30代で派遣社員から正社員になったが1年で退職。それでも転職できた理由

こんにちは。私は2018年10月から正社員として入社した会社から1年で転職をしました。

30代後半の転職であったためうまくいくかという不安もありましたが、さまざまな転職サイトを活用して無事に次の仕事先を見つけられました。

今回はそんな私の転職体験談をご紹介します。

派遣での経験を活かして正社員に転職

パソコンスクールのwebマーケターとして働くまでの私は、派遣社員としてさまざまな会社で仕事をしてきました。

仕事内容としては主に広告の運用に携わっていて、派遣期間に伴って勤務会社の変更などはありましたが、通算で4年ほど広告のスキルを身につけてきました。

仕事の内容的にとても楽しく働けてはいたものの、やはり派遣社員という勤務形態上雇用が安定しないという心配があったため、正社員として働きたいと考えるようになりました。そこで、これまでに培っていきたwebマーケティングスキルを活かして正社員として働ける会社を探すことにしました。

そうした中で見つけたのが前職の会社です。その会社は高卒や大学中退、早期離職などで今後のキャリアに悩んでいる方たちを中心に支援するパソコンスクールを運営していました。

自分の希望した仕事に就けなかった人たちに対して、エンジニアなどの職種に就けるようにという会社の考え方がとても素敵で共感しました。私もいずれは社会貢献ができる人間になりたいと思っていたので「この会社で働きたい!」と強く思い入社を決断しました。

入社後は、webマーケティングスキルを活かして広告の出し方を考えたり、Google広告やSNS広告を扱って多くの生徒にアプローチするといったことを行いました。そのほかにもランディングページという商品やサービスを紹介するためのサイトを作るといったこともしていました。

このようにwebマーケターとしてさまざまな仕事をしていた私ですが、あることをきっかけに転職を考えるようになっていきました。

会社の方針転換で再転職を考えることに

派遣社員から念願の正社員になることができ、毎日仕事に励んでいましたが、私には大きな悩みがありました。

それは直属の上司との関係です。どうしても関係がうまくいきませんでした。

初めて会話をした時から、もしかしたらちょっと合わないかもしれない…と感じていたのですが、日が経つに連れてその気持ちが強くなっていきました。

その上司は日常的にかなりの無茶振りをしてくる人で、考え方が合わないだけでなく、自分の考えが正しいと意見を押し付けてくるような方でした。

何かあるとすぐに詰めてきたり「おかしいんじゃないの?」と人間性を否定するようなことを言われたりと一緒に仕事をするのがとてもしんどいと感じていました。実際、私が転職する前にも何人もこの方との関係に悩んで辞めてしまったそうです。

webマーケティングの部署にいるのが私とこの上司だけなのでどうしても仕事で関わらなければいけません。仕事自体が楽しかったのでなんとか耐え忍んではいたのですが、さらに追い討ちをかける出来事が待っていました。

突然の会社の買収

入社して半年が経ち、上司との関係に悩んではいたものの業務にも慣れ、少しずつ落ち着いてきた頃でした。

なんと、会社が買収される話が浮上したのです。

もともと、小さな会社で終わりたくないと社長が話していたのを知っていました。なのでいずれは会社を大きくするため合併をするだろう、そう感じてはいました。また仮に合併したとしても事業が変わることはないと説明されていたので、その言葉を信じていました

しかし、買収が決まってすぐに親会社の一声で今の事業の方針が変わることに。これまでは高卒や大学を中退された方をメインにパソコンスキルを教えていたのですが、大卒の方を中心に迎え入れるようになったのです。

その理由は、単純にそのほうが儲かるから。私たちの仕事は、未経験の方にパソコンスキルを身につけてもらい、ある程度のレベルになったら就職支援を行い、エンジニアなどを求めている企業に紹介。無事に採用が決まったら企業から紹介料を受け取るというビジネスモデルとなっていました。

企業側はできるだけ大卒でそれなりに仕事の経験がある人材を欲しがるため、こちら側も儲けを出すために大卒の生徒を重視するという方針に変えるというのが親会社の意向でした。

私は、今後のキャリアに悩んでいる方たちに向けてパソコンスキルを教えていく。困っている方達をスキル提供と採用支援で助けるということに使命感や大きな魅力を感じていたため、この決定にはとてもショックを受けました。

上司との関係に不満を感じていく中で、唯一のやりがいであった仕事の内容にも変化が生じてしまったことで、この会社で続けていく理由が完全になくなってしまいました。

もうこの会社にいても自分のやりたいことはできない。それなのに合わない上司との仕事で疲弊していくのは嫌だ。そう思った時に頭によぎったのが転職です。ただ、私は転職してまだ1年未満だったことや、年齢のこともあり悩んでいました。

35歳くらいまでの転職が限界という風潮が日本にはあったため、今の年齢で転職ができるだろうかという不安や、派遣社員から正社員への転職もとても大変だったため今の環境から離れる怖さもありました。

