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生命保険会社や保険代理店の社員は、生命保険協会が主催する業界共通試験の受験を義務付けられています。一般課程からスタートして、最終段階となるのが「生命保険講座」です。
今回は、生命保険講座の概要と受験対策について解説します。
生命保険講座とは?
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ここではまず生命保険講座の概要をご紹介します。
主に総合職が受ける業界共通試験
生命保険講座は、生命保険協会が主催する最難関の業界共通試験です。
受験者は生命保険会社の総合職が中心です。営業職や代理店の社員の大半が受験するのは、応用課程か生命保険大学課程まで。生命保険講座の受験を求められることはまずありません。
知識向上を目的とした試験
生命保険講座は、生命保険会社職員の知識向上を目的とした試験です。一般課程や変額保険販売資格のように、不合格になると業務に支障が出ることはありません。また、他の業界共通試験と同様、退職すると無効になります。業界外ではあまりメリットのない資格といえます。
とはいえ不合格だと、人事査定に影響する可能性も。総合職にとっては疎かにできない試験といえるでしょう。
全8科目の合格が必要
生命保険講座の試験は、以下の8科目で構成されています。
・危険選択 ・約款と法律
・生命保険会計 ・生命保険と営業
・生命保険と税法 ・資産運用
それ以前の業界共通試験と比較すると、出題内容の専門性は相当高くなります。また、8科目すべてに合格する必要があります。
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生命保険講座の受験概要は?
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効率的な受験対策のためにも、まずは試験の実施概要を押さえておきましょう。
受験機会は各科目年1回のみ!
生命保険講座の試験日は、2科目ずつ年4回設定されています。つまり、各科目と年1回しか受験機会がないということです。不合格の場合は、翌年の試験日を待つしかありません。
2020年度より、現行のマークシート方式からコンピュータ方式(Computer Based Testing=CBT)に移行予定のため、試験日時の選択肢は若干増えるものの、受験のチャンスが各科目1回という制限に変わりはありません。
受験スケジュールをきちんと把握した上で、できれば1度で合格できるよう準備しておきましょう。
参考
CBT試験概要一般社団法人 生命保険協会
合格ラインは100点満点中60~70点
科目ごとの合格点は100点満点中60~70点。受験者が限られていることもあって、合格率は比較的高いとみられています。
なお、8科目の合計点が720点以上(平均90点以上)の場合は「優秀賞」が授与されます。希少価値が高いため、人事査定でプラス評価する会社も多いようです。
短期で合格するコツは?
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業務の合間を縫って学習時間を確保するのは、決して楽ではありません。できれば効率よく合格を目指したいもの。ここでは短期合格を目指す人向きの勉強法をご紹介します。
テキストは読み流す程度でOK
他の業界共通試験同様、生命保険講座についても、市販の教材はないので、会社から支給されるテキストと問題集を使用して勉強します。しかしながら、テキストの分厚さと難解さは、それまでの試験とは比べ物になりません。科目ごとに若干ボリュームに差があるものの、きちんと読み込むのは正直骨が折れます。
優秀賞をねらうなら精読すべきですが、そうでなければ、むしろ学習意欲を削がれる可能性が高いです。単に合格を目指すだけなら、テキストは読み流す程度で充分です。
短期合格を目指すなら問題集の反復が有効
生命保険講座の出題傾向は、毎回ほぼ変わりません。つまり、過去問題を反復学習して、頻出問題を把握するのが最も効率的な学習方法です。時間が取れない人は、過去3回分程度の問題を反復して、解答を覚えてしまいましょう。
科目によっては、得意・不得意に個人差が出ます。学習時間はバランスよく配分しましょう。身近に合格者がいれば、試験の内容や勉強方法について、情報収集しておくとよいでしょう。
1度で合格できるよう入念な準備を!
生命保険講座は、できれば1度で合格しておきたい試験です。業務上、優先度が低いからと軽視していると、何度も受験を強いられることになりかねません。
きちんと対策さえしておけば、決して難しい試験ではありません。忙しいからと疎かにせず、入念に準備しておきましょう!