スーパーバイザーとは「監督者」のこと
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スーパーバイザーの意味をチェック
「スーパーバイザー」の詳しい役割をしっかり理解できるように、まずは「スーパーバイザー」の意味を確認してみましょう。
スーパーバイザーってどんな役職?
「スーパーバイザー」は現場の監視や指導などをになう監督者。「スーパーバイザー」という役職はチェーン展開のサービス業や、テレビ・映画などの映像業界、出版業界、音楽業界など、いろいろな業界で設けられています。
スーパーバイザーの英語と略
「スーパーバイザー」は英語表記すると「supervisor」。「supervisor」には次のような意味があります。
・管理者、監督者
・〈米〉〔学校や教育委員会の〕教科主任、指導主事
・〈米〉〔地方行政区の〕行政官
・〈英〉〔大学院生の〕指導教官
・上司
スーパーバイザーの使い方・例文
「スーパーバイザー」の意味がわかったら、次はビジネスでの「スーパーバイザー」の使い方を、例文を通してイメージしてみましょう。
店長
新人バイト
先輩スタッフ
新人
先輩スタッフ
分野別!スーパーバイザーの役割と仕事
さまざまな分野で活躍する「スーパーバイザー」は、業界によって仕事内容が大きく変わってきます。分野別の「スーパーバイザー」の役割と仕事について学習してみましょう。
①:コンビニのスーパーバイザー
コンビニの「スーパーバイザー」は店舗の経営指導がメインの業務。本部が決めた方針(キャンペーンなど)を担当店舗に伝達・指導したり、店舗のオーナーから店舗運営に関する相談を受けたりします。また、新店舗の応援や人手が足りない店舗のヘルプも業務に含まれます。年収は400〜500万円程度が目安となります。
クレームなど担当店舗で起こったトラブル対応のため夜中に呼び出される。店舗巡回ノルマ達成のために休みが潰れる。本部とオーナーの板挟みにされる中間管理職で、ストレスが多い。転勤が多い。…など、スーパーバイザーの仕事には大変な部分もありますが、やりがいが感じられるでしょう。
②:コールセンターのスーパーバイザー
コールセンターの「スーパーバイザー」は会社によって役割が変わることもありますが、「責任者」の立場になることが多いです。年収は400万円ほどが目安です。
クレーム対応中のオペレーターをサポートしたり、時には責任者として電話を替わって対応したりします。オペレーターのシフト組みや調整、オペレーターの指導なども行います。
オペレーターが最大の能力を発揮できるように裏方としてマネジメントし、コールセンターが求める成果を出すのがスーパーバイザーの仕事。オペレーターと信頼関係を築くヒューマンスキルも必要とされます。
③:出版業界のスーパーバイザー
出版業界の「スーパーバイザー」は「監督者」「監修者」の役割。作品を作り上げていく過程で、より優れた作品になるようにアドバイスすることが仕事になります。
創作活動を行う映像業界や音楽業界の「スーパーバイザー」も、出版業界の「スーパーバイザー」と同じような役割をもちます。
④:医療・福祉のスーパーバイザー
医療・福祉分野での「スーパーバイザー」は、患者や利用者に必要な医療・サービスを提供している職員の「監督者」のこと。職員を「指導」「教育」「評価」します。
医療の場合は、若い職員を指導する先輩医師や看護師のことを「スーパーバイザー」と呼びます。
福祉分野で「スーパーバイザー」になるには、「認定上級社会福祉士」や「認定社会福祉士」などの資格取得が必要です。さらに、高齢者福祉、障害者福祉、医療などの幅広い知識が求められます。
⑤:IT業界のスーパーバイザー
IT業界での「スーパーバイザー」は、オペレーティングシステムを意味するコンピュータ用語。オペレーティングシステムはコンピュータの操作・運用・運転を管理するシステムソフトウェアです。
スーパーバイザーと似た肩書きの役職
「監督者」の立場になる「スーパーバイザー」ですが、会社の中には部下を監督したり、指導したりする役職がほかにもありますよね。「スーパーバイザー」と似た肩書きの役職についても調べてみましょう。
マネージャー
日本企業では従来の役職名の代わりに「マネージャー」という呼び名が用いられることがあります。課長や係長クラスが「マネージャー」とされることが多いですが、どの役職が「マネージャー」になるのか、決まった定義はありません。企業が独自に定めてマネージャーという表現を使用しています。
既存の部門が複数関わっているプロジェクトの責任者を「プロジェクトマネージャー」、ある地域の部門をまとめる責任者を「エリアマネージャー」と呼んだりすることも。「マネージャー」は従来の役職名に当てはめにくい場合にも使える便利な用語です。
アドバイザー
「アドバイザー」はアドバイスを仕事としている人のこと。会議や研修会などで自分のスキルや経験を活かしてアドバイスする人のことも「アドバイザー」と呼びます。
国家資格と間違いやすい名称や法令で制限されているものでない限り、肩書として「○○アドバイザー」と名乗るのは自由です。ただし、商標登録されているものを無断で名乗ってしまうと商標法違反になるので注意が必要。独自の肩書を考えた場合は、自己防衛として商標登録することをおすすめします。
メンター
「メンター」は仕事における「指導者」「助言者」のこと。
企業によっては新人社員などを精神的に補佐するため、専任の「メンター」を決める制度を設けている場合もあります。この制度はメンター制度と呼ばれます。「メンター」には上司ではなく、新入社員と年齢や入社歴が近い先輩社員を選びます。
新入社員は上司のほかにもうひとりの相談役(メンター)ができることで、必要な知識や技術を教わりながら、職場に早く馴染めるようになります。
オブザーバー
「オブザーバー」は会議や研修会などの「立会人」のこと。「オブザーバー」は決定権がないので、投票などに参加することはできません。発言権が与えられることはあります。
会議などが正規の手順で進行しているか、不正がないかなどを監視することが「オブザーバー」の役目です。詳しくは下記の記事で紹介しています。ぜひ読んでみてください。
オブザーバーとはどんな意味?アドバイザーとの違いやゲームでの使い方までわかりやすく解説
スーパーバイザーの関連用語
IT分野では「スーパーバイザー」が使われている専門用語がほかにもあります。どのような意味の言葉かあわせて覚えておきましょう。
スーパーバイザーコール
「スーパーバイザーコール」はOSのカーネル(OSの中核をになっているソフトウェア)に、一般のプログラムが処理を依頼するために使用する命令や関数などのこと。
一般のプログラムは「スーパーバイザーコール」でカーネルに処理をお願いしなければ、カーネルの機能を使うことができません。
スーパーバイザーパスワード
「スーパーバイザーパスワード」はコンピュータの管理者向けのパワーオンパスワード機能のひとつ。事前に登録したパスワードを入力しないとコンピュータを起動できないようにします。
企業ではコンピュータの不正操作や盗難時の備えとして使用されます。
スーパーバイザーの仕事内容や位置づけを理解しておこう!
一般の社員の立場からみた「スーパーバイザー」は、困ったときに頼りになる偉い人だったり、時には厄介な指示を持ってくる監視役だったり、いろいろなイメージがありますよね。
相性もあるでしょうが、スーパーバイザーに対する苦手意識はなるべく取り除いた方が仕事がしやすいですよ。「スーパーバイザー」の仕事内容やどのような役職なのかをしっかり理解し、協力しながらうまくビジネスを進めていきましょう。