保育士実技試験に合格したい!試験の内容や対策・過去問を大調査

子供が大好きでもピアノが苦手な人は保育士資格が取れないのかなぁ?
そんなことないよ!保育士試験の実技試験は、ピアノなどの音楽以外を選択して受験することが出来るんだ。

へぇ~。私の得意な分野で資格取得が目指せるのかも!保育士実技試験について詳しく調べてみようっ!

保育士資格を目指して、保育士試験を受ける人にとって実技試験は最終試験科目。保育士実技試験は、9科目ある筆記試験を全科目合格した方のみが受けることのできるものです。実技試験よりも筆記試験の方が難易度も高く、合格までの道のりも険しいですが、せっかく努力して筆記試験をクリアしたのに最後の実技試験でつまづくのはもったいないですよね!

保育士試験の実技試験の内容や試験対策のポイントをチェックして、万全の体制で試験に臨みましょう。

保育士実技試験の内容

保育士試験は、年に2回行われている保育士資格を取得するための全国統一試験です。国家資格である保育士資格を得るためにはこの保育士試験に合格する、あるいは、厚生労働省の指定した保育士養成校の単位取得&卒業することが必須です。

近年は、保育学部以外の学生さんや、社会人・主婦など多くの方が保育士を目指しており保育士試験を受験する人も年々増加しています。

保育士試験はまず筆記試験の9科目を二日間に分けて行い、全ての筆記試験に合格した方が後日実施される実技試験を受験することが出来ます。実技試験の科目は3科目あり、その中から好きな科目を2つ選んで受験します。

実技試験科目
  1. 音楽表現に関する技術・・課題曲弾き歌い
  2. 造形表現に関する技術・・・絵画表現
  3. 言語表現に関する技術・・・物語の語り

音楽表現に関する技術

音楽表現は、保育園にいる幼児に歌って聞かせることを想定した課題曲2曲の弾き歌いをします。使用する楽器はピアノ以外ならギター(アコースティックギター)かアコーディオンでの演奏が可能。ピアノは試験室に用意されていますが、それ以外の楽器を使用する場合は持参することと明記されています。

課題曲は2曲とも例年実際の保育現場でも良く歌われている童謡や季節の歌等が多く、より実践的な技術力が問われる科目です。

楽譜の持ちこみが可能で、前奏・伴奏はつけても付けなくても良く、歌詞は一番のみ歌います。

音楽表現試験で求められる力

音楽表現の試験では、「保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができること。」が求められています。

合格への対策ポイント

ピアノなどの演奏と歌の弾き歌いは、他の二科目よりもより技術面・表現面で能力の差が出やすい科目です。ピアノが得意な人は少々アレンジを加えても良いので曲調に合わせ豊かに表現してみましょう。

事前に課題曲が提示されるので準備時間は十分とれます。何度も何度も練習しておきましょう。保育現場では、ただピアノに向かって歌うということはなく、子ども達の様子を見ながら一緒に楽しく歌うことが大切ですので、試験中に余裕がある人は面接官を幼児だと思ってアイコンタクトを取りながら弾き歌いをするのもおすすめです。

MEMO
楽譜の持ち込みが可能なので、自分が弾きやすい楽譜を選ぶのもポイント!弾き歌いは練習あるのみ。暗譜できるくらいまで弾きならしておこう!

造形表現に関する技術

造形表現の試験はここ数年、「保育の一場面」を絵画で表現するという課題が出されています。表現に関する問題文と条件は試験の当日に提示されます。

造形表現で使用する持ち物
・鉛筆またはシャープペンシル
・色鉛筆(12~24色程度)
・消しゴム
・腕時計
※クレヨン・パス・マーカーペン等は使用不可

用紙の大きさはA4判。紙の種類は当日にならないと分かりません。

造形表現試験で求められる力

造形表現の試験では、「保育士として必要な造形表現(情景及び人物等を豊かにイメージした描写や色使いなど)ができること。」が求められています。

合格への対策ポイント

使用できる画材はある程度絞られているので、その中でも自分が扱いやすい鉛筆や色鉛筆を用意しておきましょう。保育の場面を表現することから、具体的な子どもの様子を想像しながら色彩豊かに明るい絵を描くと良い印象を与えられます。配られた用紙に描く時には、縮こまった絵ではなく紙いっぱいに大胆に描くとGOOD!

平面に描く絵でも、遠近法や動・静の表現などに気を付けて描くと保育場面のさまざまな様子が分かる奥行きのある絵になります。

MEMO
造形表現は唯一事前に課題が知らされない科目なので難易度は高め。ピアノなどの音楽系に自信がない方は造形表現を選んで過去の問題を参考にして、さまざまな保育場面の絵を練習しておくと良いですね。

言語表現に関する技術

言語表現の試験は、3歳児クラスの子どもに「3分間のお話」をすることを想定して4つの指定されたお話のから一つを選択し、子どもが集中して聴けるような物語の語り手をします。

物語は毎年子どももよく知っている昔ばなしや童話などから選ばれており、内容を知っている話だと暗記するのもそこまで難しくはないでしょう。

言語表現試験で求められる力

言語表現の試験では、「保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができること。」が求められています。

合格への対策ポイント

実際の実技試験では子どもがいるわけではなく、子どもに見せかけた椅子などを前にして話します。3分間という時間制限の中、簡潔すぎても早く終わってしまうし、だらだら話しては時間オーバーになったり子供が飽きてしまうと想定されます。

