入社3年目の人事異動がきっかけで働くのが苦痛に。それでも12年間勤めて転職した理由

こんにちは。私はIT系企業のインフラエンジニアとして12年勤めて、初めて転職をしました。長年勤めた会社を離れ、心機一転新しい地へ身を置くことに不安もありましたが、それ以上に以前よりも自分らしく働けるようになれた気がしています!

今回は、そんな私の転職体験談をご紹介します。

学生時代学んだことを活かしてIT業界へ

私は大学を卒業したあと、本社が首都圏にあるミドルウェア製品を扱うIT企業に入社しました。

学生時代に情報系の学部に通っていたため、学んだことを活かせるIT企業に就職をしたいとは思っていたのですが、「会社でこういうことをやりたい!」というような具体的な目標があったわけではありません。

さらにこの会社は大手企業のグループ会社なので、給料や福利厚生などが安定しているだろうし、田舎出身の私は漠然と都会のオフィス街で働いてみたいと思っていたので入社を決めました。

インフラエンジニアとして品質管理やテクニカルサポート業務を担う

入社後は品質保証部に配属され、最初の3年ほどはお客様が会社で使う業務システムの品質分析などを担当していました。

品質分析の仕事は、別のチームの方が作ったシステムに対して不具合が出るかをチェックし、もし不具合が出た場合はそれを分析してより良いものを提案していく仕事です。

業務はとても楽しく、もっとスキルも磨いていきたい!と思っていたころ社内異動がありました。入社後3年目を過ぎたころです。

しかも自社ではなく親会社のソフトウェア部門に配属され、テクニカルサポート業務を任されることになり、環境がガラリと変わりました。

テクニカルサポートの仕事は、基本的にお客様からの製品に関する問い合わせに答えたり、製品の障害が発生したときに現場に行き復旧作業を行ったりすることがメインの業務です。

転職するまでの9年ほどはこのチームで働いていましたが、テクニカルサポートの仕事を経験していくに連れ、どんどん働くことが苦痛になり、徐々に今のままでいいのだろうかと考えるようになりました。

変わらない毎日にこのままでいいのかと考え始める

もともとひとつの会社でずっと働き続けるのは嫌だな、となんとなく思っていたこともあり、12年も同じ会社で働いていると、変わりばえしない毎日に正直飽きている自分がいました。

しかもテクニカルサポートの仕事はワークライフバランスがとても取りにくかったのです。

障害が起きたら時間外であっても休日であっても関係なく対応しなければならず、いつ起きるかわからない、いつ終われるかわからないという状況にかなりストレスを感じていました。

夜勤業務自体はなかったものの、障害が復旧せず、深夜まで対応してタクシーで帰るということも珍しくはありませんでした。

人間関係は良好で不満はありませんでしたし、残業手当もしっかり支給されていたのですが、いつ呼び出されるかわからないので、休日の予定も立てにくく労働環境への不満は高まっていきました。

会社的にも配属されている部署の事業を伸ばそうとは思っていなかったようで、私が異動してからは新しい人が来ることはほとんどなく、この先の部署異動も期待できませんでした。

これまでにない大規模な障害を経験し、転職を決意

ぼんやりと転職を考えていて、社内異動によってさらにその気持ちが高まっていた私でしたが、ついに転職を決意させる決定的な出来事が起こります。

それはこれまでに経験したことのない大規模な障害対応です。

ある日社内システムに大規模な障害が起き、急いで現場に向かったのですが、原因がなかなかわからず、修復にもかなり時間がかかる状況でした。朝9時の始業時間は変わらずに、深夜までずっと障害対応を続けること4日間。

流石に気持ち的にも限界を迎えていました

果たして自分はこの仕事をこの先もずっとやっていけるだろうかと考えたとき、その答えは「NO」でした。

この出来事をきっかけに私は転職することを決意し、本格的に活動を始めることに。

これまでの経験を活かして転職活動。苦戦しながらも内定を勝ち取る

転職活動は入社11年目となる33歳のころから始めたのですが、実はぼんやりと転職を考え始めた27歳のころから転職サイトに登録したり試しに面接を受けてみたりコツコツ活動をしていました。

転職サイトは大手のDODAやリクナビNEXTなど3つほど登録して利用しました。

働きながら転職活動を行い、合計で15社〜20社ほど受けたのですがほとんどが最終選考に進むことができなかったです。

少し手詰まりを感じていたころ、これまでの経験を活かせそうな求人を見つけました。

そこはメーカーのソフトウェアを扱う部門で、テスト設計や検査などの業務を行う仕事でした。

「もっとスキルを上げたいと思っていた検査業務がもう一度できるかも」

早速応募をしたところ、この求人はエージェント経由でないと受けられないとのことで、まずはエージェントの方と面談をすることになりました。。エージェントの方が後押しをしてくれて、面接の機会をもらうことができました。

