略歴は、転職活動の際などに採用担当者から要求されることのある情報です。面接のときに口頭で説明を求められることもありますが、文書でまとめて提出するのが一般的です。面接で聞かれたときのためにも、必要な人は一度文書にまとめておくとよいでしょう。ここでは、略歴の意味や転職活動で使える略歴の書き方・サンプルを紹介します。
略歴とは?
略歴は就職・転職活動で企業から求められることがあるもので、経歴を略した情報を指します。略歴は必要ある人とあまり必要ない人がいて、人によってはどんなものか知らないこともあります。もしも自分が必要だったときに困らないように、略歴の基本的な情報を知っておきましょう。
略歴の意味
略歴とは、学歴から職歴までを簡単にまとめたもので、主に転職回数が多い転職者に必要となります。転職回数が多いと、採用担当者もそれに目を通すのが大変です。そんなときに、詳しい経歴を読む前に簡略的に人材をみることができます。忙しい人事担当者にとってはよい人材を見逃さないために、転職者にとっては自分のアピールをするチャンスとして活かせる大切なものです。
略歴は経歴をまとめたもの
略歴は、学歴から今日までの経歴を簡単にまとめたもので、あまり長くならないことが大切です。最低限の内容としては、最終学歴とこれまでの転職歴があります。ただし、転職先に必要なスキルや実績は省かずに書いてもよいものです。採用担当者が読みやすくまとめる必要はありますが、求人採用で必要な情報を過不足なく全て書くことが重要です。ただ単に短ければいいわけではありません。
外資系は英語の略歴が必要なことも
外資系への転職の場合には、応募書類を英語で書かなければいけないこともあります。略歴も英語でまとめることが必要となるかも知れません。もしも英語での文書作成が難しい場合には作成代行サービスを使ってもよさそうです。
略歴の書き方は?サンプル例文も紹介
略歴の基本の書き方はとても簡単です。また、形式には厳密な決まりもありません。書く内容と順序だけはおおよそ決まっているため、それに則って作成しましょう。
時系列で書くのが基本
略歴は、最終学歴から順を追って時系列で書くのが基本です。学歴は最低限、最終学歴から記載し、続けて職歴も時系列で書きます。もし転職歴が少なくて書く余裕があれば、義務教育である中学卒業から順に書いてもOKです。
学校名、企業名は正式名称が必須
略歴といっても、学校名や企業名などは略さないできちんと正式名称で記載します。高校や大学の学科・学部なども省略せずに書きましょう。
- 「高校」→高等学校
- 「(株)」→株式会社
- 「(有)」→有限会社
アピールしたい経歴は手短に深掘り
略歴では、履歴を簡単に並べて書くのが基本ですが、必要な場合にはプラスアルファの情報を書くこともできます。応募する企業に関連のある業務実績やスキル、資格などのアピールしたい部分は手短に記載しておきましょう。
文字数は300文字程度
略歴は「手短に読みやすく、内容は過不足なく」が大切です。あまり長くなると読みにくいため、全体で300文字程度に抑えましょう。短すぎるのもやる気が感じられなさそうですが、長々書くと相手が読む気を失う恐れがありますし、まとめる力を疑われそうです。
内容にも書体にも統一感を
略歴は、フォントや文字の大きさ、箇条書きの体裁などそろえて統一感を出すようにしましょう。体裁が整っていないと、読む人もそちらが気になって内容に集中できませんし、文書作成能力に疑いを持たれます。
また、略歴の内容もキャリアに統一感が出るようにまとめると、これまでの働き方や姿勢を高く評価されやすくなります。
略歴サンプル例文①転職回数の少ない人
転職回数の少ない人は、義務教育の卒業からこれまでの職歴までをまとめていきます。経歴の分量が多くなりすぎないため、アピールのための文章に比重を置くことが可能です。
転職歴が少ないため、下記のように文章のスタイルで書いても簡潔にまとまります。ただし、文章が苦手な人は上記スタイルで書いた方が安心です。
略歴サンプル例文②転職回数の多い人
転職回数の多い人は、上記のサンプルには書かれていた高校までの履歴を削除し、職歴についてできるだけ多く使ってまとめてみましょう。それ以外は回数に関わらず、書き方は同じです。
書類作成が心配なら転職エージェントに相談を
転職活動において、応募書類は重要な役割を果たします。書類作成に自信がない人は、書類作成のサポートをしてくれる転職エージェントを利用しても良いでしょう。転職エージェントならば、転職相談から書類作成、面接対策、さらに入社準備までサポートしてもらえます。
略歴で人事担当者の心を掴む
略歴は、シンプルで簡単な文章ですが、人事担当者が最初に注目する部分です。特に職歴のある転職者の応募の際に求められます。書類審査を突破するためには、忙しい担当者がサッと目を通すだけでも分かりやすくアピールできていることが大切です。