「わかりました」は敬語として使える?会話やビジネスメールでの使い方・類語・英語表現を解説

「わかりました」はビジネスシーンでは不適切!

上司

お客様から注文があったんだけど、これ届けてもらっていいかな?
わかりました!

新人

上司

元気でいいんだけど「わかりました」はお客様の前では使わないようにね!

ビジネスシーンだけでなく、日常でも相手に指示や説明をされた際には、「わかりました」と返すことが多いですよね。

しかし、目上の人に「わかりました」と返してしまうのは失礼に感じられる場合もあるため、一般的にビジネスシーンでは不適切とされています。

そのため「わかりました」ということを伝えたい場合は、類語(言い換え表現)を使う必要があります。

「わかりました」の類語(言い換え表現)
・かしこまりました
・承知いたしました
・了解しました

「わかりました」は敬語ではなく丁寧語

「わかりました」は「わかる」をベースとして、丁寧語の「です」「ます」の過去形である「ました」を組み合わせた言葉です。そのため「わかりました」は丁寧語に分類されます。

まず、「来る」という言葉を例に丁寧語と尊敬語を比べてみましょう。「来る」の丁寧語である「来ます」は失礼な表現ではありませんが、尊敬の度合いは低いとされるため、ビジネスシーンでは尊敬語の「来られる」や「いらっしゃる」を使うほうが適切です。

このように丁寧語は他の敬語に比べて敬意の度合いが低いと感じられるため、ビジネスシーンで目上の人や取引先相手に使うには適さない表現となります。

「わかりました」の使い方|例文

ビジネスシーンにおいて目上の相手に「わかりました」を使うのは不適切と説明しましたが、いかなる場面でも使ってはいけないというわけではありません。

文脈やシーンによっては適切な使い方となる場合があります。どのようなケースか例文を交えて確認してみましょう。

「判明しました」という意味で使う場合

例文1
「本日納品の商品に関して、当方の検品ミスによる不良品の混入がわかりました。ご迷惑をおかけしてしまい心からお詫び申し上げます。至急代わりの商品をお届けできるよう手配いたします」
例文2
先輩「今日届いた荷物、倉庫に移動しておいたけど見つけられた?」
自分「すぐわかりました、ありがとうございます」

例文1のように判明や発覚したことを「わかりました」と表現することがあります。「判明しました」だと物々しい雰囲気になるところを、少し柔らかい印象にすることができます。

また、会話の中では親しい先輩や直属の上司などに対して「わかります」を使っても問題ない場合もあります。相手との関係性によってうまく使い分けるようにしましょう

「わかりました」の類語・言い換え表現

ビジネスシーンで相手に「わかりました」と伝える場合は、「かしこまりました」か「承知いたしました」と言い換えるのがよいでしょう。実際に例文を交えて使い方をチェックしてみましょう

かしこまりました

「かしこまりました」の「畏る(かしこまる)」とは「目上の人に対して謹んだ態度をとる」という意味の言葉です。「かしこまりました」とは「理解した」というだけでなく、「目上の人の命令を理解した上で従う」という意味合いが強くなります。

非常に丁寧な表現なので、お客様や取引先など目上の相手に対しても問題なく使うことができます。

例文1
会話の場合
上司「明日の会議の資料だけど、先月分までのデータをまとめておいて」
自分「かしこまりました。本日中にまとめて提出いたします」
例文2
メールの場合
取引先「あらためてご連絡いたします」
自分「かしこまりました。ご連絡をお待ちしております」

「かしこまりました」は「わかりました」という意味の言葉の中で、最上位の敬意を示す言葉です

社内で使うには堅苦しい雰囲気になることもありますが、迷った場合は「かしこまりました」を使えば失礼にはあたりません。

承知いたしました

「承知いたしました」の「承知」とは「理解した」や「引き受ける」という意味の言葉です。「承知いたしました」とは「いわれたことを理解した上で引き受けます」というニュアンスになります

例文1
会話の場合
上司「会議を14時に変更したいんだけど、連絡をお願いしていいかな?」
自分「承知しました。全員にメールでご連絡いたします」
例文2
メールの場合
取引先「台風により空輸に遅れが生じ納品が1日遅れる予定です。大変恐れ入りますが〇月〇日の納期を〇月△日に延期していただけないでしょうか」
自分「納期変更の件、承知しました」

社内の上司などに対して「承いたしました」では堅苦しすぎると感じる場合は、「承知しました」などくだけた表現にしてもOKです。

「了解しました」

「了解しました」は「わかりました」と同じ意味で、「かしこまりました」や「承知いたしました」と違い相手に対する敬意は含まれません。そのため、同等もしくは目下の立場の相手に使う言葉です

ビジネスシーンでは目上の相手に対して使わないように注意しましょう。「了解」や「了解です」のように軽い表現はもってのほかですが「了解いたしました」と語尾を丁寧にしても、敬意に変わりはないのでNGです。

例文1
会話の場合
同僚「この資料、5部コピーお願いします」
自分「了解しました」
例文2
メールの場合
自分「○○の発注の件、数量変更に伴い金額も変更となりました。添付の資料をご確認ください」
上司「了解しました、そのまま進めてください」

目上の人に使うべき言葉ではありませんが「わかりました」と同様、親しい間柄の場合は目上の人に使っても許されるケースはあります。

「わかりました」の英語表現

「わかりました」はビジネスシーンでもよく使われる言葉であるため、英語で表現しなければならない場面が出てくることも考えられます。

いざという時のために、会話やメールでの使い方を確認しておくと安心です。

「わかりました」の英語表現
「わかりました」は英語で・・・
understood
と表現できます。

「わかりました」の英語表現を使用した例文はこちらです。

例文
・I understood very well what you pointed out.
⇒ご指摘いただいた点、非常によくわかりました
・I understood the issue. Tomorrow I will improve it.
⇒問題点がわかりました。明日から改善します。
・I immediately understood the place of the luggage.
⇒荷物の場所はすぐわかりました
・Due to my inspection mistake, I understood the mixing of defectiv products.
⇒当方の検品ミスによる不良品の混入がわかりました

「わかりました」はシーンに応じて上手く言い換えよう!

「わかりました」は丁寧語のためそのまま使用しても失礼には当たりませんが、最上位の尊敬表現ではないためシーンによっては適切でない場合もあります。そのため、ビジネスシーンでは極力使用しないほうが無難です。

ビジネスシーンで「わかりました」と相手に伝える場合は「かしこまりました」>「承知しました」>「わかりました」「了解しました」の順に丁寧な表現と覚えて、言い換えるとよいでしょう

つい「わかりました」を多用してしまう人は、この機会に意識して正しい敬語を身につけましょう!