ただ、この会社で今後も働いていける未来が見えなかったこともあり、悩んでいるならまずは行動してみようと決めて働きながら転職活動を始めることを決意しました。

さまざまなサービスを駆使した転職活動

働き始めて10ヶ月ほどになる頃、本格的に転職活動を始めました。自分がこれまで得意としてきたのが広告の運用だったので、広告代理店を中心に求人を見ていきました。

主に使っていた転職サイトがGreenとWantedlyです。大手の転職エージェントのDODAとアデコにも登録して面談もしました。

大手の転職エージェントの方は親身に話を聞いてはくれましたが、やはり仕事として利益を出さないといけないためか、受かりそうな会社をピックアップして紹介されることが多いように感じました。これでは自分の希望している企業に出会えないかもしれないと思い、面談以降は紹介された求人に応募することはありませんでした。

その点GreenとWantedlyは私にとても合っていました。IT系企業や広告代理店を含めたベンチャー企業の求人が多かったことと「話を聞きにいく」という機能があり、面接という形ではなくオフィス訪問として気軽に会社の方のお話を聞けるという点がとてもよかったです。

実際にその機能を使って10社ほどの企業に訪問しました。それぞれの会社の話を聞いていく中で、2~3社の企業に興味が湧き、実際に面接を受けることに。

結果、社員数10名から20名ほどの会社の広告代理店から内定をいただくことができました。一番の入社の決め手は、最初に訪問した時からアットホームさを感じたところです。最初に訪問したときと、最終面接の合計2度面接があったのですが、どちらも緊張することなく素の自分で話すことができました。

もう1つ、その会社が大手ECサイトの広告を扱っていた点に惹かれました。大手ECサイトに載せるための広告を扱っている会社はあまりなく、私も実際に経験したことがなかったため興味を持ちました。

転職して心と時間に余裕ができた

2019年の10月から今のお仕事を始めて10ヶ月ほどが経ちますが、とても自分らしく働けていると感じています。

派遣会社を含めて、これまで働いてきたどの会社よりも寛容で、有給が取りやすいなど休みの融通も聞くし、体調が悪い時は気にしないでちゃんと休みなさいという風土があります。

さらに温厚な方が多く、前職のように強い言葉で詰められるようなこともありません。人数も少ないためアットホームでとても働きやすい環境にいると感じています。

また、残業するかしないかも自分の裁量で決めることができ、私は現状そこまで残業する必要がないため定時に帰ることができています。気持ちと時間に余裕が生まれたことで副業を始められるようになりました。実は副業は前職にいた時から始めていたのですが帰宅時間が遅かったため、なかなか時間を割けずにいました。

今は18時には上がれているので、平日の3時間ほど副業に注力できています。

今後は本業に力を入れていくのはもちろんのこと、副業の幅を広げていきたいと思っています。今はライターとしてクラウドソーシングでお仕事を受けていますが、自分でアフィリエイトサイトを立ち上げて、そこからも収入を増やしていきたいと思っています。

自分の強みを知ることで年齢はカバーできる

私は転職をしたことで、気持ち的にも余裕ができ副業にもさらに手を伸ばせるようになりました。また、これは運もあるかもしれないですが、人間関係もうまくいっているため精神的にも楽に働けています。

私の場合、いずれ派遣社員から正社員になりたいと考えていました。そのため派遣という形態で仕事を選んだ時もまったく違う仕事をちょこちょこやるのではなく、ある程度軸をもって仕事を選んで続けた結果、少なからず経験を蓄積することができました。

派遣というだけでは職歴としてみてくれない企業も多いのですが、中には同じ業種の仕事をずっと続けていることで「派遣社員でもしっかりとした職歴がある」と見てくれる企業もあると思います。

また、転職に関して年齢で悩んでいる方もいると思われますが、私の場合視点を変えることで一歩踏み出せました。

社会人として年齢は重ねているものの、その分だけそれなりに経験がある。振り返られることが多い分だけキャリアの棚卸がしやすく、年齢をカバーできる自分の強みが見つけられ、アピールポイントとして打ち出すことができました

そして転職活動で何よりも大事だったのが、諦めない心。これまで名のある大手企業で経験を積まれてきた方なら、転職活動もスムーズに進むでしょう。しかし私の場合、大手企業での経験もなければ役職にも付いておらず、はじめの頃は転職が困難だと思いました。

だからこそ自分の気持ちに嘘をつかず、大事にしたい価値観を強く持って諦めずに転職活動を続けた結果、今の会社に転職ができたんです。

私の経験を通じて、年齢やキャリアにとらわれず自分の想いが実現できる職場への転職を考えていただけたら幸いです。

取材・執筆:渡辺健太郎(けんわた)(けんわた@美容とジェンダー
編集:chewy編集部 はら