本来は複数回面接をする予定が、職務経歴書を見てもらい、私は1度で大丈夫と無事に内定をいただくことができました。面接官の雰囲気もとてもよく、これまでの私の経験に興味を持ってくださっている様子だったので、感触的にもいいと思っていたのが本音です。

10社以上の選考を受けかなり苦戦した転職活動でしたが、2019年1月1日付で入社が決まり、前職にも退職の旨を伝えました。

ある程度の引き止めはありましたが、私も決意が固まっていることを伝えると最終的には応援してくれる形で送り出してくれました。

前職の方にはとても感謝しています。

新たな気持ちを胸に、私は次の職場で新しいスタートを切ることになりました。

初めての転職。気持ちに余裕が持てるようになった

現在転職をしてから1年半ほどが経ちますが、前の会社よりも残業時間が短くなったのでそれだけでもかなり働きやすいと感じています。

忙しいときはどうしても残業時間が長くなってしまうのですが、今の会社では残業は月に50時間までという決まりがあり、それを超えてまで労働を強いられることはありません。

なによりもテクニカルサポートにいたころは、休日でもいつ呼び出されるかわからない恐怖を感じていましたが、今はしっかり休めるようになりました。

職場の人もとても優しく、給料も前職より年収ベースで10%アップしたため毎日とても楽しく働けていると感じています。転職をして本当によかった。

コロナがきっかけで副業にも手を出せるようになった

今、コロナウイルスの影響でさまざまな会社に変化が訪れていると思うのですが私の会社も例外ではありません。

緊急事態宣言が発令されてからは、在宅勤務になり、解除された今は完全在宅とは言えないものの、家で仕事をする時間が圧倒的に増えました。

前職のテクニカルサポートの場合、在宅勤務はほぼ不可能だったと思います。こういった働き方ができるのも転職したおかげだと感じています。

そして残業も少なくなり、通勤時間もなくなったことで空いた時間を副業に当てられるようになりました。

現在はクラウドソーシングサービスでライターの仕事やプログラミングの仕事を受けています。

このご時世だと、会社をクビになってしまう可能性もゼロではないので、今のうちに副業の仕事を増やして、もし本職を失ってしまったとしても生きていけるぞってくらいにはなりたいです。

転職を経験した私が悩んでいる方に伝えたいこと

初めて転職をしてみて「いい会社があれば移ればいい」という気持ちになりました。

人間関係は選べないし、正直運次第でもあるのでまずは飛び込んでみて「入ってダメだったらまた仕切り直せばいい」そんな考えで転職活動をすることが大切かなと考えています。

もし転職を考えていて「人間関係がいいから今の会社に残るべきか」とに悩んでいる人がいれば、少し考え方を変えみるのも1つの手かもしれないです。

新しい環境に飛び込むことに不安を感じている方も多いと思いますが、周りの方もいつ辞めるかわからないですし、部署異動があるかもしれません。今の環境がいつまで続くかはわからないので個人的には仕事内容と向き合ったほうがいいのかなと思います。

これは私自身のことですが転職先では前職よりも給料が上がりました。期待されていた分少し不安も感じていましたが、それはやってみないとわからないという気持ちで乗り越えることができました。

なによりも一番の収穫だと感じているのは、転職をしてもこれまでどおりの自分でいられるし、前職までの経験をもっと活かして働けているということです。

転職ということを重く考えないで、前向きに取り組むことがいい結果を引き寄せるための一歩だと感じています。

なにを重視して転職するかを考えることが大事

最後に、転職においては自分のなかでなにを重視するのかという「転職の軸」をしっかりと考えることが大切だと思っています。

人間関係は入ってみないとわからないのでなんとも言えないのですが、待遇と仕事内容のバランスも仕事を続けていくには重要な要素です。

たとえば、自分は給料が下がってもこの仕事がしたいと思うのであればその仕事を選んでもいいですし、給料が高ければ仕事内容にこだわらないという方であれば高給な仕事を選んでもいい。

さらに今は副業で好きな仕事ができる時代になってきているので、好きなことは副業でやるという選択肢を取ることも不可能ではなくなりました。

一番は「仕事になにを求めるか」を自分のなかでしっかりと掘り下げることが大切かなと思っています。

取材・執筆:渡辺健太郎(けんわた)(けんわた@美容とジェンダー
編集:chewy編集部 はら