リスケとはどんな意味？ビジネスでリスケする人が知りたい注意点や日本語・英語のメール文例

リスケはスケジュールを再調整すること！

ビジネスマンなら使う機会の多いリスケについて、しっかり学び使用法を身につけましょう。

リスケの意味をチェック

リスケはビジネスで登場する機会が増えている用語です。使い方を理解できるように、まずはリスケの意味を確認していきましょう。

リスケとは？

「リスケ」は英語の「reschedule」を略した言葉で、正確には「リスケジュール」といいます。「reschedule」は「スケジュールを変更する」という意味。

カタカナ語の「リスケ」も「reschedule」と同じような意味をもち、予定の前倒し・延期など、スケジュールの見直しをするときに使われます。

リスケとキャンセルの違い

「リスケ」に似た言葉に「キャンセル」があります。キャンセルは関係者間で約束していた事柄を、どちらか一方の都合により破棄すること。

それに対して、リスケは一度「キャンセル」になった約束を、再度調整してスケジュールの組み直しをしたときに使用する用語です。

リスケの類語には次のような言葉もあります。

リスケが必要になる理由

急な予定変更や、作業の遅れなどによって予定通りにいかなくなったとき、リスケが必要になります。

何日も前にリスケが必要なことが判明する場合もあれば、前の商談が伸びて約束の時間が間に合わなくなってしまったり、うっかり寝坊してしまったりして、当日急にリスケが必要になることもあります。

リスケをよく使う人って？

「リスケ」は営業マンがよく用いる言葉です。そのほかにも、ソフトウェアの開発現場で働く人たちもリスケを頻繁に使用します。

プライベートでも使うという方がいるくらい、社会人に浸透しているリスケですが、合コンで口にするのはおすすめできません。プライベートでの女性ウケはあまりよくなく、イラっとする女性が多い言葉です。

[ビジネス版]リスケの使い方・例文

リスケの意味がわかったら、次はリスケの使い方を例文でイメージしてみましょう。

リスケする人が心得ておきたい3つの注意点

致し方ない理由でリスケするのだとしても、リスケされる方からすると、「知ったこっちゃない。勝手な都合で振り回されたな」という感じになりますよね。

無理を承知で相手にリスケをお願いするわけなので、丁寧に対処しなければなりません。特にビジネスではリスケ時の気づかいはマナーです。失敗しないように、注意点を把握しておきましょう。

①：リスケが必要ならなるべく早く伝える

相手にもいろいろと都合があります。リスケが必要になったら、わかった時点でなるべく早く相手に連絡するのがマナーです。

連絡するのはギリギリの時間でも間に合うかもしれない。そんな微妙な状況だったとしても、連絡の先延ばしはNG。確実に約束を守れる保証がないのなら、早めにリスケをお願いしましょう。

連絡はまずは電話で

リスケの連絡は低姿勢で丁寧に行うのが鉄則。まずは電話で直接の謝罪とリスケのお願いをし、その後、メールで変更内容の連絡を入れます。

このとき、2度目のリスケがないように慎重にスケジュールを組んでください。リスケの繰り返しは非常に失礼で、相手からの信頼を失う原因になります。

②：リスケの理由は伝え方に注意

リスケするのは一方的なこちらの都合なので、理由を説明して相手に納得してもらう必要があります。

しかし、リスケする理由がたとえば「他社との打ち合わせのダブルブッキング」や「重要な会議の予定が入った」、「寝坊した」などだった場合、それを正直に説明するのは逆効果。

相手が「自分との約束は（あなたから）軽くみられている」と思い、不快に感じてしまいます。相手の心情に配慮し、「急ぎの出張」や「急用で」など、相手を不快にさせない無難な理由で説明することをおすすめします。

③：次回、必ずお詫びと感謝を伝える

リスケの連絡をするとき、相手から「リスケ」を了承してもらえたらお礼の言葉を忘れずに！こちら都合の無理を聞いてもらったわけですから、当然ですね。

もちろんリスケ後の次回アポでも、前の約束をキャンセルしてしまったお詫びとお礼の言葉をまっさきに伝えます。きちんと謝罪・感謝をすることで、リスケによるマイナスの印象を変えることができますよ。

メールでリスケをお願いするときの文例

電話連絡した後のメールに、どう書いたらいいか悩んでしまうことありませんか？リスケをお願いするときの文例を紹介します。参考にしてみてください。

日本語メール

メールも低姿勢が基本です。日本語の場合は、次のような言い回しを使ってみてください。

英語メール

英文でのメールでリスケをお願いする場合には、次のような言い方が使えます。

[番外編]金融業界におけるリスケの意味

銀行など金融業界でのリスケは、返済期間や借り入れ条件を変更することを意味します。企業の資金繰りが苦しくなったときに、借入金の返済期日を先延ばしするなど、返済可能な条件に変更するのがリスケです。

お金を貸している企業が「自分たちの経営に問題がある」といってきているわけですから、銀行はリスケを嫌がります。また、いったんリスケすると、その後その企業は融資を受けることが難しくなります。

リスケは相手を見て使う必要がある言葉

金融業界でのリスケは「経営状態が悪い」「倒産の危険」など、企業の危機的状況で使用される言葉です。そのため、金融業界で働いている人や、経営者、財務に関わる仕事をしている人は、リスケにネガティブなイメージを持っています。

あなたがただ単に「スケジュール変更」の意味で「リスケ」を使っていたのだとしても、これらの人が相手の場合には、いいイメージでは受け取ってはくれない可能性があります。「リスケ」は相手を見て用いるようにしましょう。

ビジネスシーンでリスケをお願いするときは丁寧に！

体調不良や悪天候による交通機関の遅延など、どうしようもない理由で当日急に仕事相手との約束をキャンセルしなければならなくなることがあるかもしれません。不測の事態が生じると慌ててしまいますよね。

そんなときにも落ち着いて、この記事で紹介したような方法で丁寧にリスケをお願いしましょう。謝罪と感謝でその後のフォローも忘れないでくださいね。