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フォーカスの意味とは?ビジネスではどんな使い方になる?IT・カメラ・医療業界の例文もチェック

フォーカスとは「集中」や「注目」のこと!

上司

次の会議資料は、前の会議での問題点のみにフォーカスを絞って作ってもらえるかな?
問題点があったところの写真撮ってくるんですか????

新人

上司

あぁ、フォーカスって写真に関する言葉だと思ってたのか。『そこに注目して』と言えばわかるか?写真を撮るときのフォーカスも焦点をあわせるってことだけど、そんなイメージだな。

カタカナ語になじみがない人は、この会話のような間違いをするかもしれませんね。フォーカスは写真撮影のときだけに使われる言葉ではなく、さまざまな意味をもちます。日常でもビジネスシーンでも多用されるカタカナ語です。

そのため、フォーカスの意味を正しく理解しておかなくてはなりません。これを機に分野ごとのフォーカスの意味をしっかり覚えていってください!

フォーカスの意味をチェック

日本語の中に溶け込んでいる『フォーカス』ですが、もともとは英語なのでしょうか?それともほかの言葉が変化した言葉?まずはフォーカスの語源や意味から明確にしていきましょう

フォーカスの意味とは?

フォーカスは、『暖炉』の意味をもつ『focus(フォクス)』というラテン語が語源となっており、英語のスペルも同じ『focus』と表記します。そして、こんな意味をもつ言葉として使われています。

【名詞形】
■焦点
■集中点
■中心
■(地震の)震源 など

【自動詞】
■~に注目する
■焦点に集まる
■重点的に取り組む

【他動詞】
■焦点を合わせる
■集中させる など

先述したように、focusという英語の語源になったのは『暖炉』を表す単語。暖炉の火は炉の中心にあるため、そこから派生して『焦点』を表す言葉になったとされています。

フォーカスの類語・言い換え表現

フォーカスはカタカナ語においては『集中』『注目』を表す言葉ですが、ほかにもこんな意味合いで使われています。

フォーカスの言い換え
・焦点をあてる
・ピントを合わせる
・焦点を合わせる
・注意集中 など

[分野別]フォーカスの使い方・例文

フォーカスは分野によってはまた違った意味合いで使われています。そこで、どんな分野でどのように使われているのかをまとめてみました。あなたが関わっている分野での意味は特にしっかりと覚えておきましょう。

フォーカスの意味①:ビジネスでは「集中」や「注目」

ビジネスシーンでは一般的な意味合いである『集中』や『注目』を表現するときに使います。

例文
先日のA社のクレーム内容にフォーカスして、開発グループと品質保証グループで会議をしてくれるかな。

フォーカスの意味②:ITでは「入力できる状態」

ITの分野では、パソコン画面で「今すぐ入力できます」の状態になったことを指して『フォーカス』といいます。仕事に限らず、パソコンを使用するとき、たいてい複数のウィンドウを開いていますよね?その中から一つのウィンドウを選んで入力準備を整える、つまり、『一つに焦点を絞った』という意味でフォーカスが使われるようになったとされています。

例文
ウィンドウを開きすぎて最初にフォーカスした画面がわからなくなった…

フォーカスの意味③:カメラでは「ピントを合わせる」

これは、写真が好きな人ならすぐにわかりますよね?カメラの分野では、被写体に焦点(ピント)を合わせることをフォーカスといいます。

例文
向こうに見える山並みにフォーカスを合わせて写真を撮影する。

フォーカスの意味④:医療では「看護記録」の一種

医療分野において、看護記録方式の一つにフォーカスチャーティングと呼ばれるものがあります。これを略してフォーカスといいます。

フォーカスチャーティングとは、患者にフォーカスをあてた記録方法。患者情報や経過記録などの情報が規定フォーマットで記載されており、患者の状態が瞬時に把握できるのが特徴です。

例文
この病院でフォーカスを導入してから半年になるが、以前よりも患者さんの状態をしっかり把握できるようになったと思う。

新人

業界によって少しずつニュアンスの違いはあるけど、焦点をあてるという意味ではだいたい同じだね。一般的なビジネスシーンでは『ある一点に集中して』ととらえていれば問題なさそう!

仕事で役立つ!フォーカスできる仕事術とは?

仕事中に気が散ってしまって、なかなか集中できないという人はいませんか?仕事にしっかりとフォーカスするために参考にしたい仕事術をまとめてみました!

①:集中する時間を決める

人によって集中できる時間の単位は異なります。集中できる時間が1時間の人もいれば、15分の人もいますよね。

短時間しか集中できないという人も、時間を決めてしまえばそこを目指すことができ、決めた時間集中できれば達成感を得られます。そうすれば「よし、次はここまで!」という意欲もわきやすくなるものです。

②:自分なりのメソッドを構築する

「アレをやって、コレをやって、あ、こっちもある…」と、いろいろある仕事を一連の行動として考えたら、ゴールはとても遠くに感じてしまいます。

たとえば、入力する伝票が100枚あったとします。それを上から順番に入力していったらとても果てしない気分になりませんか?しかし、『短納期のもの』『納期が1~2週間先のもの』『納期が1ヵ月以上先のもの』と区別すればゴールをとらえやすくなります。

そして、『短納期の伝票入力をする』→『顧客からのメールに返信をする』→『伝票入力の続きをする』といった感じで、簡単にでも自分なりのメソッド*を作ってしまえばメリハリもつき、集中しやすくなります

③:集中できないときはやらない

「やらなきゃいけないのに、やらないわけにはいかない…」と思うかもしれません。しかし、できないときにやろうとしても仕事はなかなか進みませんし、ミスも発生しやすくなります。そのため、今すぐに片づけるべき仕事でなければ、時間をあけてとりかかるのも大切です。急がば回れの精神ですね。

・不要なメールを削除する。
・メールの分類をする。
・書類を整理する。
・郵便物の整理をする。
・デスク周りを整理する。
・伝票を整理する。

このように気分転換になる仕事はけっこうあるものです。集中力がないと感じたときは、いったん席を離れてみるのも、かえって効率アップにつながるかもしれません。

ビジネスシーンで「フォーカス」を使ってみよう!

フォーカスは、意味をきっちり理解すればどんな場面でも使いやすい言葉です。しかし、フォーカスを使いすぎると良い印象を与えませんので、ここぞというシーンを選んで上手に使ってみてください!