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「TOEIC200点→800点」苦手な英語を克服できたワケとは?Webライターとりさん

会社員からフリーランスのWebライターに転職したとりさんは、学生時代から海外の憧れは人一倍強く、英語を喋れるようになりたいと思っていた。しかし中学生で英語に苦手意識を持ち、高校生の時に受けたTOEICのスコアは200点。海外への憧れはあるのに、英語が出来ない自分に劣等感を抱いていた。今では、TOEICのスコアは800点以上とれるようになり、英語に関する記事を執筆している。苦手な英語を勉強してきた原動力はなんなのか。とりさんのこれまでの背景を聞いた。

海外の憧れはあったが英語は苦手

とりさん
とりさんは物心ついた頃から海外に憧れていた。その理由は、とりさんの父親が若い頃、よく外国を旅していて、とりさんは父親から旅の話を聞く機会が多かったそうだ。シベリア鉄道に乗ってヨーロッパロシアを回る話を聞いたこともあった。

その影響から英語にも興味を持ち始めた。さらに洋楽やハリウッドの映画、ドラマを見ていたら、英語の言語音を“好き”になったそう。しかし学校の授業で習う英語には興味を持てなかったと話す。「テストのための勉強に面白みを感じられなくて。高校生で受けたTOEICのスコアは200点でした。自分でもNHKの英語のラジオを聞いて勉強することもありましたが、ひとりでの勉強は続かなくて」

だんだん英語に苦手意識を持つようになった。

一方、国語は得意だった。読書も好きでミステリー本をよく読んでいた。中学生の時には読書感想文で賞をとったこともある。そのきっかけが文章を書くことの自信に繋がり、ライティングに興味を持ったそうだ。そして大学生の頃にライターの活動をしていた。

社会人になって英語を学ぶ

大学卒業後は、通信販売のカタログ制作をしているところに入社する。とりさんは商品の選定や企画、編集に携わった。仕事にやりがいはあったが、海外への憧れと英語を喋れたらいいのに。という思いを持ち続けていた。

それから23、24歳の頃、やはり英語を話せるようになりたくて、英語の発音を学べるサークルに入った。当時とりさんは、SNSに日記を書いて発信した。翻訳機を使いながら英語で文章を書いていたそうだ。そこでサークルの仲間と英語で会話するようになった。

「ひとりだと勉強するのに行き詰まっていたけれど、仲間がいると気持ちに張りが生まれました」

しばらくして、とりさんは退職しようと決意する。その後、オーストラリアに一年半の留学。それからフィリピンに2カ月滞在して、海外で生活する経験を得られた。海外の人と実際に会って喋れる環境は貴重な体験だった。しかし、思ったようには喋れなくて悔しい思いを何度もしたそうだ。

帰国後は、それが英語の勉強を続けるモチベーションに繋がった。「出来ていないところに気付くと課題や改善点が見えてきて。もっと喋れるように勉強しようと思いました」

TOEIC800点以上とって、自信がつく

とりさん
TOEICを受けた理由は、“自分に自信を持ちたかった”からだという。「初めて受けたTOEICのスコアが200点だったので、劣等感がありました。だから自分は出来ないという状況を払拭したかったんです」

その後、オンライン英会話も利用しつつ、試行錯誤しながら英語の勉強を続けていると、とりさんのTOEICのスコアは徐々に上がり始めた。

スコアを上げるには、身の丈にあったやり方が効果的だという。教材も自分のレベルにあったものを選ぶのがポイントだそう。(詳しくはとりさんの英語学習法『英語初心者が独学でTOEIC200点から800点に上げた勉強法』を読んでみてください。)

勉強を始めてから、かなりの時間はかかったものの、とりさんはTOEIC800点以上をとれるまでに成長した。すると以前の自分とは違う変化があった。

「これまでは、英語が流れてても雑音のような感じでした。それがクリアに聞こえるようになって。街なかでも英語を見ると目につくようになり、英語が日本語のように身近に感じるようになったんです」

会社員からフリーランスのWebライターへ

とりさんは英語を喋ることに自信がついてきた。そんななか、ある量販店で某有名メーカーの美容器具の販売員として働き始める。お店では外国人のお客様に応対することもあった。そんな時、一緒に働いていた方々から、とりさんは頼りにされていたと話す。

「誰かの役に立てるということが嬉しかったですね」

しかしコロナ禍となり、とりさんの仕事にも影響を及ぼして勤務時間は減っていった。

そういう状況のなか、空いた時間でWebライティングの勉強をしたいと考え、ライティングスクール「ライカレ」の講座を受講した。そこで文章の書き方、ライターの仕事の得方など学んだ。同時に、副業でクラウドワークス、ランサーズを利用してライターの仕事を始めた。やればやるほど、自分の成長になっていると感じたそうだ。

そして講座の生徒さんは本を出す方が多く、その活躍している様子を見て、自分も本を書いてみたいと思うようになる。それから一年半後、2021年9月に『月収+5万円 ダメ社員が英語Webライターになれた秘密』を出版した。

その後、勤めていた会社を辞めてフリーランスのWebライターに転職。英語、美容に関する記事を執筆している。最近では薬機法を学んでいるとりさん。美容の情報を、より信頼性がある記事にして届けたい気持ちから勉強を始めたそうだ。

とりさんは英語ができるようになり、自分の自信に繋がったという。何かスキルを身につけると、それがきっかけで人生が変わるのだろうと感じた。

取材・執筆:つか(@tsuka_0806