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生命保険会社に入社すると、数々の業界共通試験が待ち受けています。応用課程もその1つ。今回はその内容や難易度など、受験者が気になる情報をまとめて解説します。
生命保険 応用課程ってどんな試験?
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まずは応用課程試験の趣旨や求められる知識レベルなどを解説します。
FPサービスに必要な知識習得が目的
応用課程は、生命保険協会が主催する業界共通試験の1つです。それまでに学んだ基礎を深め、ファイナンシャル・プランニングの視点でサービスが可能な知識レベルを目指しています。
このため税法や社会保障制度など、より幅広い知識が求められます。合格すると「シニア・ライフ・コンサルタント(SLC)」の称号を名乗ることができます。
専門課程の次は応用課程試験!
応用課程の受験タイミングは、概ね入社後1~3年以内。入社直後に受験する一般課程、数か月後に受験する専門課程・変額保険販売資格に続き、4つめのステップに当たります。
所属によっては、業界共通資格はここまでを義務付けていて、あとは任意受験としているケースもあります。
不合格の場合、業務上の支障はありませんが、昇格や昇給の査定に響くことも。通常、合格するまで会社から受験を指示されますので、できれば一度でクリアしておきたいところです。
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応用課程の試験概要や対策は?
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ここでは応用課程試験の実施概要や難易度、受験対策について解説します。
受験機会は年3回
応用課程試験の受験は、専門課程と同様年3回です。2020年4月より、従来の紙ベースの試験から、コンピューター式(Computer Based Testing=CBT)に移行します。CBT導入後の試験時間は80分(現行90分)。合格点は100点満点中70点以上です。
参考
CBT試験概要一般社団法人 生命保険協会
難易度は若干上がる程度
求められる知識のレベルが上がるため、専門課程以前より若干難易度は上がります。ただし、一般の資格試験や国家試験に比べると、合格率ははるかに高いといわれています。
出題は約7割が選択問題、残りの約3割が計算問題。専門課程以前と比較すると、計算問題の割合がやや増えますので、ここを確実におさえることがポイントです。
受験対策はそれまでと同じ!
応用課程試験の受験対策は、専門課程までと基本的に変わりません。会社から支給されるテキスト・問題集を使用して反復学習しておきましょう。
出題傾向は毎回ほぼ類似しています。特に計算問題は、税額や利回りなど頻出されているものが複数ありますので、必ず解法をマスターしておきましょう。
既に一定の業務経験を積んだ社員なら、内容はあまり難しくありません。通常、学習は短期間でOK。要領のいい人なら、試験直前の2~3日前の勉強で充分合格できます。
学習時間の確保が最大の課題!
応用課程試験は、普段の実務で慣れ親しんだ内容の出題も多く、決して難しくはありません。それでも事前学習は必要です。業務で多忙を極める人にとっては、勉強の時間を確保することが、最大の難関かもしれませんね。
とはいえ忙しいからこそ、1度で効率よく合格しておきたいもの。きちんと準備した上で、試験に臨みましょう。