帰宅する人「それではお先に失礼します」
⇒「お疲れ様です」

朝、出社した際に「お疲れ様です」を使う人もいます。これから仕事を開始するため、このタイミングでの使用は違和感がありますが、そのような使い方をする会社もあるため、一概に否定できません。「お疲れ様です」はその場の状況や、相手によって使うか使わないかを判断すると良いでしょう。

メールで使う「お疲れ様です」の例文

メールで使用する場合の「お疲れ様です」の例文です。

・〇〇さん、お疲れ様です。

メールの書き出しとしてよく使われます。挨拶の意味合いも兼ねています。書き出しで「お疲れ様です」を使用する場合は社内でのメールに限られます。社外のメールでの使用は失礼になるため注意してください。社内での使用も失礼ととる人もいるため、使う相手は見定める必要があります。

「お疲れ様です」の言い換え表現

「お疲れ様です」は社内で使うことはできますが、本来は目上の人から目下の人に使う言葉であるため、使用できるシチュエーションが限定的です。そのため、同じニュアンスで使用できる言い換え表現を押さえておくと良いでしょう。

お先に失礼します

「お疲れ様です」を”先に帰ります”と言う意味で使用する人もいます。先に帰ることを断る場合は「お先に失礼します」に言い換えできます。

おかえりなさい

帰社した人の「ただいま戻りました」と言う言葉に対して「お疲れ様です」と返答する人もいます。この際は「おかえりなさい」で対応できます。

「お疲れ様です」の英語表現は?

英語では「お疲れ様です」にピッタリ合致するフレーズはありません。

英語圏では相手を労をねぎらう挨拶自体がないため、それに近い表現を使うことになります。

Thank you for ~(~ありがとうございました)

「Thank you for ~」は様々なシーンで感謝を伝えることができ、目上の人に対しても使用可能です。

「お疲れ様です」は注意して使おう!

「お疲れ様です」はビジネスシーンで非常によく使われる言葉ですが、本来は目下の人が目上の人に対して使用できる言葉ではありません。しかし、秘書検定にも記されている通り、「お疲れ様です」は目下から目上の人へ。「ご苦労様です」は目上の人から目下へ使える表現と言うのが現代の解釈となっています。

ビジネスのシーンで「ご苦労様です」を使うことは社長などに就任しなければ使う機会はほとんどないため、頭の片隅に追いやってよいでしょう。昇進するまでは「お疲れ様です」と共に言い換え表現を適切な場面で使いこなせるビジネスパーソンを目指しましょう!