ワーケーションとは?意味や生まれた背景、メリット・デメリットを解説

ワーケーションとは『ワークと休暇を兼ねた労働形態』

新人

この前、久しぶりに高校の同級生に会ったんですよ!それでそいつが、「来週から『ワーケーション』でハワイに行く」っていうんです。先輩、意味わかります?
そのままでしょ?『ワーケーション』でハワイに行くんでしょ?

先輩

新人

まったく意味がわかりません!教えてください~!

ワーケーションを一言でいうなら、『ワークと休暇を兼ねた労働形態』です。とはいえ、一言ではわかりにくいですよね。ワーケーションの意味や使い方、企業にとってのメリットを詳しく見ていきましょう。

ワーケーションの意味をチェック

まずは、ワーケーションの意味を詳しく見ていきましょう。ワーケーションは、『仕事と休暇を兼ねた労働形態』を指します。ワーケーションが生まれた背景や、企業がワーケーションを導入することのメリット・デメリットについて解説します。

ワーケーションが生まれた理由

ワーケーション(Workation)とは、ワーク(Work)とバケーション(Vacation)をかけ合わせた造語です。『リゾート地や帰省先など普段の職場と異なる環境で、休暇を取りながら働く仕組み』のことを指します。発祥は2000年代のアメリカで、その背景には当時アメリカの有給休暇取得率が低かったことが挙げられます。

このとき有給休暇取得のハードルを下げるために考えられたワーケーションという働き方は、日本でもインターネットを介してサービスを提供する情報通信企業ICT企業を中心に導入する企業が増えてきています。情報通信企業で広く導入されている理由は、プログラマーなどのITエンジニアは、インターネット環境さえあれば職場でなくても業務を遂行することができるからです。

ワーケーションのメリット

ワーケーションには数々のメリットがありますが、なかでも代表的なものは有給休暇が取得しやすくなる点です。休暇扱いですが、完全な休暇となるわけではないので、通常の有給休暇と比べると心理的なハードルが下がります。

また、普段の職場から離れて心身を休めながら仕事ができる点や家族や友人との時間を増やせる点、閑散期であれば安く旅行できる点もメリットとして挙げられます。

ワーケーションのデメリット

一方、デメリットもあります。それは労働管理が難しくなる点です。離れて仕事をしているため、上司は部下が何をしているのかを完全に把握することができません。就業時間の長さがそのまま人事評価につながるような企業では、ワーケーションの導入は難しいでしょう。

半面、労働時間の長短にかかわらず、成果物さえ挙げてくれれば問題がないという企業やWeb上での勤怠管理システムが構築できている企業では、導入しやすいでしょう。

また、情報管理がしづらい点もデメリットとして挙げられます。社員の私物パソコンから顧客情報が流出してしまったなどということにならないように、ワーケーションを導入する場合には情報管理を徹底する必要があります。

ワーケーションの英語は『Workations』

ワーケーションは、WorkとVacationをかけ合わせた造語で、英語では『Workations』と表記します。意味は、日本で使われているものと同様です。

英語では次のような文脈で使われます。

例文1
Take a week’s workations from next week.
来週から1週間のワーケーションを取る。
例文2
We have a workations system.
私たちの会社にはワーケーション制度がある。

ワーケーションとリモートワークの違い

普段の職場と違う場所で働くと聞くと、昨今流行しているリモートワークを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。確かに、職場と違う場所で働くという点では同じですが、2つの働き方は根本的に異なります。

リモートワークでは、自宅や会社内の別のオフィスなど、働く場所を事前に申請する必要があります。一方、ワーケーションにおける勤務場所は、休暇先のホテルや帰省先の実家など基本的に自由です。

また、リモートワークは会社が講ずる施策の一環で、コスト削減やワークライフバランスの充実、生産性の向上などを目的としたものです。ワーケーションの目的は、あくまで社員が休暇を取りやすくすることにあります。

ワーケーションの使い方・例文

日常会話でワーケーションを使う場合、どのような使い方をすればいいのでしょうか。例文を用いて紹介します

例文1

上司

我社も来年からワーケーションを導入することに決まった。これで有給休暇取得率が少しでも上がればいいが……
例文2
来週からワーケーションで1週間沖縄に行ってきます!楽しみ~

新人

ワーケーションを導入して生産性を高めよう

2019年に厚生労働省が行った調査によると、日本企業の有給休暇取得率はわずか52.4%にとどまっています。この数字は世界的に見ても、アメリカなどと並んで最低レベルです。

日本企業の有給休暇取得が進まない背景には、有給休暇の取得に罪悪感を覚える人が多いことにあると考えられています。ワーケーションにはその罪悪感を薄める効果が期待できるでしょう。

社員のリフレッシュや生産性の向上、ワークライフバランスの充実など、有給休暇にはさまざまなメリットがあります。そもそも、働き方改革法案の成立に伴い、企業は社員に対する年5日の有給休暇の取得を義務付けられているのです。あらゆる施策を講じても有給休暇の取得率が上がらない企業は、この機会にワーケーションを検討してみてはいかがでしょうか。