「コンサル一年目が学ぶこと」の要約を紹介
「コンサル一年目が学ぶこと」は、著者と同年代の35〜40歳くらいの元コンサルタントに取材をして書かれた本です。情報が偏らないよう、ベンチャー創業に携わり会社を上場させた方、経営者や作家として著作が複数ある方など、さまざまな人に取材をして情報をまとめています。
この本のポイントは、取材をもとに「30個」の重要スキルを整理し、体験談とともにまとめてくれている点です。だらだらと書かれているのではなく、30のスキルという形で体系的に記述されており、取り入れたい、真似したいと思うものもあるはずです!
「コンサル一年目が学ぶこと」の目次
第2章 コンサル流思考術
第3章 コンサル流デスクワーク技術
第4章 プロフェッショナル・ビジネスマインド
本書は上記のように「話す技術」「思考術」「デスクワーク術」「ビジネスマインド」について触れられています。仕事をする人なら、取り入れたいと思うものが見つかるはずです。
第1章「コンサル流話す技術」で学べること
このパートでは、話す技術について解説されています。本書で紹介されている「話す技術」のうち、一部概要を抜粋します。
結論から話す | 短い時間で必要なことを伝えるために結論から話す。ふだん話すときも、会議の運営も、報告書やメールも、全て結論から。 |
トークストレート | 変な駆け引きや言い訳はせず、率直に、端的に話す。イエス・ノーで答える。次に質問に答えたり、説明をしたりする。 |
ファクトで語る | 経験談や気の利いた言葉ではなく、ファクト(事実)で語る。その筆頭が数字。数字に落とし込むとで人を納得させる。数字が一年目の武器になる。 |
例えば、「結論から話す」という話は耳にしたことのある方も多いのでしょう。本書では、なぜそれが重要なのか、ふだんからどんな場面で取り組めばいいのか、具体的に記述があるので実践に移しやすいです。特に、「ふだん話すときからクセにする」という内容はとてもいいと思いました。
また、「数字こそが、一年目の武器になる」との記述があり、これも納得できるものです。ベテランにとっても共通することではありますが、新人だからこそ特に活用したいエッセンスが詰まっていました。
第2章「コンサル流思考術」で学べること
この章では、思考のあり方を解説してくれています。いきなり作業に入るのではなく、まずはどう考えれば答えが出るのかを考えることがポイント。
例として、「大学に進学してもらえるよう、100校以上の高校を訪問する」という仕事を挙げており、どのような思考で、どのような準備をすればいいのか説明されています。また、「3人で海外旅行にいくときにどういう手順で旅行先を決めるとスムーズか」というお題があり、これに対するアプローチ例も。
これらの例から、大きな設計図を描いてから細部に落とす、という考え方が解説されています。
第3章「コンサル流デスクワーク技術」で学べること
この章では、効率のよいデスクワークについて学ぶことができます。例えば、議事録の書き方について。ここに発言の記録を書くというのはよくある間違いで、決定事項を記すのが正解です。あとで揉め事をなくすために、決まったことを書いて、関係者に承認をもらうのです。
【議事録作成で重要なこと】
・決まったこと
・決まらなかったこと
・確認が必要なこと
・次回に向けてのToDo
この4つを簡潔にまとめることに意義があると解説されています。最初にこの見出しを設定してしまうのがいいのだそう。こうしたデスクワークの基本形について学んでおくと、迷わず業務に当たることができて役立ちますね。
この本で仕事力、ビジネスマインドを高めよう!
本書では、一流の元コンサルタントが実践している、効率的な仕事の進め方に関するノウハウがたくさん紹介されています。
最後の章では、仕事に当たるうえでの姿勢、マインドについても解説があります。例えば、「会議で発言しない人の価値はゼロ」「テレビに出て喋らないゲストと同じ」など、もっともなことが書かれています。こうした記述から、ビジネスマインドが刺激されることでしょう。
ぜひ、「コンサル一年目が学ぶこと」を一読して、明日からの仕事に生かしてみてください!