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コミットするの意味とは?ビジネス用語?使い方や英語、言い換え、類語まで徹底解説

「コミットする」は保証するわけではない約束のこと!

ライザップのCMでおなじみの「コミット」は「責任を持って深く関わる」という意味のカタカナ語。「コミットする」は「私はあなたに責任を持って深く関わりますよ!」という意味になります。そんな風に言ってもらえたら、「任せれば何とかなる。大丈夫だ」と、いう気がしますよね。

でもちょっと待ってください。「コミットする」は「結果を保証する」という意味ではありません。「めちゃくちゃ頑張ってやるけど、ダメだったらその時はごめんね」という逃げ道が陰に隠れてますよ。

この記事では「コミット」の意味や使い方を徹底解説。不用意な使い方で誤解を生まないようにぜひ読んでみてください。

コミットの意味を詳しく解説

この記事のしょっぱなの文を読んで「ええっ⁉結果を保証してくれるんじゃないの?」と思った人もきっと多いですよね。間違えないように「コミット」の意味を詳しくみていきましょう。

コミットの語源

コミットは「委託する、ゆだねる、関係させる、(責任上)引き受ける、約束する」などの意味を持つ英語「commit」が語源になっています。

基本はビジネス用語で、約束する意思を強く示すときに使われます。

コミットの類語・言い換え

「コミット」はライザップのイメージが強烈ですよね。しっかり約束する意思はあるけれど、「コミットする」と言うのはマネしてるみたいで気が引ける。そんな方は次に紹介する「コミット」の類語・言い換えの言葉を使ってみてください。

・身を粉にする
・しゃかりきになる
・身を入れる
・真剣に向き合う
・熱を入れる
・尽力する
・お役に立つ
・身を入れて~する

コミットの使い方

「コミット」の意味はつかめましたか?この見出しでは「コミット」の使い方や注意点を例文で紹介します。誰かに言われた時、自分が言うとき、「コミット」はどういう意味合いで使われるのかイメージしながら読んでみてください。

誰かに言われたコミット

例文:あなたのトラブル解決にコミットするので、なんでもお話聞かせてください。

この文のコミットは「トラブルを解決できるように精一杯あなたのお手伝いをさせてもらう。」という意味です。「必ず解決します!」と言っているわけではないので過度な期待はしないように気をつけてください。

自分が言うコミット

例文:先輩を差し置いてプロジェクトリーダーに選ばれてしまった。これはもう結果にコミットしなければ背中を押してくれた先輩に顔向けできない。

コミットは高い目標をあえて掲げることで自分にプレッシャーをかけ、気合を入れたいときにも使います。自分自身に発破をかけるこの使い方は「コミット」の前向きな使い方でいい印象を受けますよね。しかし、あまりに高すぎる目標を立てて結局達成できずでは周囲の信頼を失ってしまいます。自分の力量を見誤らないように気をつけてください。

コミットメントが日本で流行ったきっかけはカルロス・ゴーン?

「コミットメント」は「関わり合い」「約束、公約」「有価証券の売買契約」と言う意味。単なる口約束や口だけの介入ではなく、責任が伴う場合に使われる言葉で、「コミット」の名詞にあたります。

日本ではカルロス・ゴーン社長が日産自動車経営再建計画の説明時に「コミットメント」を繰り返し使用したことで流行したと言われています。ただし、この時のゴーン社長は「必達目標」の意味で「コミットメント」を使っていたようなので、意味合いとしては本来のものより少し狭くなります。

IT用語としてのコミットは全然違う意味!

「コミット」はIT用語としても使われますが、この場合のコミットは「全てのトランザクション処理が正常に終了したことを確認し、データベースを更新すること」という意味になります。前の見出しまでの「コミット」と意味が全く違いますね。

トランザクション処理というのはデータベースの更新に必要な一連の作業のことです。「コミット」したら「プッシュ(新しいデータを追加すること)」します。

間違ってプッシュしちゃったら

「コミット」を間違って「プッシュ」してしまってそれを取り消したいときは、「git reset(前の状態に戻す)」を使うか、「git revert(取り消したいコミットを否定するコミットを新たに作成することで前の状態に戻す)」の2つのやり方があります。

チーム作業の場合、勝手に「git reset」を使うと競合を起こしてデータに矛盾が生じるため、「git revert」を使う必要があります。どうしても「git reset」で「コミット」を削除する必要があるときには、プロジェクトマネージャーに「git reset」を頼んでください。

コミットの対義語は「オミット」?

「オミット」は「コミット」に似た音の言葉ですが、「除外」という真逆の意味になってしまいます。「オミット」の語源は英語の「omit」。「omit」は「省く、省略する、怠る、なおざりにする」という意味です。

コミットとオミットの例

A:新商品のターゲットは女性。全てにおいて合理性よりも女性受けが優先される企画だから女性社員コミット、男性社員はオミットの方向で会議が進んでいくんだ。
B:我々おじさんに女性のときめきポイントはわからないからねぇ。

この文での「コミット」は「ゆだねる」、「オミット」は「なおざりにする」という意味で使われています。

コミットの関連語:コミットメント・ライン

「コミットメント・ライン」とは金融機関と借り入れする企業側が事前に取り決めした期間・融資限度額の範囲内でなら借り入れ企業側の請求によって、いつでも追加審査なしで金融機関が融資をおこなう契約(コミット)のこと。漢字で表記すると「銀行融資枠」になります。

安定した経常運転資金枠確保、マーケット環境の急変に対応する目的などで利用されます。

「コミットする」は責任をもって発言しよう!

「コミットする」は結果を保証する言葉ではありません。だからといって軽い気持ちで「コミットする」を口にして、約束した結果を出すことができなかったとしたら、相手の信頼を裏切ることになってしまいます。

「コミットする」ときには相手にそれなりの誠意と覚悟をもって発言するようにしましょうね。

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