自分が話しやすい語を選んで物語の暗記をしつつ、ストップウォッチで時間をはかりながら練習するのがおすすめです。

MEMO
お話の語りは、聞いている子ども達が場面を想像できるような話し方をしましょう。場面によって声の抑揚や声色を変えるのも子どもの心を引き付けやすい技の一つ。焦って早口にならないように、子ども達に語り掛けるようにはっきり落ち着いて表現すると良いですね。緊張しやすい方は、家族や友人の前で何度も練習しておくことをおすすめします。
どの課題も事前の練習や準備が大切なのね!恥ずかしがらずに誰かに見てもらう・聴いてもらうことも良い練習になりそうだわ。

過去3年間の実技試験課題

実技試験の内容をおさえたところで、実際にどんな問題が過去に出されたかもみてみましょう。

音楽表現の過去問

試験年度課題曲
令和元年「どんぐりころころ」 (作詞 :青木 存義 作曲:梁田 貞)

「バスごっこ」 (作詞:香山 美子 作曲:湯山 昭)

平成30年「おかあさん」(作詞 :田中 ナナ 作曲:中田 喜直)

「アイアイ」 (作詞:相田 裕美 作曲:宇野 誠一郎)

平成29年「こいのぼり」 (作詞 :近藤 宮子 作曲者不詳)

「一年生になったら」(作詞:まど・みちお  作曲:山本 直純)

音楽表現の課題曲は、各年度前期・後期同じ曲。どの曲も子ども達が実際に保育園でよく歌う歌です。季節の歌や童謡など保育の音楽集にも良く出てくる歌ばかりなのでピアノ経験者なら一度は弾いたことのある曲も多いでしょう。難易度はその年によって若干異なります。

造形表現の過去問

試験年度(時期)課題内容場所指定人数
令和元年(前期)花や野菜のお世話の様子園庭子ども3名以上

保育士1名以上

平成30年(前期)お誕生日会保育室子ども2名以上

保育士1名以上

平成30年(後期)折り紙

※紙飛行機を折ったり飛ばしたりする様子

保育室ホール子ども3名以上

保育士1名以上

平成29年(前期)給食の時間

※「準備」「食事中」「片付け」の3場面から一つ選択

保育室子ども3名以上

保育士1名以上

平成29年(後期)落ち葉遊び園庭or保育室子ども2名以上

保育士1名以上

造形表現の試験のみ、試験年度の前期・後期で課題内容が異なります。造形表現には、絵を描くテーマと、場所、子どもや保育士の人数も指定されていますが、よくある保育場面の描写がテーマになっているので比較的描きやすいでしょう。

言語表現の過去問

試験年度課題内容(①~④の中から一つ選ぶ)指定条件制限時間
令和元年①「おむすびころりん」
②「ももたろう 」
③「3びきのこぶた 」
④「3びきのやぎのがらがらどん」
3歳児15人ほどの前で話す設定3分間
平成30年①「 おむすびころりん」
②「3びきのこぶた 」
③「3びきやぎのがらがらどん」
④「 てぶくろ」
3歳児20人ほどの前で話す設定3分間
平成29年①「 うさぎとかめ」
②「 おむすびころりん」
③「 3びきのこぶた」
④「 にんじん、ごぼう、だいこん」
3歳児20人ほどの前で話す設定3分間

言語表現の試験は、毎年4つのお話の中から一つ選んでお話をします。ここ数年は3歳児を対象とした場面設定が続いており、お話の制限時間は3分間。3歳児対象ですから、難しい言葉は使わず、擬音や擬態語などもうまく取り入れて時間内にまとめることが大切です。

実技試験の合格率

保育士実技試験の合格率はどのくらいなのか?保育士試験の最終テストということで難しそうなイメージを抱いている方も多いでしょうが、実は意外と合格率が高めなんです!

合格率80%越え!

試験実施年度平成23年平成24年平成25年平成26年平成27年
実技合格率84.7%86.1%89.3%88.7%89.1%

平成23年から27年までに行われた保育士試験の実技試験のみの合格率をまとめました。実技試験の合格率は全ての年で80%以上をキープしており、筆記試験に合格した方のほとんどが実技試験をクリア出来ていることが分かります。

実技試験は、筆記試験よりもより具体的に対策・練習をすることが出来るのでしっかりと準備が出来れば大丈夫!とはいえ、10人に2人の人は不合格という結果なので甘く見ていると危険ですね。

合格点は?

合格率が高いということは合格点の基準は低いのでしょうか。

保育士試験の合格点は、音楽・造形・言語の3科目とも合格ラインは同じで、1分野50点満点中30点以上が合格ライン。実技試験は、3分野中2つを選んで受験するので、合計60点以上が合格ラインということになります。実技試験の配点方法や基準などは公開されていないのですが、自分が何点とれていたかは合格通知書に記載されているのでそこでチェックすることができます。

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自分の得意分野で実技試験を突破しよう!

保育士試験の実技試験は、ピアノが苦手なら造形&言語、絵が苦手なら音楽&言語など自分が比較的得意な分野で受験することが出来ます。試験前は筆記試験に重きをおいて勉強することになると思いますが、暗記系ばかり続けると疲れてしまいますよね。筆記試験の息抜きも兼ねて、実技試験対策の練習をすると良いでしょう。

実技試験はとにかく楽しく!笑顔で!元気よく!が大切です。対策ポイントをおさえて夢の保育士を目指して頑張りましょう。