ASPとは?ソフトウェア、広告など業界による意味の違い、使用例を解説!

ASPには複数の意味がある

新人

先輩、さっきのシステム担当との打ち合わせででてきたASPってどういう意味ですか?
普通に会話に参加してるから、てっきりわかってるのかと思ってた…

先輩

新人

そもそも横文字が多すぎるんですよ!日本語でいきましょうよ!
気持ちはわからなくもないけど…。ASPにはいくつか意味があるから、この際きちんと確認して覚えておいた方がいいよ。

先輩

「ASP」はITやWebなどのサービスでよく使われる略語ですが、実は複数の意味があります。今回は代表的な意味や使用例を解説します。

ソフトウェア業界の「ASP」

ソフトウェア業界における「ASP」とは、「アプリケーションサービスプロバイダ(Application Service Provider)」の略語です。

Application Service Provider
ソフトウェアをネットワーク経由で提供する事業者、またはその仕組みのこと

どんなサービス?

従来、ユーザーは個別のパソコンにソフトウェアをインストールして利用するのが一般的でした。これに対し、ASPはサーバのクラウド上にソフトウェアのプログラムデータを保管。ユーザーはインターネットを経由してASPのサーバにアクセスすれば、ソフトウェアを利用できます。高速&大容量のインターネット通信が可能になったことで、身近になったサービスの1つです。

企業で広く普及しているほか、最近では個人での利用も増えています。

企業向けのASP
会計管理、売上管理、給与計算、販売管理など
個人向けのASP
Gmail、iCloud、スケジュール管理、家計簿など

ASPの発展形として、SaaS(Software as a Service)と呼ばれるサービスもありますが、現状では大きな区別はなく、ほぼ同義と考えて問題ありません。

メリット・デメリットは?

ASPを利用する際のメリット・デメリットも押さえておきましょう。

メリット

  • インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも利用できる。
  • システムを一から構築する必要がないため、導入が容易。
  • 管理の手間がかからず、ランニングコストも安価

デメリット

  • インターネット環境がないと使えないため、災害時に弱い。
  • サーバを他の利用者と共有する仕組みのため、情報漏洩のリスクがある。セキュリティはASP業者に依存。
  • 複数のユーザー利用を前提に開発されているため、カスタマイズが困難。

広告業界の「ASP」

広告業界で「ASP」といえば「アフィリエイト・サービス・プロバイダ(Affiliate Service Provider)」のことを指します。

Affiliate Service Provider
インターネットを中心とした成果報酬型の広告を配信するプロバイダ

どんなサービス?

インターネットを利用したマーケティングのうち、広告のクリック数や商品の購入など、あらかじめ定められた条件に基づき、報酬を支払う手法を「アフィリエイト広告」といいます。ASPは、広告主と広告掲載メディア(アフィリエイター)を仲介する役割を担います。

 

ASPの具体例
楽天アフィリエイト、アマゾンアソシエイト、Google Adsense

メリット・デメリットは?

広告主とメディア(アフィリエイター)それぞれにメリット・デメリットがあります。

広告主にとってのメリット

  • 成果報酬型なので無駄なコストがかからない
  • ブログ記事などへの広告掲載は、一般広告より自然でサイト訪問者の関心を引きやすい。

広告主にとってのデメリット

  • 成果がでなくてもASPへ一定の支払いが必要
  • 広告効果は掲載メディアの質に左右される。場合によっては炎上するケースも。
  • 掲載当初は反響が大きいが、短期的効果に終わることが多い。

メディア(アフィリエイター)にとってのメリット

  • 費用や在庫などの負担がなく手軽に始められる。

メディア(アフィリエイター)にとってのデメリット

  • 広告に関する知識がないと成果がでにくく、報酬を得にくい

IT用語の「ASP」

IT用語にも「ASP」があります。こちらは「アクティブサーバーページ(Active Server Pages)」の略語です。

Active Server Pages
Microsoft社が開発したウェブサーバソフト(Internet Information SerivicesもしくはPersonal Web Server)の拡張機能の1つ

どんな機能?

Webページ間のデータのやりとりを簡便にする仕組みです。プログラムをWebサーバ上で処理し、その処理結果を HTMLでブラウザに送信することで、動的なWebページの生成や対話型Webアプリケーションの作成を可能にしています。

新規の使用例は稀

後継技術として「ASP.NET」が開発されたため、新規のシステム開発で「ASP」が利用されることはほぼありません。「ASP.NET」との対比で「クラッシックASP」と呼ばれることもあります。

ASPの使い方・使用例

複数の意味を持つ「ASP」。シーンによって使い分けが必要です。例文をいくつか挙げますので、それぞれどの意味に該当するかイメージしてみましょう。

例文1

上司

来月から新しい営業管理システムを導入することになった。ASPだから、外出先でもスケジュール調整や商談結果の報告がスムーズにできるぞ!
それは効率上がりますね。僕、今月担当が増えて出先での仕事も増えたから、すごく助かります!

新人

例文2

先輩

先月出したWeb広告、反応イマイチなんですよね…
広告予算はこれ以上割けないぞ!なにか改善策ないかな?

上司

先輩

ASPの営業担当に相談してみます。今後も効果が出ないなら、他のASPも当たってみますね。
例文3

新人

手っ取り早く収入を増やしたいんで、副業でアフィリエイターを始めようかと思ってます。どのASPがいいかなぁ…
アフィリエイターって、そんなに甘くないと思うけど。ちなみにウチの会社は副業禁止だよ!

先輩

例文4
このバージョンで使用されているASPは、現在もサポート対象です。

例文1はソフトウェアサービスの「アプリケーションサービスプロバイダ」、例文2と3は広告サービスの「アフィリエイトサービスプロバイダ」、例文4はIT用語。違いは見分けられましたか?

複数の意味を持つ用語には要注意!

新たなサービスやテクノロジーの分野では、さまざまな用語が生まれては消えていきます。中には今回解説したASPのように、複数の意味を持つものも。利用するシーンに応じて、適切な使い分けができるよう、キャッチアップに務めましょう!