テクスチャーとは「質感」のこと
テクスチャーとは、端的にいうと「質感」のことです。ひと言で質感といっても、実にさまざまなものがありますよね。
「ザラザラ」
「ぷにゅぷにゅ」
「さらさら」
「シルキー」など
テクスチャーという言葉は、化粧品の触感について使うときもあれば、紙について使うときもあります。とにかくモノの質感について言及するときには使えちゃうというわけです。
使いこなせると「オシャレ」「セレブ」「イマドキ」な印象を与えてくれる言葉なので、テクスチャーの意味や使い方をしっかり理解しておきましょう!
テクスチャーの意味
テクスチャーとは、英語の「texture」に由来する言葉です。直訳すると「素材感」「材質感」といった意味を持ちます。日本語で書く場合は「テクスチャー」でも「テクスチャ」でもOKですが、業界によってどちらを使うか変わるケースもあります。
基本的にはモノの質感に関連して用いられると覚えておけば問題ナシです。ただ、場合によっては少し違うニュアンスで使われることもあるので、次の項目を確認しておきましょう。
「質感」という意味のテクスチャー
モノの質感という基本の意味で使われる場合がこちらに該当します。金属、紙、木、液体、布、食べ物など、さまざまなモノの手触り・食感について言及するときに使えます。ジェルやクリーム、リップなどの化粧品について用いられることも多いです。
「このリップは柔らかいテクスチャーだから好きなんだよね」
「この服はテクスチャーが心地いいから、リラックスできる」
「このプリンのテクスチャーはドロっとしていて、ちょっと苦手かも…」
「パターン」「画像」という意味のテクスチャー
CGやデザインの業界でテクスチャーというときは、少し意味合いが変わってきます。布や石、木材など、さまざまな質感や表面を表現した模様やパターン、画像などをテクスチャーと呼んでいます。
この意味で用いる場合は、「テクスチャ」という表記が多い傾向にあります。よくホームページを作る人が背景や模様の無料素材を探すことがありますが、そういったものを扱うサイトには「テクスチャの無料素材」などと書かれていたりします。
「デニム風の背景画像を使いたい。いいテクスチャはないかな?」
「このサイトは無料なのに、いいテクスチャがいっぱいある」
「生地」という意味のテクスチャー
テクスチャーには、「生地」や「織り方」など布にまつわる意味もあります。先にご説明したように、布を表現した模様や画像という意味もあるのですが、この場合は「布そのもの」を表すということになります。
「バッグを作りたいから、いいテクスチャーがないか手芸店に行ってみます」
「カラフルなテクスチャーでベッドカバーを作りたい」
「音の組み合わせ」という意味のテクスチャー
音楽の分野では、楽曲の響きに対して「テクスチャー」という言葉が使われます。元になっている英語は同じなのですが、なぜか「テクスチュア」と表記されることが多いです。音楽で使う場合、「空気感」という日本語に置き換えてみるとわかりやすいかもしれません。
「この曲のテクスチュアは軽いですね」
[番外編]ポケモンにはテクスチャーという技も
ポケモンのゲームで、「テクスチャー」という技があります。ポリゴン系統のポケモンが使える技で、初代のテクスチャーは「自分のタイプを相手と同じにする」という効果がありました。その後は微妙に技の内容が変わってきています。ちなみに、「Zテクスチャー」という技はめちゃくちゃ強いらしいです。
テクスチャーの類語・関連語
テクスチャーという言葉に関連して、一緒に覚えておきたい言葉がいくつかあります。特定の業界でしか使用しない表現も含まれますが、この機会にあわせてチェックしておきましょう。
テクスチャード加工
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維に伸縮性を持たせるための加工を指します。加工された糸のことは「テクスチャード加工糸」といいます。アパレル業界などで用いられることのある言葉です。
テクスチャーマッピング
三次元のCGを制作するときに、物体の表面に模様や質感を画像データから与えていく技術のことです。このときに使う画像データのことをテクスチャーといい、それを立体的な物体に割り当てていくイメージです。
テキスタイル
テクスチャーと少し響きが似た言葉ですが、テキスタイルには「生地」や「布地」といった意味があります。テクスチャーにも「生地」という意味があるので、この意味ではオーバーラップしていますね。また、他の言葉では布や織物を「ファブリック」ということができます。
テクスチャーでオシャレな印象に
テクスチャーという言葉には、どこか透明感のあるオシャレな雰囲気が漂っています。
「これは肌触りがいいね」というよりも、「このテクスチャーは滑らかだね」という方が数倍オシャレな印象です。
ビジネスシーンでも、製造や開発に携わる人はもちろん、アパレル・音楽・建築・ITなどさまざまな業界で働く人が使えます。仕事でもプライベートでもテクスチャーという言葉を使って、少しだけ周りと差をつけちゃいましょう!