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オフレコとはどんな意味?英語や類語、反対語って?例文で正しい使い方をチェック

オフレコとは「公表しない」ということ!

先輩

ちょっと、今言ったことメモしてんの?
オフレコですよね?わかってます!誰にも言いませんから!

新人

先輩

オフレコって本来は記録もしちゃいけないのよ。自分が忘れないようにメモしてるんだろうけど、絶対にほかの人の目に触れないように注意しなさいよっ。

友人同士での会話でも、内緒にしてほしい内容の場合は『オフレコ』を使っている人はいますよね。しかし、「〇〇さんまでなら言ってもいいけど、△△さんには言わないで」というように、公表してはいけないとする範囲やレベルは人それぞれではないですか?

それでは、オフレコはいったいどれくらいのレベルの秘密事項のことを指すのでしょうか。言葉の意味や使い方も含めて解説していきますので、これまで「よくわからない…」と思っていた人はこれを機にしっかり覚えるようにしましょう。

オフレコの意味をチェック

オフレコは『公表しない』という意味合いの言葉ですが、外国人にも伝わるのでしょうか?それとも和製英語?まずは語源や詳しい言葉の意味、使い方などを明確にしておきましょう。

オフレコって何?

オフレコは、もとは報道機関、特に政治に関係するところで使われていた報道用語で、記録や公表をしないという意味です。たとえば、政治家が記者会見を開いた際に「これはオフレコでお願いします」と言えば、「その会見の場で発言した情報は、新聞やメディアなど、公の場で公開しないでほしい」ということになります。

今では一般ビジネスの分野や日常生活での会話でも登場しますが、特に取材、インタビュー、記者会見の場面でよく使われる言葉です。

オフレコの語源は英語

オフレコの正式名称は『オフザレコード』といい、スペルは『off the record』です。これが語源で、今は略語の『オフレコ』が世の中で広く使われています。

『record』には『記録』という意味があり、それをoffにする。つまり、『記録をしない』ということですが、現在では広く『公表しない』の意味で使われるようになりました。

オフレコの使い方・例文

オフレコは実際の会話ではどんな使い方がされているのでしょうか。いくつか例をあげてみました。

例文1
オフレコを条件にあなたの会社の取材を受けたのに、なぜ情報が新聞に出てるんだ?!担当の女性記者には責任をとってもらうぞ!
例文2
この開発情報は外にもれては当社の運営に大きく影響を与えてしまいます。今の話はオフレコでお願いします。
例文3

新人

これ、部長からオフレコで頼むって言われたんですけど、どう処理すればいいんですか?
アンタ!オフレコって言われたなら私に話しちゃダメじゃない!わからないなら部長に聞いてきなさい!

先輩

「オフレコでお願いします」は「公表しないでお願いします」、「オフレコを条件に」は「公表しないを条件に」に訳すことになりますよね。

厳密に考えると日本語としてはちょっとおかしな表現に思えるでしょう。しかし、オフレコ自体『秘密事項』『秘密の内容』『公表してほしくない情報』などの意味合いも含めて使われることが多いため、会話の中では例文のように登場することになります。

オフレコの類語・言い換え表現

『記録や公表をしない』という意味のオフレコは、次のような言い換え表現をすることができます。

オフレコの類語(言い換え表現)
・ここだけの話
・非公式
・インフォーマル
・非公開
・正式ではない
・記録外情報
・極秘
・秘め事
・掲載禁止
・コンフィデンシャル など

コンフィデンシャルは『マル秘』という意味があり、主にビジネスシーンで公表してほしくない情報を取り扱う際に使います。しかし、記録をしてはいけないという意味は含まれないので、オフレコよりは少しレベルが下になるでしょう。コンフィデンシャルについては次の記事で詳しく解説していますので、読んでみてください。
「コンフィデンシャル」の意味・使い方とは?プレゼン資料で使うマークの正体も解説

インフォーマルは、公式であるさまを表すフォーマルの対義語で、公式でないさまを表します。ほかにも『略式』という意味があるので、『インフォーマルな服装』『インフォーマルな会合』といった使い方もされる言葉です。

オフレコの反対語・対義語は「オンレコ」

オフレコが『公表しない』という意味なら、『公表する』という意味合いの言葉もありそうですよね?オフレコの反対語は、『off』の部分を『on』に変えただけのオンレコになります。

オフレコと同様に、オンレコは略語であり、正しくは『オンザレコード(on the record)』となります。『公開しても差し支えない』『記録してもよい』といった意味合いで、主に報道機関や記者会見の現場などでよく使われます。

ちなみに、オフレコに似た言葉でアテレコってあるでしょ?この言葉は、洋画など、演技に声を当ててレコーディングすること。オフレコとは意味が全然違うから間違えないようにね。

オフレコという言葉はもう古い?死語…?

死語とは、以前は世の中で頻繁に使われていたが、現在では使われなくなった言葉のことを指します。

昔から使われているオフレコですが、若い人の間では「古い!」と死語のように扱われているという説もあります。しかし、日常生活で使われることがあまりなくても、一部の分野であたりまえのように使われている言葉ならば、死語とはいえません

そのため、オフレコは完全に死語と言い切ることはできず、個人の感覚によって変わるといったほうがいいのかもしれませんね。

報道でときどき生じる「オフレコ破り」とは

報道番組を見ていると、ときどき『オフレコ破り』という言葉がでてきます。これは、約束を破ると同じ考え方で、オフレコの約束をしていたのに公表されてしまったときのことという意味です。オフレコ破りをしないように、情報を発信する立場にある人は注意しましょう。

ビジネスシーンでオフレコと約束したら必ず守ろう!

オフレコの本来の意味は、『公表しない』のはもちろんのこと、『記録をしない』ということも含まれています。しかし、耳で聞いただけでは内容を覚えられないため、場合によってはメモをとる人もいるでしょう。その際は情報の取り扱いに注意が必要です。

ビジネスシーンにおいて『オフレコ』の約束を破ると会社の信用を失う場合もあります。気軽に使いやすい言葉であっても、「公表しない」という約束を守る責任感はしっかりもつようにしましょう