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トレードオフするの意味とは?日常生活での使い方例文や言い換え・類語・反対語まで徹底解説

トレードオフとは、両立できないはがゆい関係性のこと!

トレードオフは、どちらかを取ればどちらかを失うこと、または二者選択を迫られた状態。日常生活やビジネスのシーンでもこのような関係性はよく見られます。人生もビジネスも選択の連続。毎回ベターな選択をし続けたいものですね。

トレードオフの意味

トレードオフとは、どのような意味でしょうか。また、語源はどのようなものなのでしょうか。

あちらを立てればこちらが立たず

トレードオフは、「AとBはトレードオフの関係性にある」というように使用され、「Aを追求する分、Bは犠牲にしなければいけない」という意味を持ちます。まさに、あちらを立てればこちらが立たずということです。

トレードオフの語源

英語のトレードは、「trade:商売する・取引する・売買する」などの意味があります。プロ野球の世界では、異なるチームで選手同士、または選手と金銭を交換することを「トレード」と呼びます。「off」は「離れる・外れる・止める」などの状態を表す言葉。主に動詞や名詞の後に伴い使われます。

つまりトレードオフとは、取引や交換がうまく機能しないことを表しており、2つの事柄どちらかを立てれば1つが立たないという状態を示しています。

トレードオフの関係を例文で解説

よくある例をご紹介していきましょう。「勉強と遊び」「恋と仕事」「美食とダイエット」などは、どれも両立が難しく、一方を犠牲にせざるを得ない組み合わせです。こうした組み合わせを以って「勉強と遊びはトレード・オフの関係性にある」と表現します。

日常生活でのトレードオフの関係を例文で解説

前項で述べたように、トレードオフの例として挙げられるものが、日常的に多く存在します。「おいしいものをいつもお腹いっぱい食べたい」という欲求と「痩せてスリムになりたい」という欲求を同時に満たすことは、ほとんどの場合不可能であり、トレードオフの関係にあります。また、「試験で良い点を取りたいけれど、思う存分眠りたい」というのも難しい話なので、トレードオフの関係性にあるでしょう。

ビジネスでのトレードオフの関係を例文で解説

ビジネスでもトレードオフの例はよく見られます。なぜなら、顧客は常に少ないコストで良質なものを欲しがり、企業は生産コストを最小化しつつ利益を最大化することを望むからです。例えば、取引先からは「品質をもっと高めてください」と言われるが、上司には「もっとコストを下げろ」と言われる。この状況はまさにトレード・オフ。ビジネスの世界では消費者と製造者の望むバランスを上手く取れる人が、成功すると言っても過言ではありません。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」と間違えないで!

「両者をいっぺんに獲得・達成することはできない」という意味では、「二兎追う者は一兎をも得ず」とよく似ています。しかし、「二兎を追う者は一兎をも得ず」は、うさぎ2羽を欲張って追う人が2羽とも逃してしまうことの例えであるこの慣用句は、どちらも逃げてしまっている状態なのでトレードオフの後の話です。トレードオフはあくまで2つの事柄どちらとも成功が成り立たない関係性を示し、2つのうち一方は選択的に成功する度合いが高いものです。

経済学でのトレードオフの考え方

経済学では、トレードオフという言葉は、よく「機会費用」と結びつけられます。機会費用とは、トレードオフで選択しなかったことによる損失のこと。例えば、1年アルバイトすれば100万円稼げるのに、その間ずっと趣味に時間を費やしたとすると、「労働の代わりに趣味を選択した」機会費用は100万円となります。

トレードオフの関連語

「トレード〇〇」という言葉を聞いたことがある人は多いはず。「トレード」は様々な単語と繋げてひとつの言葉を作る場合が非常に多いです。これらの関連語を見ていきましょう。

トレード

トレードとは、前述した通り、「trade:貿易・商売・職業」を示す英語。日本語でも貿易や商売を指すことが多い用語です。フェアトレードなど言葉を繋げて使われることが多いです。

トレード・シークレット

トレード・シークレットとは、企業秘密のこと。経済学用語のひとつであり、特に財産的に価値のある秘密を指します。

トレード・ショー

トレード・ショーとは、産業見本市・新技術などの情報を発表する展示会のこと。よく大きな会場で「〇〇メッセ」が開催されますが、それのことです。

トレード・タームズ

トレードタームズとは、貿易における契約条件のこと。商品を海外から輸送するには、商取引の国際ルールがあり、その条件を満たすものしか輸送できません。「terms」は「条件」の複数系であり、貿易条件とそのまま訳されます。

トレード・ネーム

トレード・ネームとは、商標・商品名のこと。クレラップやバンドエイドなど、メーカーが取り決めた名前がその物の名前のように使われることも少なくないですね。

トレード・マーク

日本語でもよく聞く言葉、トレード・マーク。商標、人や物の特徴的性質や外見のこと。

トレード・マネー

トレード・マネーとは、移籍料・移籍金のことで、スポーツ界でよく使われる言葉です。サッカーやプロ野球で、選手が他チームに移籍するときに取引されるお金として知られています。

トレード・ユニオン

トレード・ユニオンとは、労働組合のこと。「trade」には、そもそも「ある労働に従事する」という意味もあり、共同体を意味する「union」と一緒になって、労働組合となります。

トレードオフの類語

今度は類語を見ていきましょう。

よく同義語だと勘違いされる「二律背反」

二律背反とは、法律の条文の中に、2つ一緒に見れば論理的に矛盾するが、それぞれで見れば正しいものが存在することを表す法律用語。もとはギリシャ語の「アンチノミー」の訳語です。中国故事の「矛盾:何でも貫く矛と何ものも通さない盾が存在する状態」をイメージすれば分かりやすいでしょう。トレードオフはあからさまな矛盾ではなく、「武器の強度をどちらか上げられるが、矛を強化してしまうと盾が強化できない状態」です。

似てるけど違う!「ジレンマ」

同じように、似ているため混同しがちな用語が「ジレンマ」。ある問題に対しての選択肢どちらを選んでも不利益があるため態度を決めかねる状態、または2つの相反する事柄に対し板挟みになることを言います。例えば、よく哲学や交渉術などで耳にする「囚人のジレンマ」は、良い選択をするための思考法であるゲーム理論の代表的なモデル。

2人の容疑者が、お互い意思疎通出来ない部屋で別々に尋問を受けますが、このとき「自白して相手が黙秘を続ければ、自分は無罪。相手は懲役10年」「2人とも自白すれば懲役5年」「2人とも黙秘を続ければ懲役2年」という条件を2人に出します。2人にとって最も良い選択はお互い黙秘を続けて懲役2年ですが、自分の利益のためにおそらく2人とも自白し、懲役5年になるでしょう。このように、各人が自分にとって有利な選択をした結果、協力するときよりも悪い結果を招いてしまうことを言います。

日本語でトレードオフを言い換えるなら?類語まとめ

トレードオフを日本語で言いかえるとしたら、対立関係・対抗関係・相反関係。前述した通り、矛盾とは異なります。

ビジネスにつきものなトレードオフでの選択をしっかり見極めよう!

人生はビジネスでもプライベートでも選択肢の連続。どちらを選択すべきかはしっかりと損得を勘定しなければいけません。見極め力を高め、最適な選択ができる人間を目指しましょう!

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