オンボーディングとは『新しい従業員への教育プロセス』
上司
先輩
従業員を定着させるために行う『オンボーディング』とは、どのような意味なのでしょうか。
この記事では、オンボーディングの意味やメリット、導入方法などにも触れながらわかりやすく解説します。人事担当の人はぜひオンボーディングを覚えていってくださいね。
オンボーディングの意味をチェック
オンボーディングとは、新しく入った従業員を職場に定着させ、早期に即戦力として育て上げる教育プロセスのことです。ただ仕事を教えるだけではなく、「部署内の交流を深めるために飲み会を開催すること」や「新しい従業員1人に対して専属の先輩をつけて、社内ルールなどを丁寧に教えていくこと」などもオンボーディングの一部といえます。
現代は「転職するのが当たり前」という時代で、簡単に転職してしまう若者も増加傾向にあります。会社の離職率を上昇させないためにもオンボーディングを積極的に取り入れていくべきだといえます。
上司
先輩
企業と従業員の双方にメリットがある
オンボーディングを活用することは、企業と従業員の双方にメリットがあります。
・企業:新しい従業員の個性を伸ばし実力を発揮させることで会社に定着させる=離職率を上昇させない
・従業員:会社からの期待を感じられモチベーション維持につながる
特に企業側のメリットである離職率を上昇させないということは、人が辞めないため新規採用を行わずに済むということです。新規採用を行う回数を減らせれば、会社全体のコストダウンにもつながります。
企業と従業員双方にメリットのあるオンボーディングをぜひ取り入れてもらいたいものですね。
5ステップでできるオンボーディングの導入方法
次に、オンボーディングの導入方法を5ステップでご説明します。
ステップ2:スケジュールを組む
ステップ3:管理職と現場社員ですり合わせをする
ステップ4:オンボーディングを実施
ステップ5:結果を振り返る
まずはステップ1で、「新しい人材にはどのようなスキルを求めるのか」「どれくらい活躍してほしいか」などの目標を定めます。そして、その目標を達成するにはどれくらいの期間が必要なのかをステップ2で考えていきましょう。3ヶ月や半年など、長期的な期間でスケジュールを組むことが大切です。
次にステップ3で、この教育プロセスを考えた管理職と実際に新人を教育することになる現場スタッフですり合わせをします。オンボーディングを共有して、新しい人材を受け入れる準備を整えておくのです。
準備ができたらいよいよオンボーディングを実施します。オンボーディングを成功させる秘訣は、当事者だけではなく企業全体で取り組むことです。上手くいかないことが起きても、企業全体で支えてあげましょう。
ステップ5では、これまで行ってきたオンボーディングを振り返ります。一度作成したら終わりではなく何度もPDCAサイクルを回すことで、よりよいオンボーディングへと仕上がっていくのです。
オンボーディングの英語は『onboarding』
オンボーディングの英語表記は『onboarding』です。語源であるオンボード(on-board)とは、船や飛行機に乗り込んできた新しいクルーや乗客に、丁寧なサポートを行い慣れてもらう過程のことをいいます。使い方は日本語と同じです。1つ例文を見てみましょう。
新入社員に備えてオンボーディングを徹底しよう。
オンボーディングとOJTの違い
よく混同されてしまう「OJT」とは、業務のなかで実践的にトレーニングしていく方法のことをいいます。これは、新しい従業員に仕事を覚えてもらうための方法です。そのため、オンボーディングを取り入れる際の具体的な方法のひとつとしてOJTを実践する企業もあります。
オンボーディングの使い方・例文
教育プロセスであるオンボーディングは、ビジネスシーンでどのように使用されているのでしょうか。例文を2つ挙げてご紹介します。
上司
先輩
上司
オンボーディングを徹底して定着率を高めよう
転職が難しいものではなくなった昨今、新しい従業員の教育を放置している企業ではますます離職率が上昇してしまう可能性があります。無駄なコストをかけないためにも、オンボーディングの意味を理解したうえで従業員の定着率を高めていきましょう。